11月の開催も後半。2020年産駒達の新馬戦もここまでで200戦を超えました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬達を紹介していきたいと思います。

2022年11月19日(土)

東京4R ダ1400 晴・良 16頭

グレートサンドシー

牡馬
Into Mischief×Game for More
母の父:More Than Ready
所属:栗東)中内田充厩舎
生産:H.Allen Poindexter
鞍上:川田将雅騎手
500㎏ 1番人気 4枠8番

重賞2勝馬リアアメリアの半弟クラッパーボードと、米国産のマル外馬グレートサンドシーが人気を分け合った東京4レース。
デビュー戦はグレートサンドシーに軍配が上がりました。

好スタートを切ったグレートサンドシーは行き脚もスムーズで、3番手で折り合いレースを進めます。
直線に入ると前にいたホロニックパスとの一騎打ちになりますが、200m以上に及ぶ競り合いの末これをクビ差で制し、一番人気に応えました。

勝ち時計は1分25秒5。
10月10日以来の新馬戦勝ちとなった川田騎手と、管理する中内田調教師が共に緩さが残るなか勝てたのが大きいと語り、今後の本格化が楽しみな1頭になりそうです。

福島5R 芝1800 晴・良 11頭

ドットクルー

牡馬
ディーマジェスティ×スターオブロゼッタ
母の父:ロードカナロア
所属:栗東)笹田和秀厩舎
生産:佐々木牧場
鞍上:丸山元気騎手
462㎏ 1番人気 6枠7番

今年の新馬が2世代目となるディーマジェスティ産駒から、最初の新馬戦勝ち馬が誕生しました。

タイミングが合わなかったのか、鞍上丸山騎手がスタート直後ややバランスを崩したように見えましたドットクルーでしたが、スピードにはしっかり乗っていて逃げたサトノスヴニールのすぐ後ろにつけてレースを進めます。
ゆったりとした展開のなか4コーナーを回る辺りまではここに外から来たアスキステソーロを加えた3頭でレースを引っ張り、残り200mを切ったところでドットクルーがスッと抜け出し先頭へ。
直後伸びてきたアスキステソーロが一瞬前へ出ましたが、ドットクルーはこれを再び差し返す粘りを見せて見事勝利。
半馬身差の決着でした。

勝ち時計は1分56秒4。
冒頭に書いた父の他、幅田昌伸オーナーや管理する笹田厩舎、生産の佐々木牧場に今年の新馬戦初勝利をもたらす好レースとなりました。

東京5R 芝1600 晴・良 14頭

モズメイメイ

牝馬
リアルインパクト×インラグジュアリー
母の父:Frankel
所属:栗東)音無秀孝厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:C.ルメール騎手
456㎏ 1番人気 3枠3番

モズアスコットやモズスーパーフレア、モズカッチャンらのオーナーとして知られる株式会社キャピタルシステムから、今年の新馬戦最初の勝ち馬が誕生です。

内枠から好スタートを切ったモズメイメイはスムーズに前へ。
4番手でレースに入っていきます。
そのまま内を進み、ポジションを上げながら直線に入ると、前と横がふさがり進路が無い状態に。
外にいたスペルキャスターが前に行ってからその後ろを通って外に出し、残り200から加速していく形になりますが、モズメイメイはここから鋭い末脚を披露。
グングン伸びていき最終的には2着馬ニシノトレンディーに1馬身差をつけて勝利。
勝ち時計は1分35秒7でした。

能力がありそう、距離もぴったりでしたと語ったルメール騎手は、これで11月4つ目の新馬勝ちとなっています。

阪神5R 芝1200 晴・良 14頭

グランテスト

牝馬
ロードカナロア×オーヴィレール
母の父:シンボリクリスエス
所属:栗東)今野貞一厩舎
生産:下河辺牧場
鞍上:坂井瑠星騎手
454㎏ 3番人気 7枠11番

悪くないスタートを切ったグランテストは、リズミカルに頭を振りながら二の脚をきかせて前へ。
やや距離を置いた3番手で折り合いレースを進めます。
徐々に差を詰めながら最終コーナーを回り、直線に入るとここから阪神の急坂で力強く脚を伸ばし、2着の1番人気スモーキンビリーに1馬身半差をつける快勝。

勝ち時計は1分10秒3でした。

今年3頭目の新馬戦ウィナーを誕生させた今野貞一厩舎は、この勝利で記念すべきJRA通算200勝達成となりました。

阪神6R ダ1400 晴・良 16頭

スマートフォルス

牡馬
シニスターミニスター×スマートレグルス
母の父:ロードカナロア
所属:栗東)吉村圭司厩舎
生産:株式会社スマート
鞍上:武豊騎手
472㎏ 6番人気 6枠11番

遅生まれの牡馬が、先々週の除外が良い方に出たという走りで新馬勝ちを決めています。

綺麗なスタートを切ったスマートフォルスは、勢いそのままスピードに乗って2番手へ。
スムーズにレースに入っていきます。
好位をキープして直線に入り、早々に前のアルベルトに並びかけるとここから上がり最速の末脚を披露。
余裕を残した手応えのまま2着ジョヴィアンに2馬身半差をつける完勝でした。

勝ち時計は1分26秒3。

生産の株式会社スマートと父シニスターミニスターは、この勝利が嬉しい今年の新馬戦初勝利となりました。


以上、今週土曜開催のメイクデビュー勝ち馬5頭を見ていきました。
この日の5レースは全て栗東所属馬の勝利となりましたね。

この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、ここからの成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。

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