今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜今週の新馬戦(1/22,1/23)〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今週は合計2頭の新馬を紹介します。

土曜中山3R オレノスゴワザ

中山ダート1200mでデビューするその名もずばり”オレノスゴワザ”。祖母に1998年と1999年のエリザベス女王杯を連覇したメジロドーベルがいます。

”祖母にメジロドーベル”とだけ聞くと多くの競馬ファンは「母方の祖母がメジロドーベルなんだろうなぁ」と想像するのではないでしょうか。それもそのはず、メジロドーベルの子供で種牡馬になった子供は1頭しかおらず、その子供”メジロダイボサツ”の血を受け継ぐ血統登録をされた産駒は2016年~2021年に生まれた馬の中に僅か7頭しかおりません。

何を隠そうその7頭の中の1頭がこのオレノスゴワザ。メジロダイボサツの血を継ぐ数少ない産駒の1頭なのです。

メジロダイボサツは父ディープインパクト、母メジロドーベルと言う超のつくほどの良血馬ですが、現役時代は当時も競馬を熱心に見ていたはずの筆者でさえ、どんな馬だったか思い出せないほど、目立つ馬ではありませんでした。実際、通算成績は16戦1勝。重賞勝利はおろか、重賞に出走することもなく現役生活を終えています。

現在は北海道日高で種牡馬生活を送るメジロダイボサツ、その産駒7頭は全て北田剛氏の生産馬です。この血統に思い入れがあるのか、オレノスゴワザが産まれた2019年から2021年の3年間、毎年少なくとも1頭のメジロダイボサツ産駒を生産しています。

時として、そんなところからひょこッと名馬が産まれたりするのが競馬の面白いところ。オレノスゴワザにも中申したいところです。

またオレノスゴワザが出走するレースには祖母がメジロドーベルの姉であるホーネット、ダイワスカーレットの孫にあたるマサハヤブッカーズなども出走し、ウマ娘ファンには目が離せないレースと言えるのではないでしょうか。

日曜中山6R ポップコーントーン

中山芝2000mで柴田大知騎手を背にデビューするポップコーントーン。父は加齢のため徐々に産駒数が少なくなっているグラスワンダーで、母の血を遡っていくと1月20日から育成ウマ娘として実装されたサクラチヨノオーと同じスワンズウッドグローヴに行きつきます。

このスワンズウッドグローヴと言う牝馬は子孫から数多くの活躍馬が出した”日本を代表する牝系の始祖”として知られており、特に”サクラ”の冠がつく馬の活躍馬を多く出しています。代表的なところでは1988年の朝日杯3歳ステークスを制したサクラホクトオー、2003年の皐月賞2着馬サクラプレジデント、重賞を3勝したサクラセンチュリーなどが挙げられます。

そのスワンズウッドグローヴ牝系の最高傑作とも言えるのが1988年の日本ダービー馬サクラチヨノオーです。

サクラチヨノオーが現役の頃、筆者はまだ競馬に触れていなかったのでネットなどで当時の様子を調べると「皐月賞直後はその評価が大きく落ちた」と言うのが目につきます。確かにそのレースぶりを見ると、楽な手応えでもって4角出口で先頭に立ちながら、そこから淡白とも言えるほど伸びを欠き3着に敗れています。

しかし、ダービーでは、同じように4角先頭の競馬で、一度メジロアルダンに前に出られながらもそこから再度差し返す勝負強さを見せて見事世代の頂点の座を手にしました。

そんな名牝系の血を継ぐポップコーントーン。注目に値する馬だと思います。

開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
・AppStore
https://apps.apple.com/jp/app/id1325457827
・GooglePlay
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