![[リーディング]記録ラッシュの7月1週目!斎藤誠厩舎は土日で6勝!!](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/07/202607071-scaled.jpeg)
競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。
■厩舎リーディング 杉山晴紀厩舎がJRA通算400勝達成! 現役最速での大台到達
リーディングトップを快走する杉山晴紀厩舎が、またひとつ大きな節目を迎えた。
日曜小倉8Rの3歳以上1勝クラス芝2000m戦(サトノアイボリー・J.コレット騎手)を勝利し、JRA通算400勝を達成。開業から9年8カ月15日での到達は、これまで中内田充正調教師が持っていた10年1カ月6日を上回る、JRAでは現役最速の400勝達成となった。

今年は日本ダービーをロブチェンで制し、厩舎リーディングでも首位を独走。そこに通算400勝の大台到達まで加わるのだから、まさに2026年の中央競馬を象徴する厩舎と言って良いだろう。もちろん、ここからさらに勝利数を積み重ね、厩舎の名をより高めて行ってくれるはず。夏を越え、秋の大舞台でさらにどのような存在感を見せてくれるか楽しみだ。
また、大和田成厩舎も日曜福島9Rの郡山特別をカーヌスティで勝利し、JRA通算200勝を達成した。これは現役101人目の記録であり、こちらも厩舎にとって大きな節目となる白星である。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 杉山晴厩舎 35勝(+1勝) 先週1位
2位タイ 矢作厩舎 26勝(+1勝) 先週2位タイ
2位タイ 大竹厩舎 26勝(+1勝) 先週2位タイ
2位タイ 斎藤誠厩舎 26勝(+6勝) 先週10位タイ
2位タイ 藤原厩舎 26勝(+1勝) 先週2位タイ
6位タイ 寺島厩舎 24勝(+2勝) 先週9位
6位タイ 福永厩舎 24勝(+1勝) 先週7位タイ
6位タイ 鹿戸厩舎 24勝(+1勝) 先週7位タイ
6位タイ 池江厩舎 24勝(+0勝) 先週5位タイ
6位タイ 手塚久厩舎 24勝(+0勝) 先週5位タイ
2位争いでは斎藤誠厩舎の急浮上が目立った。先週は一気に6勝を積み上げ、10位タイから2位タイへジャンプアップ。しかもそのうちの3勝は4番人気以下と、穴馬での勝利も多い。先々週には2勝を挙げていたことを考えると、厩舎全体の状態が今はかなり良いのかもしれない。
これで2位グループには4厩舎が並ぶ大混戦に。トップをひた走る杉山晴厩舎との差は9勝あるが、果たしていったい誰がこの横並びの状態から抜け出すのか。引き続き注目していきたい。
■騎手リーディング 西村淳也騎手がJRA通算500勝達成! 上位争いもじわりと変動
調教師部門では2人のトレーナーが記録を達成したが、騎手部門で大きな節目を迎えたのは西村淳也騎手。日曜小倉5Rの2歳新馬芝1800m戦(ポルトブルー・浜田多実雄師)で勝利し、パートナーのデビュー勝ちと同時に、JRA通算500勝を達成した。

今年もここまでリーディング上位に名を連ねており、大舞台でも存在感を発揮。4月の川崎記念ではカゼノランナーと共にGⅠ級制覇を果たすなど、既に重賞級の勝利数は6に到達している。今年でデビュー9年目となる西村淳騎手はひとつひとつの騎乗に安定感が増している印象で、今回の500勝は通過点と考えて良いだろう。ここからさらに勝ち星を伸ばし、年間のリーディング争いでどこまで上位に食い込めるか楽しみだ。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 C.ルメール騎手 91勝(夏休み) 先週1位
2位 岩田望騎手 75勝(+0勝) 先週2位
3位 松山騎手 67勝(+4勝) 先週3位
4位 川田騎手 60勝(+4勝) 先週4位タイ
5位 横山武騎手 57勝(+1勝) 先週4位タイ
6位 西村淳騎手 55勝(+4勝) 先週6位
7位 坂井騎手 48勝(+3勝) 先週7位
8位 丹内騎手 45勝(+2勝) 先週8位
9位 戸崎騎手 44勝(+5勝) 先週12位
10位 武豊騎手 42勝(+2勝) 先週9位タイ
ルメール騎手が夏休みに入っている中、上位勢では先述の西村淳騎手に加え、松山弘平騎手と川田将雅騎手、がそれぞれ4勝を加算。大きく順位がひっくり返るほどではないものの、トップとの差を詰めるという意味では重要な1週間になった。
しかし何より、ここまでTOP10には顔を出せていなかった戸崎圭太騎手が土日で5勝を挙げ、再び9位まで浮上してきたことは見逃せないだろう。先週水曜日にはミッキーファイトで帝王賞も勝利し、フリオーソに騎乗して以来16年ぶりとなる同タイトルを獲得したことが追い風になった可能性はある。このまま上昇気流に乗って、一気に上位勢との差を詰めることは果たしてできるか。

ルメール騎手不在の間に、追う騎手たちはどこまで差を詰めるのか。夏競馬のリーディング争いは、ここからさらに面白くなっていきそうだ。
■種牡馬リーディング 2歳戦ではエフフォーリア産駒が存在感 カリフォルニアクローム産駒がダート1000mのレコードを更新
相変わらず種牡馬リーディングは上位10頭に大きな順位変動はなし。一方、2歳戦では引き続きエフフォーリア産駒が目立った動きを見せている中、Flightline産駒もそれに追随して存在感を発揮し始めた。
中央競馬では2頭がデビューしてどちらも勝ち上がり。しかもそのうち、先週の日曜函館5Rの新馬戦では、産駒のショウナンガレオンが2歳芝1800mのレコードとなる1:47.6という、驚異的なタイムで勝利を飾った。
昨年マルガが記録したレコードを0.5秒も上回るそのスピードは、間違いなくアメリカ競馬史に名を残した父のスピード遺伝子を感じさせるものだった。マル外産駒として輸入されている馬も多い中、ここからどれだけ産駒が日本競馬界に衝撃を与える走りを見せてくれるか、今から楽しみだ。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 キズナ 81勝(+2勝) 先週1位
2位 キタサンブラック 56勝(+0勝) 先週2位
3位 ロードカナロア 59勝(+4勝) 先週3位
4位 エピファネイア 58勝(+3勝) 先週4位
5位 レイデオロ 48勝(+2勝) 先週5位
6位 ドレフォン 49勝(+2勝) 先週6位
7位 サートゥルナーリア 44勝(+1勝) 先週7位
8位 モーリス 42勝(+4勝) 先週8位
9位 ゴールドシップ 14勝(+0勝) 先週9位
10位 ドゥラメンテ 22勝(+1勝) 先週10位
リーディングとは関係ないが、土曜小倉10Rの雲仙特別においてローズカリスが3歳以上ダート1000mの中央競馬レコードを更新。勝ち時計は56.7と、従来の記録だった56.8を0秒1上回る好時計であった。
ローズカリスの父カリフォルニアクロームは現役時代、カリフォルニア産馬として初のアメリカ二冠制覇を達成しているように、こちらもアメリカ競馬では偉大な名馬の1頭。先週は異国の地からやってきた血脈が、それぞれ日本競馬のレコードタイムを塗り替えた1週間だった。
■生産者リーディング フリッカージャブが重賞制覇 生産者にJRA重賞初勝利を届ける
先週の日曜小倉11Rの北九州記念はフリッカージャブが勝利。生産者の宝寄山拓樹氏は、重賞級は2018年に浦和記念をクリノドラゴンで制して以来2度目。JRAの重賞はこれが初勝利となる。
かつて、同氏が1歳の秋から翌年の春まで育成を担当したダイメイプリンセスがアイビスサマーダッシュを制し、北九州記念でも2着となってから8年後、今度は自身の生産馬でJRAの重賞初制覇を飾った。ダイメイプリンセスは2着のあと、大一番のスプリンターズSでは4着に好走。翌年、北九州記念では前年のリベンジを果たしている。フリッカージャブはどうか。願わくば先輩の着順を超え、GⅠタイトルの勲章を手にして故郷に錦を飾る存在になって欲しい。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 ノーザンファーム 319勝(+13勝) 先週1位
2位 社台ファーム 136勝(+1勝) 先週2位
3位 三嶋牧場 36勝(+0勝) 先週3位
4位 社台コーポレーション白老ファーム 39勝(+1勝) 先週4位
5位 下河辺牧場 33勝(+1勝) 先週5位
6位 ケイアイファーム 31勝(+5勝) 先週6位
7位 ノースヒルズ 38勝(+4勝) 先週7位
8位 追分ファーム 29勝(+0勝) 先週8位
9位 ダーレー・ジャパン・ファーム 39勝(+1勝) 先週9位
10位 岡田スタッド 24勝(+2勝) 先週11位
リーディングトップのノーザンファームは、先週も13勝を上積み。年間300勝を大きく超えてなお、勝ち星を積み上げる勢いは止まらない。
一方で、6位のケイアイファームは先週から5勝を加算。ノースヒルズも4勝を積み上げた。順位の入れ替わりこそ起きなかったものの、中位争いはまだまだ動きがありそうだ。10位には岡田スタッドが浮上しており、TOP10下位の入れ替わりも夏競馬の間に何度か起こるかもしれない。
先週は、厩舎では杉山晴師の現役最速400勝、騎手では西村淳騎手の500勝、そしてレースでは中央競馬レコードの更新と、記録ずくめの1週間。加えて重賞ではフリッカージャブが生産者に初のJRA重賞タイトルを届けた。数字の上では大きな順位変動が少ない部門もあったが、その内側には確かに新しい流れが生まれつつある。
夏競馬は、秋の主役候補が少しずつ姿を見せ始める季節でもある。暑さが厳しくなる時期ではあるが、人馬のコンディションに気を配りながら、この先の大舞台へとつながる一戦一戦を見届けていきたい。
写真:@demekeiba113、s1nihs
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