「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

8月22日(土)

新潟5R メイクデビュー新潟・ダート1,800m・1:54.9

ゴールドレガシー

牡馬(1番人気)
父:ゴールドアリュール
母:ベルエアシズル
母父:Unusual Heat
生産牧場:社台コーポレーション白老ファーム(白老町)
所属:平田修厩舎(栗東)
鞍上:戸崎圭太騎手

驚くべき勝ち方を披露してくれました。
スタートで出足がつかず、戸崎騎手が促してもなかなか前に進んでいかず、3コーナーでは何発もムチをいれる競馬。普通ならば直線で一杯になってもおかしくないのですが、最後まで加速を続け能力だけで完勝です。タイムでは計れない強さを感じました。
今日は競馬がまだ分かっていなかった様ですので次走で改めて期待しますが、同じような捲りが出来るようなら相当面白い馬が現れたと思います。

小倉5R メイクデビュー小倉・芝1,200m・1:09.4

メイケイエール

牝馬(1番人気)
父:ミッキーアイル
母:シロインジャー
母父:ハービンジャー
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:武英智厩舎(栗東)
鞍上:福永祐一騎手

「圧勝」これは恐れ入りましたとしか言いようがありません。
シラユキヒメ一族からまた楽しみな馬が現れました。
今日は道中で頭を上げたり、一瞬スピードを上げた際にヨレたりと幼い面も見えましたが、福永騎手がほぼ追う事なくギアを一つ入れただけで抜けたスピードを披露してくれました。
距離やコースなど色々な可能性が想像できます。次走での走りからが本番になるかと思いますが楽しみな逸材です。

小倉6R メイクデビュー小倉・ダート1,700m・1:47.3

ダノンハーロック

牡馬(4番人気)
父:ルーラーシップ
母:ブラマンジェ
母父:クロフネ
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
鞍上:北村友一騎手

2レース連続シラユキヒメ一族の新馬戦連勝です。こちらも5馬身差の圧勝でした。
父ルーラーシップ×母父クロフネと言えばリリーノーブル(2018オークス2着、桜花賞3着、阪神JF2着)やリオンリオン(2019青葉賞、セントライト記念1着)と芝の中距離が思い浮かびますが、ダノンハーロックはシラユキヒメ一族のダート適性を見込まれてのダートデビューとなりました。
レースぶりは非常に優等生で折り合いもついていました。長い直線の競馬場でのレースを是非見てみたいと思います。そこでも最後まで脚が使えるようですと、オープンクラスでも楽しみな存在です。

札幌5R メイクデビュー札幌・芝1,200m・1:10.9

アスカロン

牡馬(1番人気)
父:Speightstown
母:Coco as in Chanel
母父:Awesome Again
生産牧場:米国産
所属:森秀行厩舎(栗東)
鞍上:C.ルメール騎手

計ったような差し切りでデビュー勝ちです。
父Speightstown(スパイツタウン)はBCスプリントの覇者で非常にスピード豊かな産駒を輩出します。歩様が硬いタイプの馬も多くダート向きかなと思いきや、モズスーパーフレア(2020高松宮記念)等も出ています。同厩舎の米国産のSpeightstown産駒と言えばダート路線で活躍中のマテラスカイもいて今後のレース選択も楽しみです。
今日は少頭数で勝てた事が収穫のレースに見えましたので、次走以降で再評価したい一頭です。

8月23日(日)

新潟5R メイクデビュー新潟・芝1,800m・1:49.2

ルドヴィクス

牡馬(3番人気)
父:モーリス
母:ピーチブローフィズ
母父:シンボリクリスエス
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:久保田貴士厩舎(美浦)
鞍上:田辺裕信騎手

またまた「サンデーサイレンスの奇跡の血量」です。当分、トレンドの言葉になるでしょう。
レースを見て、先々まで楽しめそうな一頭だと思います。強い競馬でした。
最後まで田辺騎手が追い出しを我慢し、どこまでも伸びていけそうな伸び脚は惚れ惚れするモノでした。
父がモーリスですが、距離も大丈夫そうですし長い目で楽しめる逸材だと思います。
今日は完勝と言って良いでしょう。

新潟6R メイクデビュー新潟・芝1,200m・1:11.7

フレンドパル

牝馬(3番人気)
父:ロードカナロア
母:パルティール
母父:スペシャルウィーク
生産牧場:今牧場(新ひだか町)
所属:深山雅史厩舎(美浦)
鞍上:江田照男騎手

自分のペースに持ち込み新馬勝ちです。
父ロードカナロア×母父スペシャルウィークといえばサートゥルナーリアやグルーヴィットなどが登場している配合です。距離はもう少し伸びても良いかと思います。
今日は江田騎手が気分良く走らせたことで最後まで我慢できた印象ですので、次走以降での走りで再評価したい一頭です。

小倉5R メイクデビュー小倉・芝1,800m・1:51.0

グラティトゥー

牡馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:ペブルガーデン
母父:ディープインパクト
生産牧場:タイヘイ牧場(新ひだか町)
所属:橋口慎介厩舎(栗東)
鞍上:松山弘平騎手

ディープモンスターの放馬除外により1番人気に繰り上がりましたが、そんな事を感じさせないインパクト大の素晴らしいレースをしてくれました。
レース内容は非常に優等生で、逃げ馬の後ろで我慢を覚えさせることも出来ましたし、しっかりと騎手のゴーサインで反応し手前を替えてくれる事も分かった事は先々非常に安心材料です。
この馬もトレンド「サンデーサイレンスの奇跡の血量」になります。今日のレース内容ならば距離もある程度もちそうですし、次走でも注目の一頭です。

札幌5R メイクデビュー札幌・芝2,000m・2:03.3

エフフォーリア

牡馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:ケイティーズハート
母父:ハーツクライ
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:鹿戸雄一厩舎(美浦)
鞍上:横山武史騎手

日曜日3頭目の「サンデーサイレンスの奇跡の血量」です。
この馬の場合、調教の動きが抜群で同日の札幌記念に出走したトーラスジェミニ(牡4歳)の最終追い切りで先着してしまう内容。決して両馬ともに軽く追われた訳でもなく、数字も出ているのですから驚くばかりです。
レース内容はまだまだこれからといった内容で、ゴール直前では物見をする余裕までありました。
キャロットクラブの募集カタログに「心技体3拍子揃った本馬なら、3勝を挙げた母の堅実な競走成績を超え、さらに上のクラスへの飛躍も十分に期待できるはずです。」とありましたが、十分に現実可能でしょうし、クラシック路線でも楽しめる一頭だと思います。強い馬が現れました。

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