[リーディング]横山典弘騎手が約4年半ぶりに1日3勝!

競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。

■厩舎リーディング 鈴木孝志厩舎がJRA通算300勝達成 杉山晴紀厩舎が年間30勝1番乗り

土曜阪神3Rの3歳未勝利ダ1800m戦を制したのはマクノス(田口貫太騎手)。この勝利により鈴木孝志厩舎が、現役で70人目となるJRA通算300勝を達成した。これは開業17年目での大台到達となる。先週は他に阪神5Rの2歳新馬芝1400m戦(リュウトウコヤク・田山旺佑騎手)、日曜函館5Rの2歳新馬芝1200m戦(フェリチタ・佐々木大輔騎手)で2勝を挙げ、厩舎部門では土日トップタイの3勝と絶好調。現役馬ではナムラフランクや先週も特別戦で2着に好走したパシアンジャンなどダートで活躍する馬が多く、今後ますますの躍進に期待したいところだ。

リーディングに目を移すと、トップを独走する杉山晴紀厩舎が先週も2勝を挙げ、年間30勝1番乗りに到達。そのうちの1勝は重賞のしらさぎSのエルトンバローズで、同馬は3歳時の毎日王冠以来、およそ2年半ぶりの勝利である。実績馬の復活は厩舎にとっても朗報だろう。良い風に乗って、さらに上昇していくか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 杉山晴厩舎 31勝(+2勝) 先週1位
2位 矢作厩舎 25勝(+1勝)先週2位タイ
3位タイ 池江厩舎 24勝(+0勝) 先週2位タイ
3位タイ 大竹厩舎 24勝(+2勝) 先週6位タイ
3位タイ 藤原厩舎 24勝(+0勝) 先週2位タイ
3位タイ 手塚久厩舎 24勝(+1勝)先週5位
7位 鹿戸厩舎 23勝(+1勝) 先週7位タイ
8位 福永厩舎 22勝(+1勝) 先週8位タイ
9位 寺島厩舎 21勝(+0勝) 先週8位タイ
10位 田中克厩舎 20勝(+1勝) 先週10位タイ

鈴木孝厩舎のほかに土日で3勝を挙げたのが佐藤悠太厩舎。その内訳も土曜函館6Rの2歳新馬ダ1000m戦(ノリヤンモーニン・浜中俊騎手)、土曜阪神2Rの3歳未勝利ダ1200m戦(マリリンバローズ・田山旺佑騎手)、日曜函館11RのUHB杯(3勝クラス芝1200m戦 アスティスプマンテ・舟山瑠泉騎手)と、デビュー勝ち、未勝利馬の勝ち上がり、管理馬のオープン入りとホップ・ステップ・ジャンプの調子の良さ。勢いに乗って年間10勝にも到達した。厩舎の出世頭であるカナルビーグルの復帰を前にしての吉報に、こちらも上昇気流に乗って行けるか期待だ。

■騎手リーディング 横山典弘騎手が約4年半ぶりに1日3勝!!ルメール騎手、上半期91勝で6月をフィニッシュ!

土曜東京の開幕レースである3歳未勝利ダ1600m戦をダノンプレサージュ(大竹正博師)で制した横山典弘騎手は、続く2Rの3歳未勝利ダ1400m戦もブルーミーティア(鈴木伸尋師)で連勝を飾ると、6Rの3歳未勝利ダ1600m戦はロングミックス(村田一誠師)で勝利。1日3勝は2022年の1月30日に中京競馬場で挙げて以来、約4年半ぶりとなる。当時は全て所属馬が栗東だったが、今回はオール美浦。そしてロングミックスの母の父であるローエングリンにも典弘騎手は何度か騎乗しており、同馬が宝塚記念に出走(3着)した24年前にも、典弘騎手は1日3勝を阪神で挙げている。四半世紀近く経った現代でも同じ記録を作り上げるあたり、やはり彼はレジェンドだと改めて感じさせられる成績だ。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 C.ルメール騎手 91勝(+4勝)先週1位
2位 岩田望騎手 71勝(+2勝)先週2位
3位 松山騎手 58勝(+0勝)先週3位
4位タイ 横山武騎手 54勝(+3勝)先週5位
4位タイ 川田騎手 54勝(+2勝)先週4位
6位 西村淳騎手 50勝(+1勝)先週6位
7位タイ 丹内騎手 41勝(+2勝)先週7位
7位タイ 坂井騎手 41 勝(+3勝)先週8位
9位 荻野極騎手 40勝(+4勝)先週11位
10位 横山和騎手 39勝(+1勝)先週9位

先週も順調に勝利数を加算したC.ルメール騎手は、例年通り今週から1か月の夏休みに入るが、休養前に年間90勝に到達。2位の岩田望来騎手に20勝差をつけてトップを独走している。1ヶ月の休養後は海外で騎乗予定があり、国内ではワールドオールスタージョッキーズ(札幌)が行われる8月22日から騎乗を再開する予定。他の騎手たちがこの期間にルメール騎手との差をどこまで詰められるか、注目だ。

■種牡馬リーディング TOP10は変動なし。2歳戦ではサリオスが土日2勝!

毎週続いていた上位3頭の入れ替わりが今週はなし。TOP10全てまで含めても変動が起きていないため、GⅠシーズンを終了してひと息ついたかのように思える。しばらくは図抜けて賞金の高いレースも少ないため、平場を含めたひとつひとつの競走での戦績がいつも以上に重要になってくるだろう。また、夏の間に条件戦を勝ち上がり、秋に向けて大きな一歩を踏み出す馬も確実にいる。そんな上がり馬を輩出するのはどの種牡馬か。リーディング以外の観点でも楽しみは多そうだ。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 キズナ 76勝(+4勝) 先週1位
2位 キタサンブラック 53勝(+2勝) 先週2位
3位 ロードカナロア 52勝(+3勝) 先週3位
4位 エピファネイア 51勝(+0勝) 先週4位
5位 レイデオロ 45勝(+2勝) 先週5位
6位 ドレフォン 46勝(+1勝)先週6位
7位 サートゥルナーリア 42勝(+2勝)先週7位
8位 ゴールドシップ 14勝(+0勝)先週8位
9位 モーリス 37勝(+0勝)先週9位
10位 ドゥラメンテ 20勝(+0勝)先週10位

2歳戦では好調のエフフォーリアを追うように、先週はサリオス産駒が2勝。6月の2歳月間リーディングのTOP3入りを果たした。函館、東京でそれぞれ勝利を挙げた彼の子どもたちは、いずれも上がり33秒台の瞬発力を持っており、1年後の5月、東京競馬場で躍動する姿を見たいと思わせられる走りであった。特に東京で勝利を挙げたタクティシアンは、その馬体と勝負服も相まってか、どこかサリオスの面影を感じる。

父が果たせなかったクラシック競走の勝利という夢をかなえることができるか、引き続きサリオス産駒には注目だ。

■生産者リーディング 桑田牧場が4年半ぶりのJRA重賞勝利

先週、しらさぎSを制したエルトンバローズが、3歳時の毎日王冠以来、およそ2年半ぶりに重賞制覇を果たしたことは調教師リーディングの項でお伝えした通りだが、それは生産牧場の桑田牧場にとっても同様。ダートグレード競走では羽田盃を制したアンモシエラや、兵庫ゴールドトロフィーなどを勝利しているハッピーマンなどの活躍馬を輩出しているが、JRAの重賞制覇はかなり久しぶり。今年の2歳にはそのアンモシエラの半弟もスタンバイしており、将来が楽しみな馬も多い。果たして、さらなる活躍馬は現れるか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 ノーザンファーム 294勝(+17勝)先週1位
2位 社台ファーム 131勝(+14勝)先週2位
3位 三嶋牧場 35勝(+2勝)先週3位
4位 社台コーポレーション白老ファーム 38勝(+1勝)先週4位
5位 下河辺牧場 28勝(+0勝)先週5位
6位 ケイアイファーム 25勝(+2勝)先週6位
7位 ノースヒルズ 32勝(+1勝)先週8位
8位 追分ファーム 29勝(+0勝)先週7位
9位 ダーレー・ジャパンファーム 35勝(+2勝)先週9位
10位 辻牧場 26勝(+1勝)先週10位

府中牝馬Sを制したのはタイヘイ牧場生産馬のセキトバイースト。これにより、TOP10入りを果たしている牧場で重賞勝利がないという非常に珍しい週となった。とはいえ、ノーザンファームは間もなく年間300勝に到達するハイペースを依然として継続し、それ以外の牧場も着々と賞金を積み重ねている。一気のひっくり返りはないにしても、やはり上位は盤石のまま夏競馬は進んでいくのだろうか。


いよいよ今週から福島、小倉、函館と、ローカルメインの競馬場が主軸となる。ここから先、リーディング順位はどのように変わっていくのか、主場が休みとなる夏の間も、目が離せない。

写真:@pfmpspsm、うみ、ぼん(@Jordan_Jorvon)

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