巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。
実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。
そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。
日曜日は3歳マイル王決定戦、NHKマイルカップが行われます。
NHKマイルカップとは
1996年に新設された3歳のマイルG1。
設立された当初は当時クラシックへの出走権がなかった外国産馬の受け皿としての役割が強く、第1回から6年連続で外国産馬が勝利していました。しかし、サンデーサイレンスの孫世代が多くデビューしてきた2002年あたりから内国産馬の層も厚くなり、第7回以降は全て内国産馬が勝利しています。
ウマ娘に関連する馬では、1997年にシーキングザパールが、1998年にエルコンドルパサーがそれぞれ勝利しています。また、アグネスタキオン産駒が2勝しているほか、タイキシャトル産駒、サクラバクシンオー産駒、フジキセキ産駒がそれぞれ1勝ずつ上げていて、ウマ娘に登場するキャラクターの子供たちの活躍が目立っています。
ホウオウアマゾン
人気の一角であるホウオウアマゾンの母方の祖父は、アグネスタキオンです。
ゲーム内では、皐月賞時に調子が一定以下になると勝手にダービーからNHKマイルカップに目標を変えられると言うイベントがあります。アグネスタキオンはマイル適性が低く設定されているので、NHKマイルカップの目標をクリアすることが出来ず育成失敗に終わり、枕を濡らしたプレイヤーも多くいるのではないでしょうか。しかし、こと子供に関しては2006年のロジック、2008年のディープスカイとこのレースを2勝しているため、決して苦手な舞台と言うわけではなさそうです。
加えて言えばホウオウアマゾンの母ヒカルアマランサスも鋭い末脚を武器に活躍した馬で、同じ舞台で行われるG1ヴィクトリアマイルでG1・6勝ブエナビスタの2着に来たことがあります。
父であるキングカメハメハも第9回のNHKマイルカップ勝ち馬なので、東京芝1600mのG1とは非常に相性が良い血統と言えそうです。
ピクシーナイト
ピクシーナイトは父系を辿っていけばグラスワンダーに行きつく血統で、母方の血も祖父にキングヘイロー、曽祖父にサクラバクシンオーがいるように、ウマ娘とかかわりの深い血統です。しかし、これらの馬たちはホウオウアマゾンとは逆で、東京芝1600mにはあまり良い思い出はないようです。
……と言うのも、これら3頭はいずれも3番人気以内で東京芝1600mのG1に出走するも、勝ち切ることが出来ていないのです。94年の安田記念に出走したサクラバクシンオーは当時のマイル女王ノースフライトに敗れて4着。99年の安田記念はグラスワンダーが単勝1.3倍の圧倒的1番人気で挑むもエアジハードにハナ差敗れての2着、同じレースに2番人気で出走したキングヘイローも11着と大敗。キングヘイローは翌年も安田記念に挑戦するも3着と惜敗しています。
ただし、グラスワンダーの孫でピクシーナイトにあたるモーリスが2015年に安田記念を勝っていますし、サクラバクシンオー産駒がNHKマイルカップを勝ったこともあるので、東京マイル自体が苦手と言う事ではなさそうです。ピクシーナイトには3頭の無念を晴らす快走が期待されます。
その他の主なウマ娘関連馬
- アナザーリリック:母方の祖父がサクラバクシンオー、また父リオンディーズの母方の祖父がスペシャルウィーク。
- ルークズネスト:父モーリスの父方の祖父がグラスワンダー。
- シティレインボー:母方の祖父がフジキセキ、また父エピファネイアの母方の祖父がスペシャルウィーク。
- タイムトゥヘヴン:母キストゥヘヴンの父がアドマイヤベガ。ちなみにキストゥヘヴンは2006年桜花賞の勝ち馬。
- ソングライン:母ルミナスパレードの母方の祖父がアグネスタキオン。ちなみに父キズナはビワハヤヒデ・ナリタブライアン兄弟と同じ牝系の出。
もうひとつの"注目レース"
日曜のレースには、もうひとつ、ウマ娘ファンに是非とも注目してほしいレースがあります。
それは新潟メインの新潟大賞典。
このレースにはニシノデイジーと言う馬が出走します。
ニシノデイジーの祖母ニシノミライが父セイウンスカイ、母ニシノフラワーと言うウマ娘ゆかりの血統。そのニシノミライに、これまたウマ娘にも登場するアグネスタキオンを掛け合わせて生れたのがニシノデイジーの母ニシノヒナギクです。
ゲーム内にあるニシノフラワーのサポートカードにはセイウンスカイとペアが描かれているものがありますが、このカードのエピソードでは「デイジー」の花が強調されています。そのサポートカードのイベントにアグネスタキオンが登場することからも、この馬の存在が念頭にあったのではないかと感じさせます。セイウンスカイの子孫は決して多くないので、是非とも注目してみてください。
開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
・AppStore
https://apps.apple.com/jp/app/id1325457827
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