![[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/06/21)](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2025/06/IMG_7081.jpeg)
多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。
今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?
06月21日(土)
■函館5R 2歳新馬・芝1200m・1:08.2
ブラックチャリス
牝馬(3番人気)
父:キタサンブラック
母:ゴールドチャリス(母父:トゥザワールド)
厩舎:武幸四郎(栗東)
騎手:浜中俊
馬主:フィールドレーシング
生産者:ノーザンファーム(安平町)
6枠10番からのスタートとなったブラックチャリスは、序盤からスピードに乗り3番手でレースを進める展開。
勢いそのままに直線に入ると母の背中も知る鞍上浜中騎手の檄に応えて前を行くトウカイマシェリを交わし、2歳コースレコードで新馬勝ちを決めました。
オープン競走を勝利するなど中央の芝短距離で活躍した母ゴールドチャリスの初仔で、近親には中央6勝を挙げている重賞馬ロジチャリスの名もある期待馬。
初戦からその期待に応える見事な走りでした。

■阪神5R 2歳新馬・芝1400m・1:22.6
タイセイボーグ
牝馬(2番人気)
父:インディチャンプ
母:ヴィヤダーナ(母父:Azamour)
厩舎:松下武士(栗東)
騎手:田口貫太
馬主:田中成奉
生産者:ノーザンファーム(安平町)
2番人気に推されたタイセイボーグは、好スタートを切るとそのまま前にポジションをとり3番手でレースに入っていきます。
前との差を詰めながら最終コーナーを回ると、直線では力強く加速して優勝争いに名乗りを挙げ、逃げていたジェイストリークとの叩き合いに。
これをクビ差で制して勝ち上がりを決めました。
新種牡馬インディチャンプの産駒はこの勝利がJRA初勝利となっています。

■東京5R 2歳新馬・芝1800m・1:47.8
モノポリオ
牡馬(1番人気)
父:リアルスティール
母:ミスエーニョ(母父:Pulpit)
厩舎:森一誠(美浦)
騎手:Cルメール
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム(安平町)
ミスエルテ、ミアネーロ、ショウナンザナドゥと3頭の重賞馬を半姉に持つ良血馬が好発進です。
3枠3番から好スタートを決めたモノポリオは、そのまま先頭も伺えそうな勢いでしたがしっかりと折り合って5番手で前を追走。
そのまま直線に入るとここから上り最速となった見事な末脚を披露し、2着ブラックハヤテに2馬身半差をつけて単勝1.6倍のダントツ一番人気に応えています。
サンデーレーシング所属馬はこれがこの世代最初の新馬勝ちとなりました。

■函館6R 2歳新馬・ダ1000m・0:59.6
スターオブロンドン
牡馬(2番人気)
父:タワーオブロンドン
母:ナイトオブスターズ(母父:Sea The Stars)
厩舎:矢作芳人(栗東)
騎手:古川奈穂
馬主:犬塚悠治郎
生産者:絵笛牧場(浦河町)
昨年初年度産駒からいきなりG1馬を輩出したタワーオブロンドンの産駒が、今年も早速の新馬戦勝利を挙げました。
今年のJRAで初のダートでの新馬戦となりました函館6レース。
1枠1番からのスタートとなったスターオブロンドンは、良いスタートから短距離戦と言うこともあって積極的に前を狙いますがハナをとるには至らず。3-4番手でレースを進めていきます。
最終コーナーで内を綺麗に回って2番手にポジションを上げると、古川騎手の追い出しに応えて少しずつ逃げていたタイセイガナールとの距離を詰めていき、最後はクビ差前に出たところでゴールを迎えました。
昨年勝利数でリーディング1位を獲得した矢作厩舎は、これがこの世代の新馬戦初勝利となっています。

■東京6R 2歳新馬・ダ1400m・1:25.1
ペルセア
牝馬(3番人気)
父:ドレフォン
母:テルモードーサ(母父:キンシャサノキセキ)
厩舎:武井亮(美浦)
騎手:Cルメール
馬主:吉田勝己
生産者:ノーザンファーム(安平町)
好スタートを切ったペルセアは勢いそのままに先頭に立ちレースを引っ張って行く展開。
最後の直線に入ると早々に1番人気アルカディアカフェに並ばれますが、ここから素晴らしい勝負根性を披露。長い一騎打ちをクビ差で制して勝ち上がりとなりました。
レース後ルメール騎手からは道中物見をする余裕があったとの頼もしいコメントも。
生産のノーザンファームはこの日行われた新馬戦5レース中4レースを勝利という固め打ちの1日となりました。
写真:うみ、@gomashiophoto、RINOT