11月の開催も3週目。2020年産駒達の新馬戦もここまでで200戦を超えました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬達を紹介していきたいと思います。

2022年11月20日(日)

阪神4R 芝2000 曇・稍重 9頭

タッチウッド

牡馬
ドゥラメンテ×アメージングムーン
母の父:アドマイヤムーン
所属:栗東)武幸四郎厩舎
生産:村田牧場
鞍上:R.ムーア騎手
524㎏ 1番人気 8枠9番

重賞3勝馬メールドグラースの半弟ブリックスダール、同2勝馬メイショウナルトの半妹ソレイユヴィータらが顔を揃えた日曜最初の新馬戦、勝ち上がりを決めたのは2022年エプソムC勝ち馬ノースブリッジの半弟タッチウッドでした。

9頭立ての1番外からまずまずのスタートを切ったタッチウッドは、内の馬達と競うように前へ出ていき、先頭に立ってレースに入っていきます。
伸び伸びとした様子で道中を進むと、直線に入り後ろからジーニアスバローズらが差を詰めようと迫りますがそこから更に脚を伸ばして上がりも最速。
2着ジーニアスバローズに6馬身差をつける完勝でデビュー戦を飾りました。

勝ち時計は2分02秒2。
短期免許来日中でこれが今年のJRA新馬戦初勝利となったR.ムーア騎手も、体が大きくて気も良くどっしりしている、良いレースでしたと高評価で、今後の活躍が楽しみな1頭になりそうです。

東京5R 芝2000 曇・良 10頭

マジカルワード

牝馬
ハーツクライ×マジカルシェイプ
母の父:Street Cry
所属:美浦)大竹正博厩舎
生産:下河辺牧場
鞍上:菅原明良騎手
462㎏ 2番人気 7枠7番

好スタートを切ったマジカルワード、外よりの枠でしたがスムーズにスピードに乗り先頭へ。
逃げの体勢に入りレースを進めます。
ゆったりとしたペースで余力を残して直線に入ったマジカルワードは、2着馬メイテソーロと残り400を切ったあたりからの長い競り合いをハナ差で制し、見事な逃げ切り勝ちとなりました。

勝ち時計は2分3秒8。
村野康司オーナーはこれが今年の新馬戦嬉しい初勝利となっています。

8番オウケンライトは装鞍所で左後肢挫創を発症し競走除外。
軽症であることを祈っております。

阪神5R 芝1800 曇・稍重 9頭

ベラジオオペラ

牡馬
ロードカナロア×エアルーティーン
母の父:ハービンジャー
所属:栗東)上村洋行厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:D.レーン騎手
506㎏ 3番人気 3枠3番

2021年セレクトセールで2億8600万円の値が付いたショウナンバシットが1番人気に、2020年東海S勝ち馬エアアルマスの半弟エアメテオラが2番人気、2021年セレクトセールで1億1000万円だったジャクソンルーツが4番人気となった阪神5Rは、千葉サラブレッドセールで4851万円で落札されたベラジオオペラが制しました。

内枠から好スタートを切ったベラジオオペラは行き脚もついてスムーズに前へ。
2番手でレースに入っていきます。
余力を残して直線に入ると逃げていたエアメテオラとの一騎打ち。
アタマ差前へ出たところでゴールを迎えています。

勝ち時計は1分48秒0。

林田祥来オーナーは記念すべき新馬戦初勝利。
上村調教師からはクラシック路線に乗せていけたらと、大舞台での活躍を期待するコメントが出るほどの好走でした。

福島6R ダ1700 曇・良 15頭

パルクリチュード

牝馬
Gun Runner×グローバルビューティ
母の父:Global Hunter
所属:栗東)松永幹夫厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:西村淳也騎手
428㎏ 2番人気 7枠12番

キャロットファームから今年4頭目の新馬戦ウィナー誕生です。

好スタートを切ったパルクリチュードは行き脚もスムーズにつき、14番レジュークレールと並ぶようにしてレースに入っていきます。
1コーナーに入り単独逃げの体勢になると伸び伸びとレースを進め、最終コーナー辺りでは3番人気ゲットアミリオンに並びかけられる瞬間もありましたが、直線に入って軽く1回2回とムチを入れられるとそこからラストスパート。
最後は2着となったゲットアミリオンに3馬身半差をつける快勝でした。

勝ち時計は1分47秒1。

母が現役時代海外でG1を含む3勝を挙げているという素質馬。
5月下旬と遅生まれの仔で、これからの更なる成長と活躍に期待が高まるレースとなりました。

東京6R 芝1400 曇・良 18頭

ダルタニアン

牡馬
イスラボニータ×ダルタヤ
母の父:Anabaa
所属:美浦)牧光二厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:木幡巧也騎手
482㎏ 5番人気 3枠5番

2013年仏G1オペラ賞を始め重賞4勝を挙げているダルカラの半弟がデビュー勝ちです。

素晴らしいスタートを見せ行き脚もついたダルタニアンは、少し抑えて2番手で折り合いレースに入っていきます。
逃げたフエルテテソーロのすぐ後ろでレースを進め、最終コーナーを回りながら先頭に並びかけると、残り400mを切った辺りで早くも抜け出すダルタニアン。
抜け出してからもしっかり最後まで反応を見せ、2着馬ソルエストレーラとは1と3/4馬身差でしたが、着差以上に余力を感じさせる勝ちっぷりでした。

勝ち時計は1分22秒8。

これが今年の新馬戦30勝目となりました好調社台ファーム生産馬から、また1頭注目の大物候補が出てきました。

13番ジットマツは左前肢跛行を発症し出走取消。
軽症であることを祈っております。


以上、今週日曜開催のメイクデビュー勝ち馬5頭を見ていきました。

この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、また今週の新馬戦ではどのような仔達が登場してくるのか、土日のレースを楽しみに待ちたいと思います。

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