[リーディング]夏競馬の前半戦が終了!福島・小倉・函館の3場で騎手リーディングに輝いたのは?

競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。

■厩舎リーディング 堀宣行厩舎が3戦無敗の安定感を見せる

土曜函館4Rの3歳未勝利芝1200m戦(ホウオウザロイヤル・丹内祐次騎手)を制した堀宣行厩舎は、そのまま10Rの潮騒特別(3歳上2勝クラス 芝1200m戦 アパッシメント・佐々木大輔騎手)、12Rの3歳上1勝クラス牝馬限定 芝1200m戦(ラミアメンテ・丹内祐次騎手)と3連勝。土曜日の函館開催に出走させた管理馬は無敗という素晴らしい成績を残した。

堀厩舎はこれで、今年の函館開催を【5-0-1-7】でフィニッシュ。2位以下に2勝差をつけて調教師部門の函館リーディングを獲得している。勝ち名乗りを上げた馬の中にはダノンヒストリーなど、秋以降の飛躍が楽しみになる馬も多い。そして、函館で好調だった堀厩舎には当然、続く札幌開催でも期待大だ。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 杉山晴厩舎 36勝(+1勝) 先週1位
2位 大竹厩舎 29勝(+2勝) 先週2位
3位 斎藤誠厩舎 28勝(+1勝) 先週3位タイ
4位タイ 矢作厩舎 27勝(+0勝)先週3位タイ
4位タイ 藤原厩舎 27勝(+0勝) 先週4位タイ
4位タイ 池江厩舎 27勝(+1勝) 先週4位タイ
7位タイ 鹿戸厩舎 25勝(+0勝) 先週7位
7位タイ 手塚久厩舎 25勝(+1勝)先週8位タイ
9位タイ 福永厩舎 24勝(+1勝) 先週9位タイ
9位タイ 寺島厩舎 24勝(+2勝) 先週8位タイ

杉山晴紀厩舎の独走は止まらないが、2位から4位までの差はわずかに2勝。その下の7位から9位までの差も1と、かなりの激戦状態である。

そのなかでもやはり、4週間の開催トップの10勝を挙げてきた斎藤誠厩舎の躍進は注目しておきたいところ。同厩舎が過去10年でもっとも勝率の高い福島開催は先週幕を閉じたが、今週からは3番目の勝率を誇る新潟開催にシフト。相性の良い東北・北陸シリーズでどれだけ勝ち星を積めるだろうか。

■騎手リーディング 各地で全国リーディング上位騎手が躍動!坂井瑠星、松山弘平、丹内祐次騎手がそれぞれの開催地リーディングに輝く

先週は全国リーディングで上位に顔を出していた騎手たちが大活躍の1週間だった。福島では、現在7位につけている坂井瑠星騎手が土曜福島5Rの2歳新馬牝馬限定芝1800m戦(シルクドマルス・松尾卓哉厩舎)を筆頭に、土日で6勝を加算。熾烈な2位争いを繰り広げていた戸崎圭太騎手を一気に突き放して、単独での福島リーディング獲得となった。

一方、小倉では現在3位の松山弘平騎手が開催16勝。2位の田山旺佑騎手に7勝差をつけるほどのセーフティーリードを保ったままフィニッシュを飾った。

最終週も土曜小倉9Rのひまわり賞(2歳OP 九州産馬限定競走 芝1200m戦 カエリールークス・佐藤悠太厩舎)で勝利を飾ると、そこから11R、12Rと騎乗機会3連勝を飾るなど絶好調。ますます勢いに乗る今年のダービージョッキーが、このあとの中京開催でも存在感を発揮するか。

北の大地、函館では丹内祐次騎手がリーディングを獲得。この土日も開催24レース中、騎乗がなかったのはたった1レースだけという同騎手は、23年目にして初の函館リーディングに輝いた。思い出深い地元でもっとも勝ち星を積み重ねたという事実は、大きな追い風となるだろう。

丹内騎手自身も「函館リーディングは僕の長年の夢であり目標だった」と語っており、「今年こそはGⅠを勝つ」とタイトル取り宣言もしてみせた。

各地で勝利数を積み上げた彼らは、夏競馬2シーズン目に入る今週からさらなる勝ち星を量産するか、それとも他の騎手の逆襲はあるだろうか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 C.ルメール騎手 91勝(夏休み)先週1位
2位 松山騎手 76勝(+5勝)先週3位
3位 岩田望騎手 75勝(騎乗停止)先週2位
4位 横山武騎手 63勝(+3勝)先週5位
5位 川田騎手 61勝(+0勝)先週4位
6位 西村淳騎手 59勝(+2勝)先週6位
7位 坂井騎手 57勝(+6勝)先週8位
8位 丹内騎手 55勝(+4勝)先週7位
9位 戸崎騎手 51勝(+4勝)先週9位
10位タイ 荻野極騎手 46勝(+2勝)先週10位タイ
10位タイ 武豊騎手 46勝(+2勝)先週10位タイ

先週の結果を受けて、松山騎手と岩田望来騎手の順位が変動。1位のC.ルメール騎手の座こそ不動であるが、久しぶりに2、3位も入れ替わった。また4、5位の川田騎手と横山武騎手の順位も逆転しており、確実にリーディングの順位は動いている。

■種牡馬リーディング アドマイヤマーズが好調!スマートオーディンは産駒初の重賞制覇

1位から18位まで、全体の種牡馬リーディングは一切動かなかった先週。ここまで動きが少ない週も珍しい。そのなかでもトップのキズナは土日で4勝と、抜けた勝利数をたたき出している。

しかし先週、そのキズナと同じ勝利数を挙げたのがアドマイヤマーズである。日曜小倉1Rの障害未勝利2860m戦(バニーラビット)を皮切りに、平地・障害を問わず未勝利戦に出走した産駒がいずれも勝ち上がる好調ぶり。上位2番人気以内に推された4頭がいずれも馬券圏内という安定感も見せた。今年の2歳リーディングでは9位につけているだけに、血の勢いもかなりありそう。夏競馬の後半戦では、アドマイヤマーズ産駒が台風の目となるかもしれない。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 キズナ 85勝(+4勝) 先週1位
2位 キタサンブラック 60勝(+0勝) 先週2位
3位 ロードカナロア 61勝(+2勝) 先週3位
4位 エピファネイア 64勝(+3勝) 先週4位
5位 レイデオロ 52勝(+3勝) 先週5位
6位 ドレフォン 51勝(+2勝)先週6位
7位 サートゥルナーリア 47勝(+2勝)先週7位
8位 モーリス 45勝(+2勝)先週8位
9位 ゴールドシップ 16勝(+0勝)先週9位
10位 ドゥラメンテ 24勝(+1勝)先週10位

先週の小倉記念はゼンダンハヤブサが制した。父スマートオーディンはこれが産駒のJRA重賞初制覇。ここまで種付け頭数が60頭未満という、少ない産駒のなかから重賞ウィナーが誕生した。祖父ダノンシャンティにとっても、タイトル獲得はスマートオーディン以来の吉報。大事に紡がれてきた血が、夏の小倉で開花したと考えて良いだろう。

■生産者リーディング スカイビーチステーブルが重賞初制覇 九州産リーディングは本田土寿氏

ゼンダンハヤブサを生産したスカイビーチステーブルは、父スマートオーディンが制した2019年の阪急杯以来となるJRA重賞初勝利。馬主の小濱正智氏は初タイトルで、記念すべき勝利がもたらされた小倉記念であった。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。

1位 ノーザンファーム 346勝(+15勝)先週1位
2位 社台ファーム 146勝(+5勝)先週2位
3位 三嶋牧場 39勝(+0勝)先週3位
4位 社台コーポレーション白老ファーム 42勝(+2勝)先週4位
5位 下河辺牧場 35勝(+1勝)先週5位
6位 ケイアイファーム 31勝(+0勝)先週6位
7位 ノースヒルズ 39勝(+1勝)先週7位
8位 ダーレー・ジャパンファーム 44勝(+1勝)先週8位
9位 追分ファーム 30勝(+1勝)先週9位
10位 岡田スタツド 29勝(+2勝)先週10位

先週をもって夏の小倉開催が終了し、JRAでの九州産限定競走も閉幕した。今年も、本田土寿氏の生産馬がひまわり賞3連覇など、九州産限定競走4レース中3レースを勝利。過去10年の九州産馬でトップの賞金額を誇る同氏が、またしても存在感を見せつけた格好だ。来年、果たしてこの牙城を崩す九州の生産者は現れるだろうか。


今週からは新潟・中京・札幌に開催場を移し、夏競馬の後半戦がスタート。同時に、暑熱対策も始まり、競馬ファン、関係者、どちらにとっても長く熱い戦いが始まる。天気予報では、ここから酷暑に入るとのしらせも出ており、紫外線、熱中症には特に注意しながら競馬観戦を楽しみたいところだ。

写真:@pfmpspsm、@demekeiba113、INONECO、ぼん(@Jordan_Jorvon)、

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