1月の開催も最終日。2020年産駒達の新馬戦も280戦を越え、残り少なくなってきました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した3歳馬達を紹介していきたいと思います。
2023年01月29日(日)
小倉5R 芝1200 曇・重 18頭
シンプリーオーサム
牡馬
ビッグアーサー×シンプリーディヴァイン
母の父:Grand Slam
所属:栗東)吉岡辰弥厩舎
生産:高昭牧場
鞍上:西村淳也騎手
528㎏ 2番人気 7枠15番
2013年最優秀3歳牝馬メイショウマンボらの生産牧場として知られる高昭牧場の生産馬が、今年の新馬戦初勝利を挙げました。
好スタートとなりましたシンプリーオーサムは、勢いそのままに前へ付け、3-4番手でレースに入ります。
4コーナーを回りながら前との距離を縮めていき、直線に入ると早々に2番手に。
残り200mを切った辺りから先頭エイシンエマーユとの一騎打ちになると、最後は半馬身前に出たところでゴールとなりました。
勝ち時計は1分10秒2。
上り最速の34.7を記録し見事に差し切ったレースに見えましたが、鞍上西村騎手は納得の内容・勝ち方とは言えなかった様子。
高い期待の表れでしょうか。次走以降の走りにも注目の1頭になりそうです。
中京6R 芝2000 晴・良 12頭
エルチェリーナ
牝馬
ハービンジャー×ファンディーナ
母の父:ディープインパクト
所属:栗東)高野友和厩舎
生産:谷川牧場
鞍上:岩田望来騎手
484㎏ 3番人気 6枠8番
2021年のG2 AJCC勝ち馬アリストテレスの半弟クレオメデス、障害重賞3つを含む重賞4勝馬タガノエスプレッソの半妹タガノトラリア、2015年最優秀4歳以上牝馬ショウナンパンドラの半妹アイリーンと重賞勝ち馬の弟妹が3頭集いました中京6レース。
2017年のフラワーCを制したあと1番人気で皐月賞に挑戦したファンディーナの初仔が制しました。
まずまずのスタートを切ったエルチェリーナ。
脚を高く上げるフォームを見せながら中団でレースに入っていきます。
最内を回りながらレースを進めると、直線でも前が開きそのまま内ラチ沿いを選択。
力強く脚を伸ばして、2着ウィズユアドリームとの競り合いをアタマ差で制しました。
勝ち時計は2分04秒4。
ターフ・スポートからはこの世代3頭目の新馬戦勝ち。
その内2頭がハービンジャー産駒となっています。
東京6R 芝1800 晴・良 16頭
ロードデルレイ
牡馬
ロードカナロア×デルフィーノ
母の父:ハーツクライ
所属:栗東)中内田充正厩舎
生産:ケイアイファーム
鞍上:坂井瑠星騎手
480㎏ 2番人気 3枠5番
ロードホースクラブからこの世代4頭目となる新馬戦勝ち馬誕生です。
3枠5番からのスタートとなったロードデルレイ。
スローペースとなったレースを馬群の中、内ラチ沿い6-7番手で折り合い進めていきます。
直線に入り、外に出されるとそこから一気に加速。
上り最速33.2の末脚で残り200mを切る頃には先頭に立ち、2着で1番人気、重賞2勝馬アートハウスの半弟パールロードに4馬身差をつける快勝でデビュー戦を飾りました。
勝ち時計は1分48秒3。
素晴らしい末脚に坂井騎手も高評価で、今後の活躍に期待の1頭となりそうです。
以上、1月29日開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を紹介しました。
この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。
写真:かぼす、mat