[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/06/14)

多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。

今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?

06月14日(土)

■函館5R 2歳新馬・芝1000m・0:56.4

カイショー

牝馬(1番人気)
父:スワーヴリチャード
母:アルモニカ(母父:ロードカナロア)
厩舎:長谷川浩大(栗東)
騎手:池添謙一
馬主:嶽崎元彦
生産者:三嶋牧場(浦河町)

単勝1.5倍のダントツ一番人気に推されたカイショーは、スタートするとスッとスピードに乗り逃げの体勢へ。
先頭のまま直線に入ると後続をしっかりと引き離し、見事な逃げ切り勝ちを決めました。

施行回数自体が多くないとは言え0:56.4はハギノトップレディが持っていた2歳馬のコースレコードどころか、ソロシンガーが青函Sで記録した古馬のコースレコードをも上回ると言う衝撃の時計。

次々と有力馬を出しているスワーヴリチャードの三世代目産駒。
今年も何度もこの父の名前を聞くことになりそうです。

■阪神5R 2歳新馬・芝1200m・1:10.5

マイオウンウェイ

牡馬(3番人気)
父:キズナ
母:アウィルアウェイ(母父:ジャスタウェイ)
厩舎:高野友和(栗東)
騎手:松山弘平
馬主:吉田勝己
生産者:ノーザンファーム(安平町)

インディチャンプの半妹で2020年のシルクロードS勝ち馬であるアウィルアウェイの初仔が初戦からやってくれました。

好スタートを決めるとそのままスピードに乗っていき先頭へ。
直線では1番人気ダイヤモンドノットに並びかけられるシーンもありましたが、再度先頭を奪い返す強さを見せて最後は2着サトノボヤージュに1馬身半差をつけました。

昨年のリーディングサイヤーであるキズナの第7世代産駒からは初の新馬戦勝ち馬となっています。

■東京5R 2歳新馬・芝1600m・1:36.7

ドリームコア

牝馬(1番人気)
父:キズナ
母:ノームコア(母父:ハービンジャー)
厩舎:萩原清(美浦)
騎手:Dレーン
馬主:吉田勝己
生産者:ノーザンファーム(安平町)

3枠3番からのスタートとなったドリームコアは、ゲートの出こそ早い方ではありませんでしたがスムーズにスピードに乗ると早々に先頭へ。
そのままレースを引っ張り直線を迎えると、レーン騎手の追い出しに応えて上り最速となる末脚を披露。単勝1.5倍の1番人気に応えました。

国内外の重賞で活躍しG1を2勝している母ノームコアの2番仔。
母のG1勝ちにも立ち会ったレーン騎手とともに、競走生活の素晴らしいスタートを切りました。

■東京6R 2歳新馬・芝1400m・1:22.6

サンアントワーヌ

牝馬(1番人気)
父:ドレフォン
母:サンティール(母父:ハービンジャー)
厩舎:鹿戸雄一(美浦)
騎手:Dレーン
馬主:吉田勝己
生産者:ノーザンファーム(安平町)

吉田勝己オーナー×ノーザンファーム生産馬が新馬戦3連勝です。

8枠からまずまずのスタートとなったサンアントワーヌでしたが、グッと二の脚がついて、逃げた6番クリエープキーに続く2番手でレースを進めていきます。
残り400mを切った辺りで抜け出すとそこからは後続を突き放していく一方で、最後は2着カレンデュラに4馬身差をつけて1番人気に応えました。

Dレーン騎手は先週からの新馬戦における騎乗機会4戦で全勝となっています。

写真:だいゆい、ヤマダイコン、水面

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