[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達 - 2022年7月23日・24日

夏競馬が始まり、2020年産駒達の新馬戦も早くも40戦以上が終了。
ここでは先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬達をご紹介していきたいと思います。

2022年7月23日(土)

札幌5R ダ1700 曇・稍重 14頭

ミラーオブマインド

牡馬
マインドユアビスケッツ×エミーズスマイル
母の父:アグネスタキオン
所属:美浦)新開幸一厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:横山和生騎手
468㎏ 3番人気 5枠8番

社台RHの所属馬が、今年の新馬戦2勝目を挙げました。

差のないスタートを決めると先行集団の一角でしっかり前についていく積極的な競馬をしたミラーオブマインド。直線に入ると力強く伸びていきました。

勝ち時計は1分47秒0。
マインドユアビスケッツ産駒にとって、初の新馬戦勝利でもありました。
このあとは一度、放牧に出る予定とのことです。

小倉5R 芝1200 晴・良 8頭

ヤクシマ

牡馬
Havana Grey×Satsuma
母の父:Compton Place
所属:栗東)寺島良厩舎
生産:Whitsbury Manor Stud
鞍上:岩田望来騎手
476㎏ 1番人気 3枠3番

イギリス産のマル外馬で、日本の世界遺産の名前を持つ芦毛馬が一番人気に応えました。

スタートは後方からとなりましたが二の脚はしっかりついて流れに乗り遅れることはなく、最後は外からしっかり伸びて見事な差し切り勝ちです。

勝ち時計は1分10秒1。
父Havana Greyも1000から1200mで活躍したスプリンターだったということで、短距離路線での活躍が楽しみです。
次走は小倉2歳Sを目標に進めていくとのこと。

福島5R 芝2000 曇・稍重 10頭

レストア

牡馬
エスケンデレヤ×ブルジュオン
母の父:ダイワメジャー
所属:美浦)小笠倫弘厩舎
生産:ノースヒルズ
鞍上:菅原明良騎手
490㎏ 1番人気 8枠10番

エスケンデレヤ産駒が1番人気に応え、今年の新馬戦初勝利です。

大外から差のないスタートを決め5、6番手でレースを進めていましたが、3コーナー早めの段階でまくっていき先頭最内へ。稍重の馬場のなか粘り強く押し切っていきました。

勝ち時計は2分8秒9。
まだ緩さがあるなかでの勝利だったということで、このあとはリフレッシュと成長を促し秋以降を目指していくようです。

福島6R 芝1200 晴・稍重 12頭

デイドリームビーチ

牡馬
ビーチパトロール×デイドリーマー
母の父:ネオユニヴァース
所属:美浦)石毛善彦厩舎
生産:ミルファーム
鞍上:杉原誠人騎手
436㎏ 7番人気 8枠12番

ミルファームの生産馬・所有馬が今年の新馬戦初勝利を挙げました。

大外からスタートは悪くありませんでしたが行き脚がつかず、レースは先行集団の1つ後ろから。
縦長の展開になりましたが4コーナー手前で一気にポジションを上げてくると、そのまま差し切っていきました。

勝ち時計は1分12秒2。
抜け出してからは遊ぶ様子も見せていたように、まだ余裕がありそうな本馬。今後の活躍が楽しみです。

2022年7月24日(日)

札幌5R 芝1800 曇・良 9頭

ドゥアイズ

牝馬
ルーラーシップ×ローズマンブリッジ
母の父:ディープインパクト
所属:栗東)庄野靖志厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:吉田隼人騎手
448㎏ 5番人気 3枠3番

G1レーシング所属馬の新馬戦3勝目は、吉田隼人騎手の史上36人目となるJRA通算1100勝目のメモリアルレースになりました。

内枠からスタートしたドゥアイズ。先行集団の中でレースを進め、最後は内にできたスペースからグッと伸びていき、押し切りをはかったジェモロジー、差して先に抜け出したウヴァロヴァイトとの接戦をアタマ差で制しました。

勝ち時計は1分52秒3。
追い切りでの動きよりも実戦での走りが良かったということで、本番に強いタイプのようです。

小倉5R 芝1800 曇・良 10頭

レッドソリッド

牡馬
ドレフォン×ステレオグラム
母の父:ローエングリン
所属:栗東)音無秀孝厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:松山弘平騎手
494㎏ 4番人気 3枠3番

東京ホースレーシング所属馬が、今年の新馬戦初勝利を挙げました。

内枠を活かす形で序盤から先頭に立つと3着馬モズマーカッシンとの併せ馬のような展開でレースを進め、最後は伸びてきた2着馬ショウナンアキドンも加わっての接戦になりましたが見事逃げ切り勝ち。

勝ち時計は1分50秒1。
母ステレオグラムはG1 3勝馬ロゴタイプの全妹という良血馬で今後の活躍に期待です。

福島5R 芝1800 晴・良 12頭

ラパンラピッド

牡馬
ルーラーシップ×クードラパン
母の父:ダイワメジャー
所属:美浦)武井亮厩舎
生産:白老ファーム
鞍上:菅原明良騎手
488㎏ 1番人気 3枠3番

ルーラーシップ産駒ラパンラピッドが1番人気に応え、今年のシルク所属馬5勝目となる新馬戦勝ちです。

内枠から好スタートを決めるたラパンラピッド。2着に食い込むシンキングサベージがゆったり逃げる展開のなか4、5番手で折り合います。最後は長く良い脚を使い、4着馬までが着差0.1秒におさまるという接戦を制しました。

勝ち時計は1分56秒4。
初戦から高い操縦性を示し、今後も安定した活躍が期待できそうです。鞍上の4年目菅原騎手は、2日連続の新馬戦勝利となりました。

福島6R 芝1200 晴・良 14頭

アウクソー

牝馬
サトノアラジン×ヴィリエルバクル
母の父:Sea The Stars
所属:栗東)安田隆行厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:戸崎圭太騎手
412㎏ 1番人気 8枠14番

美と成長を司る女神の名を授けられたアウクソーが、2024年2月に定年を迎える安田厩舎に今年の新馬戦初勝利を運んできました。

大外枠でしたが好スタートからスッと先頭集団に加わり、持ったまま先頭に立つとそのままリズムよく伸びていくという強い内容でした。

勝ち時計は1分11秒0。
ラキシスで2014年のエリザベス女王杯を制している大島オーナーにとっても今年の初勝利で、今後の成長と活躍が楽しみな1頭です。

以上、今週のメイクデビュー勝ち馬8頭を見ていきました。

この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、また今週末の新馬戦ではどんな仔達がデビューしてくるのか、週末を楽しみに待ちたいと思います。

写真:hozhoz、かずーみ、⁦‪@NavierStoke0718‬⁩

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