「road to the future」未来へ続く道。
このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?
8月1日(土)
新潟5R メイクデビュー新潟・芝1,800m・1:48.6
アドマイヤハダル
牡馬(5番人気)
父:ロードカナロア
母:スウェアトウショウ
母父:ディープインパクト
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:大久保龍志厩舎(栗東)
鞍上:福永祐一騎手
母スウェアトウショウは名繁殖牝馬タバサトウショウの直仔。父ロードカナロア×母父ディープインパクトの代表馬には、デビュー3連勝で小倉2歳Sと京王杯2歳Sを制したファンタジストがあげられます。
レースでは最後、2着馬に迫られる内容でしたが、直線でかなりの距離を良い脚で走り切ったのですから及第点以上です。次走以降も直線の長い競馬場で、持ち味を活かせるのではないでしょうか。
札幌5R メイクデビュー札幌・芝1,500m・1:29.4
オパールムーン
牝馬(4番人気)
父:ヴィクトワールピサ
母:コパノマルコリーニ
母父:マヤノトップガン
生産牧場:前野牧場(日高町)
所属:昆貢厩舎(栗東)
鞍上:横山典弘騎手
大変優秀な競馬っぷりで勝ち上がりを果たしました。近10年間で札幌芝1500mの新馬戦を1分29秒台で勝った馬は2頭だけ。その2頭は、アドマイヤセプターとグランプリボスということで、先輩たちに続く活躍に期待が高まります。
直線に向くまでは馬の行く気にまかせ、最後のゴール板前で見せた俊敏な切れ味はかなりのものでした。次走以降でも同じ脚が使えるようですと、今後マイル路線で楽しみな逸材だと思います。
8月2日(日)
新潟5R メイクデビュー新潟・芝1,600m・1:35.6
ハヴァス
牡馬(6番人気)
父:ルーラーシップ
母:ペルフィカ
母父:ゼンノロブロイ
生産牧場:ノースヒルズ(新冠町)
所属:橋口慎介厩舎(栗東)
鞍上:丸山元気騎手
直線を向くとロングスパートでしっかり抜け出し、新馬勝ちです。
抜け出してからの脚は素晴らしいものがありました。
父ルーラーシップ×母父ゼンノロブロイ産駒の代表馬はフローラSで2着のパイオニアバイオ。母はフィリーズレビュー2着馬ペルフィカです。早い時期から動けそうですので、切れ味が備われば面白い存在です。
新潟6R メイクデビュー新潟・芝1,200m・1:11.6
デイトンウェイ
牡馬(3番人気)
父:リアルインパクト
母:ビバリーヒルズ
母父:スニッツェル
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:野中賢二厩舎(栗東)
鞍上:岩田望来騎手
非常に力強い勝ち方をしました。ラスト100mをきった段階では勝負あったかと思いましたが、最後の最後に交わし切りました。このような勝ち方を出来る馬は、先々が楽しみです。
父は万能な条件をこなしたリアルインパクトで、母父は豪州のスプリント路線で活躍したスニッツェル。現状はマイルくらいまでがベストかと思いますが、先々まで楽しめそうな一頭が現れました。
札幌5R メイクデビュー札幌・芝2,000m・2:02.4
バニシングポイント
牡馬(1番人気)
父:Tapit
母:Unrivaled Bells
母父:Unbridled's Song
生産牧場:米国
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
鞍上:C.ルメール騎手
少頭数競馬でしたが、7馬身差をつけて、楽々の逃げ切り勝ちです。
母Unrivaled Bellsは2010年のBCレディーズクラシックの勝ち馬。父Tapit産駒はバニシングポイントでJRA勝ち上がり率83.3%(36頭中30頭勝ち上がり)となりました。
今日は一周回ってきただけでしたので、次走以降で真価が問われます。
Tapit産駒で芝2,000mデビューと言えばUAEダービー馬ラニが真っ先に思いつきます。血統的にはダートでも期待できそうですし、注目の一頭ということには間違いありません。