[一口馬主]トップを目指せ! 2歳世代、今週の勝ち上がり馬たち 2024/11/23,24

「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末のレースを勝ち上がった一口馬主クラブの2歳馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線や世代の各路線、古馬になって活躍する名馬がきっと現れるはずです。
今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?

11月23日(土)

■京都1R 2歳未勝利(牝馬限定)・ダート1,400m・1:27.1

デュアルロール - ローレルクラブ

牝馬(2番人気)
父:モズアスコット
母:ヘイローフジ(母父:キングヘイロー)
厩舎:笹田 和秀(栗東)
騎手:M.デムーロ
生産者:協和牧場(新冠町)
一口価格:80,000円(200口)

スタートの出は良くありませんでしたが、徐々に道中で追い上げ中団まで進出します。M.デムーロ騎手がコーナーで上手くインを突き、直線では追い比べに持ち込み最後は1馬身半抜け出し初勝利をあげました。

母ヘイローフジは現役時代、芝・ダート問わずに1,200~1,400m戦で活躍し重賞でも入着経験があります。繁殖となった後も優秀で、ローレルレーシングにて募集をされ6勝をあげて獲得賞金1億円オーバーのローレルベローチェ(父:サクラバクシンオー)をはじめ、デュアルロールを含め8頭中5頭がJRAで勝ち星をマークしています。

今日はM.デムーロ騎手のエスコートが素晴らしかったですが、もちろん末脚はしっかりとしており距離はマイルまでは十分に守備範囲と感じる内容でした。

■京都2R 2歳未勝利・ダート1,800m・1:54.1

ブルックリンダンス - シルク・ホースクラブ

牡馬(2番人気)
父:ルヴァンスレーヴ
母:サダムグランジュテ(母父:キングカメハメハ)
厩舎:田中 克典(栗東)
騎手:C.デムーロ
生産者:社台コーポレーション白老ファーム(白老町)
一口価格:60,000円(500口)

スタートは五分に決め道中は先団にとりつきます。勝負所では外目から早めに動き、逃げる1番人気を競り落とし2着に4馬身差をつけ初勝利を飾りました。今日の内容は完勝と言って良いでしょう。

母サダムグランジュテは現役時代、ダートの1,200~1,400m戦で5勝をマーク。繁殖牝馬となってからはブルックリンダンスを含め、8頭中6頭がJRAで勝ち星をあげており非常に優秀な成績です。代表産駒のロコポルティはダートで5勝をあげ、今年のシリウスSで5着となっています。

今日はペースが遅くやや行きたがる面も見せましたが、最後まで伸び切っていましたし距離もまだ伸ばしても大丈夫そうです。まずは1勝クラスでも十分に戦える器だと思います。

11月24日(日)

■東京1R 2歳未勝利・ダート1,400m・1:26.6

ヘルヴェティオス - サンデーサラブレッドクラブ

牡馬(1番人気)
父:ドレフォン
母:アルミレーナ(母父:ディープインパクト)
厩舎:金成 貴史(美浦)
騎手:W.ビュイック
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:900,000円(40口)

スタートはゆっくりとはしていましたが遅れているわけではなく、この馬なりのものだったと思います。道中は中団につけ早めに進出を開始。直線で他馬との叩き合いを制し3戦目での勝ち上がりを果たしました。

祖母ナイトマジックは独オークスやバーデン大賞などを制する活躍。母アルミレーナは現役時代、芝のマイル以下で3勝をあげています。ヘルヴェティオスは初仔となります。

今日のレースぶりからは前走のようなマイル戦でも十分距離は持ちそうです。まずは1勝できましたので、成長に合わせながら一歩ずつ勝ち星を積み重ねてくれることを期待します。

■東京4R 2歳未勝利・芝2,000m・2:01.7

ウィクトルウェルス - シルク・ホースクラブ

牡馬(1番人気)
父:リアルスティール
母:ウィクトーリア(母父:ヴィクトワールピサ)
厩舎:宮田 敬介(美浦)
騎手:C.ルメール
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:100,000円(500口)

道中は先行し前に馬を置きながらレースを進め、4コーナーでは早めに先頭へ立ち直線で突き放すという、危なげのないレースを見せてくれました。特に追い出しに入ってからの反応の良さは光るものがありました。

母ウィクトーリアも現役時代はシルク・ホースクラブから募集をされ、2019年にフローラSを制しオークスでは4着という成績を残しています。また、祖母ブラックエンブレムは2008年の秋華賞馬です。

今日のレースからは2,000mはもちろん守備範囲だと思いますし、成長次第ではもちろんクラシックの距離を意識できると思います。
また、現状の力だけを活かすのであれば1,800m戦で是非レースを見てみたいと思わせてくれる内容でした。

■東京8R ベゴニア賞・芝1,600m・1:33.4

ディアナザール - サンデーサラブレッドクラブ

牡馬(1番人気)
父:ロードカナロア
母:ドナウブルー(母父:ディープインパクト)
厩舎:斉藤 崇史(栗東)
騎手:C.デムーロ
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:1,750,000円(40口)

ポンと好スタートを切ると道中は逃げるシンフォーエバーを見る形でレースを進め、直線ではデッドヒートを制し見事に2勝目を飾りました。
前日との比較になってしまいますが、23日(土)12R3歳以上2勝クラスの勝ちタイムが「1:33.7」でしたので、力があるところは十二分に見せてくれました。

父ロードカナロア×母父ディープインパクトの組み合わせといえば、ダート路線で大活躍したジンギ、芝の重賞馬ではファンタジスト、ボンボヤージ、アスクワンタイムといった芝の1,400m以下での活躍馬が目立ちます。
思い返せば全姉ドナウデルタも6勝中5勝が1,400m戦でした。

ディアナザールはこれで2勝ともにマイル戦以上でマークしていますので、距離の壁は心配なさそう。ここから先、重賞戦線での活躍を期待するためには直線でフラついてしまう点の改善が必要かと思います。
裏を返すと、この段階でも3走ともに1、2、1と走れているので、ポテンシャルの高さは十分に示すことが出来ているということでしょう。
早めに賞金を加算し、余裕をもったローテーションを歩んでくれることを期待します。

■京都3R 2歳未勝利・芝1,600m・1:34.8

ベイリークロア - サンデーサラブレッドクラブ

牡馬(3番人気)
父:エピファネイア
母:ディープジュエリー(母父:ディープインパクト)
厩舎:大久保 龍志(栗東)
騎手:M.デムーロ
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:1,500,000円(40口)

スタート五分から前をとることも出来たと思いますが、自分のペースで先団の中でレースを進めます。3~4コーナーで外々から各馬が仕掛ける中、冷静に内を突き2頭の追い比べを制しました。
もちろんM.デムーロ騎手が冷静だったこともあると思いますが、ベイリークロア自身のコーナーワークの上手さが光ったレースだと思います。

母ディープジュエリーは2015年にデビュー3連勝でスイートピーSを制するなど芝のレースで4勝をあげています。産駒は今回が嬉しい初勝利となりました。

デビュー2戦が思ったほどの成績を残せていなかっただけに、3戦目にして思っていたような競馬が出来たのではないでしょうか。距離はもう1ハロン延長でも十分対応できそうに見えました。

※本記事内のクラブ名は愛馬会法人名を使用しています

写真:KOH、だいゆい

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