![[リーディング]各部門で記録達成の1週間!2歳戦ではエフフォーリア、シスキン産駒が大暴れ](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/08/202608042-1-scaled.jpeg)
競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。
■厩舎リーディング 混戦の3、4位争いから斎藤誠厩舎が一歩抜け出す!
先週開始時点では3位から4位までに4人がひしめき合う混戦状態だった厩舎リーディング。その団子状態から抜け出したのが日曜に2勝を挙げた斎藤誠厩舎だ。
新潟4Rの2歳未勝利芝1600m戦(ノドゥス・三浦皇成騎手)、札幌8Rの3歳上1勝クラス芝1200m戦(サトノワーグナー・横山武史騎手)で挙げた勝利により、単独3位に浮上。4位の池江泰寿厩舎に2勝差をつけ、2位の大竹正博厩舎にあと1勝と迫っている。

その大竹厩舎も土日で2勝を挙げて3位以下を突き放しているように、上位争いは非常に拮抗しているといっていい。この激戦から、トップを独走する杉山晴紀厩舎に肉薄できるのは果たしてどの厩舎だろうか。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 杉山晴厩舎 38勝(+1勝) 先週1位
2位 大竹厩舎 31勝(+2勝) 先週2位
3位 斎藤誠厩舎 30勝(+2勝) 先週3位タイ
4位 池江厩舎 28勝(+0勝) 先週3位タイ
5位タイ 矢作厩舎 27勝(+0勝)先週4位タイ
5位タイ 藤原厩舎 27勝(+0勝) 先週4位タイ
5位タイ 手塚久厩舎 27勝(+1勝)先週7位
8位 寺島厩舎 26勝(+1勝) 先週8位
9位 鹿戸厩舎 25勝(+0勝) 先週9位
10位 福永厩舎 24勝(+0勝) 先週10位
リーディング争いからは外れた話となるが、中尾秀正厩舎、高柳大輔厩舎がそれぞれJRA通算400、200勝を達成。区切りの数字に到達した。
かつて、アドマイヤスバルやマジンプロスパーといった重賞ウイナーを送り出し、現役馬ではヨシノイースターなどがいるベテランの中尾師と、ミュージアムマイルやテーオーエルビスなどのGⅠ馬を育て、今年で開業9年目の高柳大師。着実に勝ち星を積み重ねる指揮官たちの、さらなる飛躍に期待したい。
■騎手リーディング 東西の若武者たちが活躍!!リーディング争いにも動きあり
東西の若い世代が一気の躍進だ。北海道では横山武史騎手が土日5勝。日曜札幌10RのポプラS(3歳上3勝 ダート1700m戦 ヘニーガイスト・加藤征弘厩舎)を筆頭に、人気馬で着実に結果を残した。
それに負けじと、中京では坂井瑠星騎手が同じく5勝。日曜中京6Rの中京スポニチ賞(3歳上2勝 芝1400m戦 トミーバローズ・清水久詞厩舎)では前が詰まりながらも大外一気で勝利するなど、素質馬とのめぐり逢いも感じさせる勝ち方も見せた。
また、リーディング2位の岩田望来騎手も土日の中京で4勝。首位C.ルメール騎手との勝利差を「4」まで詰めた。早ければ今週にも順位がひっくり返る可能性があり、2月1週以来、半年ぶりにリーディングトップの座が動くかもしれない。
一方、新潟では荻野極騎手が4勝、菊沢一樹騎手が3勝と存在感を発揮。美浦を拠点に活躍する彼らも、確実に勝利を積み重ねている。まさに各地で若手ジョッキーが躍動した1週間だったといえるだろう。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 C.ルメール騎手 91勝(夏休み)先週1位
2位 岩田望騎手 87勝(+4勝)先週2位
3位 松山騎手 79勝(負傷休養)先週3位
4位 横山武騎手 72勝(+5勝)先週4位
5位 坂井騎手 66勝(+5勝)先週7位
6位タイ 川田騎手 63勝(+0勝)先週5位
6位タイ 西村淳騎手 63勝(+0勝)先週6位
8位 丹内騎手 59勝(+2勝)先週8位
9位 戸崎騎手 56勝(+2勝)先週9位
10位 荻野極騎手 53勝(+4勝)先週10位
調教師部門と同様に、騎手部門でも2人のジョッキーが節目の勝利を飾った。松本大輝騎手がJRA通算100勝、杉原誠人騎手がJRA通算200勝に到達。

松本騎手はミステリーウェイ、杉原騎手はエピファニーと、両者とも自身の手で重賞を制し、GⅠに挑戦した相棒とコンビを組む売り出し中のジョッキーだ。彼らが大舞台で最高の結果を残す日も遠くはないはず。その日が来るのを心待ちにしたい。
■種牡馬リーディング ロードカナロアが2位へ浮上も、3位キタサンブラックとの差はわずかに1000万円
2位と3位で順位に変動があった。1週間で約6500万円の賞金を加算したロードカナロアが、キタサンブラックを抜いて2位に浮上。約2か月ぶりに2頭の順位が入れ替わった。
ただ、その差はわずか1000万円ほど。単純計算ではあるものの、キタサンブラック産駒が1勝クラスの特別戦を勝利するだけで順位は元に戻る。ロードカナロアとしてはここで突き放して、首位キズナとの差を少しでも詰めておきたいところ。
今週の重賞にロードカナロア産駒が4頭登録している一方で、キタサンブラック産駒は1頭のみ。好機到来といえるだろう。来週の当コラム内で、どういった結果を伝えることができるだろうか。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 キズナ 91勝(+3勝) 先週1位
2位 ロードカナロア 64勝(+2勝) 先週3位
3位 キタサンブラック 63勝(+2勝) 先週2位
4位 エピファネイア 71勝(+3勝) 先週4位
5位 ドレフォン 57勝(+2勝)先週5位
6位 レイデオロ 53勝(+1勝) 先週5位
7位 サートゥルナーリア 55勝(+4勝)先週7位
8位 モーリス 45勝(+0勝)先週8位
9位 ゴールドシップ 17勝(+1勝)先週9位
10位 ドゥラメンテ 24勝(+0勝)先週10位
土日の2歳戦で、恐ろしいほど安定した成績を残したのがエフフォーリアとシスキン。前者は、2歳戦に出走した3頭すべてが馬券圏内に好走し複勝率100%。後者は、出走5頭すべてが連対を果たした。
現時点の2歳リーディングでトップ争いを演じる両種牡馬。全体の複勝率も6割以上をたたき出しているだけに、この成績も納得というべきか。
夏競馬も折り返し地点に向かうが、この勢いは秋になっても続きそうだ。
■生産者リーディング 村田牧場が今年の重賞2勝目 ピューロマジックは生産馬の重賞勝利数で単独トップに
GⅢアイビスサマーダッシュを制したピューロマジックは、村田牧場の生産馬。5度目のタイトル獲得となり、同場生産馬では重賞勝利数がトップとなった。
今回、ピューロマジックが追い抜いたのは、かつて春秋スプリントGⅠを制覇したローレルゲレイロ。偉大なる先輩の記録を超え、新潟芝1000mのコースレコードも更新したピューロマジックが次に目指すは当然、短距離GⅠのタイトルということになるだろう。
村田牧場にとっても、ローレルゲレイロ以降、あと少しのところで手が届いていないGⅠの称号。故郷に錦を飾るべく、その快速ぶりを大舞台で見せつけてほしいところだ。
先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 ノーザンファーム 375勝(+9勝)先週1位
2位 社台ファーム 159勝(+7勝)先週2位
3位 三嶋牧場 41勝(+1勝)先週3位
4位 社台コーポレーション白老ファーム 46勝(+3勝)先週4位
5位 下河辺牧場 40勝(+4勝)先週5位
6位 ケイアイファーム 34勝(+0勝)先週6位
7位 ノースヒルズ 41勝(+1勝)先週7位
8位 ダーレー・ジャパンファーム 45勝(+1勝)先週8位
9位 追分ファーム 34勝(+2勝)先週9位
10位 岡田スタツド 31勝(+2勝)先週10位
アイビスサマーダッシュの2着ロードトレイルと3着カウスリップは、ともにケイアイファームの生産馬である。JRA重賞で同場生産馬が2頭馬券圏内に好走した例は2月の根岸S以来で、1年に2度この記録を達成したのは、長いケイアイファームの歴史でも史上初。
現時点で歴代最高の順位につけていることもあり、流れは非常に良さそうだ。6月のさきたま杯でGⅠ級タイトルを獲得したロードフォンスは今秋、選択肢の1つにブリーダーズCがあがっており、同場初となる米国GⅠ制覇の夢も広がっている。この勢いのまま秋を迎えられるか。
暑熱競馬も今週で3週目。いよいよ夏競馬も折り返し地点に差しかかった。先週の8月1日には、米国遠征を見据えたフォーエバーヤングが8日に函館競馬場へ入厩予定というニュースが流れてきたように、GⅠ馬をはじめとする実績馬たちも始動を見据える時期だ。
気候を考えると秋の便りはまだ遠そうだが、暦の上では確実に秋へ向かっている。リーディング争いも、残すところあと4か月ということを考えれば、あっという間に終わりそうな気配。そろそろ、ひとつひとつの数字に注目しはじめる時期なのかもしれない。
写真:ぼん(@Jordan_Jorvon)
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