![[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/06/29)](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2025/07/IMG_7284.jpeg)
多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。
今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?
06月29日(日)
■函館5R 2歳新馬・芝1200m・1:10.7
エスカレイト
牝馬(3番人気)
父:ロードカナロア
母:フライングティパット(母父:Tapit)
厩舎:(栗東)小栗実
騎手:小林美駒
馬主:中村祐子
生産者:ケイアイファーム(新ひだか町)
8枠11番からスタートのエスカレイトは、6-7番手で折り合いレースを進めていきます。
徐々にポジションをあげながら追走すると最終コーナーを回る頃には3番手。直線では逃げていた同枠のストームサンダーとの一騎打ちを制し、見事な新馬勝ちを決めました。
ロードカナロア産駒はこの世代の新馬戦初勝利。
「急上昇する」という馬名の由来同様の活躍をみせることができるか、次走も注目です。
■小倉5R 2歳新馬・九州[指]・芝1200m・1:10.8
アンヘリータス
牝馬(1番人気)
父:ニューイヤーズデイ
母:ファッチョイオ(母父:Bated Breath)
厩舎:(栗東)吉村圭司
騎手:川田将雅
馬主:KRジャパン
生産者:本田土寿(熊本県)
小倉で開催された九州産馬限定の新馬戦。
今回は熊本県産馬のアンヘリータスが人気に応えました。
5枠10番からまずまずの発馬を決めるとグッと加速して先頭争いへ。
内寄り2頭に譲るかと思われましたがそのまま行き切って逃げの体勢に入ると、直線でもしっかり後続との差をひろげていく強い内容。
川田将雅騎手はこの勝利が今年の新馬戦初勝利となりました。

■福島5R 2歳新馬・芝1800m・1:49.5
ロスパレドネス
牡馬(1番人気)
父:ドレフォン
母:アロマティコ(母父:キングカメハメハ)
厩舎:(美浦)木村哲也
騎手:Cルメール
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム(安平町)
10年ぶりの福島参戦となったCルメール騎手が、期待馬を勝利に導きました。
2022年の皐月賞馬ジオグリフの全弟となるロスパレドネスは、前を狙えるスタートを切りましたが落ち着いて先頭集団5頭のすぐ後ろを追走する位置取りへ。
伸び伸びとレースを進めていき、最終コーナーは外を選択して進路を確保。
直線に入ると早々にギアチェンジして一気に先頭へ抜け出していきました。
サンデーレーシングからはこの世代2頭目の新馬勝ち。
ドレフォン産駒は今年早くも3頭目の新馬戦ウィナー誕生となっています。

■小倉6R 2歳新馬・芝1200m・1:09.7
コラルリーフ
牝馬(2番人気)
父:ビッグアーサー
母:フロレンザール(母父:ベルシャザール)
厩舎:(栗東)佐藤悠太
騎手:幸英明
馬主:中辻明
生産者:ビクトリーホースランチ(浦河町)
36歳、2年目の佐藤悠太厩舎から新馬戦勝ち馬誕生です。
2番人気に推されたコラルリーフは、内枠から良いスタートをきるとスッとスピードに乗り3-4番手へ。
スムーズにレースに入っていきます。
最終コーナーを回りながら勢いよく外に進路をとると幸騎手の追い出しに応えてタマモイカロス、ゼロヴィジビリティを捉えていき、しっかり1馬身前に出てゴールを迎えました。
ビッグアーサーの馬主であった中辻明オーナー。
その娘によってこの世代の新馬戦初勝利を挙げる形となりました。

■福島6R 2歳新馬・牝馬[指]・芝1200m・1:10.2
ハッピーエンジェル
牝馬(2番人気)
父:ジョーカプチーノ
母:クラウンハッピー(母父:スウェプトオーヴァーボード)
厩舎:(美浦)武市康男
騎手:遠藤汰月
馬主:矢野まり子
生産者:クラウン日高牧場(日高町)
内枠から好スタートを切ったハッピーエンジェルは、勢いそのままに前に出ていき2-3番手でレースに入っていきます。
一時は先行2頭との差が広がる一幕もありましたが最後の直線に向けて盛り返していき、上り最速の末脚で突き抜けていきました。
福島出身のルーキー遠藤騎手はこれが嬉しい新馬戦初勝利となっています。

写真:Sarcoma、でめきん、かずーみ