ビューチフルドリーマーカップ:水沢 1900m

1975年に創設されたレースで、2000年に重賞に格上げされた牝馬限定競走です。
2005年から地方競馬全国交流になり、さらには2010年からはGRANDAME-JAPAN・古馬シーズンに指定されたため、全国区の知名度を誇るレースになりました。

レース名の「ビューチフルドリーマー」とは、1908年に小岩井農場が導入した繁殖牝馬の名前です。
ビューチフルドリーマーはそこから日本有数の一大牝系を築き上げ、その子孫としてシンザンをはじめ、メイヂヒカリやカブトヤマ、タケホープやニッポーテイオー、レオダーバン、メイショウバトラー、テイエムオーシャンさらにはホエールキャプチャと、数々の名馬が生まれました。

地方競馬全国交流に指定されてからは北海道・南関からの遠征組を相手に地元の岩手所属馬が苦戦するという構図の時代を迎えます。
2010年代は2010年にマイネベリンダが勝利して以降、岩手勢の全敗に終わりました。
その2010年代では北海道勢が7勝と猛威を振るい、中でもジュエルクイーンは2016年~2018年にかけて三連覇を達成しています。

クレイジーアクセルやサクラサクラサクラ、アスカリーブルといった強豪も狙ってくるレースだけに、岩手牝馬の逆襲にはかなり大きなレベルの底上げが求められます。
特に2頭の遠征馬が来ていた2018年は、1着ジュエルクイーン(北海道)と2着ステップオブダンス(大井)がアタマ差の接戦を繰り広げる中、3着馬は8馬身差、4着はさらに5馬身差をつけられる惨敗と、悔しい思いを味わいました。
一方で2019年には岩手所属馬のアッキーが2着に食い込むなど、反撃の体制は整いつつあるという見方も可能です。
岩手にいた名牝に思いを馳せながら、岩手牝馬VS他所属馬の戦いを見守りましょう。

あなたにおすすめの記事