さて、今年の凱旋門賞まで、あと一ヶ月半となりました。
注目馬は史上初の凱旋門賞3勝目を目指すエネイブル、イギリス牝馬路線で2冠を達成したラブ。
海外メディアでも「この2頭のどちらかが勝つ」という意見がほとんどです。
ですが、この2頭以外にも上位入線を果たせるだけの力を持っている馬はいます。
ちょうど先日、上位人気に支持されているソットサス、ヴィクタールドラム、ミシュリフが出走しましたので、レース前と後のオッズを見て行きたいと思います。
3頭が出走する前の前売りオッズ
- 3.50 倍 エネイブル
- 4.00 倍 ラブ
- 9.00 倍 ガイヤース
- 13.0 倍 ストラディバリウス
- 13.0 倍 サーペンタイン
- 15.0 倍 ソットサス
- 15.0 倍 ヴィクタールドラム
- 15.0 倍 ファンシーブルー
- 15.0 倍 ミシュリフ
見てのとおり、エネイブルvsラブといった構図ですね。
これがどのように変わったのか、まずはソットサスのレース結果から書いていきます。
G1馬ソットサスの近走結果は?
ソットサスは7頭立てで行われた芝2,000mのG3・ゴントートビロン賞に出走しました。
数日前に大雨が降った影響により、当日は不良馬場での開催に。
レースは中団の外を追走する形になり、とくに動きはなく最後の直線へ向かうと、2人気のスカレッティとの激しい追い比べに競り負け2着に敗れました。
ただし、勝ち馬より「3㎏ほど重い斤量」を背負っていたこと「不良馬場」だったということも響いたかもしれません。
本馬は重馬場で勝った実績もありますが、昨年の仏ダービーをコースレコードで勝ったように『良馬場でこそ力を発揮するタイプ』です。それを踏まえると少しかわいそうな敗北だったかもしれません。
それでも、ブックメーカーではレース後に【15.0倍→21.0倍】まで評価を下げました。
ミシュリフvsヴィクタールドラム
仏2000ギニー覇者ヴィクタールドラム、仏ダービー馬ミシュリフはギヨームドルナーノ賞(3歳限定G2・芝2,000m)に出走しました。
4頭立てと寂しいレースになりましたが、仏2000ギニー、仏ダービーの両レースで2着に入ったザサミットもいたりとメンバーは揃いました。
レースは1人気のミシュリフが4コーナー入り口で逃げていた馬を捕らえると、マークされていたヴィクタールドラムをあっという間に突き放し圧勝。
得意な道悪ということもありましたが、力の違いを見せつけました結果となりました。
2着にはザサミットが入り、ヴィクタールドラムはアタマ差の3着に敗れました。
レース後の最新の前売りオッズ
- 3.50 倍 エネイブル
- 4.00 倍 ラブ
- 9.00 倍 ガイヤース
- 11.0 倍 ミシュリフ
- 13.0 倍 ストラディバリウス
- 13.0 倍 サーペンタイン
- 15.0 倍 ファンシーブルー
ギヨームドルナーノ賞を勝ったミシュリフが、単独の4人気まで浮上してきました。
まだ上位とは差がありますが『斤量の恩恵を受けられる3歳馬』ということで、出走してくるようなら手ごわい存在になりそうです。
敗れたソットサス 、ヴィクタールドラムは共に21.0倍まで下がりました。
今週はラブ、ガイヤースが出走
今週は3人気のガイヤースが19日(水)の英インターナショナルSに、2人気のラブは翌日の20日(木)のヨークシャーオークスに出走します。
ラブはこのあと凱旋門賞へ直行する可能性もあり、ここも圧勝するようなら2人気以内は確定。
ガイヤースは凱旋門賞へ向かわず2,000m路線の英チャンピオンSに向かう可能性もありますが、勝てば3強という構図がより確固たるものになりそうです。