![[今週の競馬]今年最初の東京開催がスタート 東西にそれぞれの大舞台を見据えた実力馬が集結](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/01/202601257-scaled.jpeg)
関西、第3場は引き続き京都、小倉が行われるが、関東は中山から東京にスイッチ。ここから年度最初のG1であるフェブラリーステークスまで4週間続いての開催が続いていく。
重賞は京都で高松宮記念の前哨戦となるシルクロードステークス、東京では開催最終日のG1・フェブラリーステークスや春のさきたま杯を目指すダート馬が集う根岸ステークスが行われる予定だ。
なお今年の根岸ステークスは、昨年11月にブリーダーズカップクラシックを制したフォーエバーヤングの優勝を記念して、同馬の名を副題に冠して施行される。
○根岸ステークス ダートグレードの頂点を目指す精鋭が集結
フォーエバーヤング ブリーダーズカップクラシック優勝記念 根岸ステークス(G3)
日曜東京11R 15:45発走
ダ1400m(左)サラ系4歳以上 オープン 別定
本賞金 1着4000 2着1600 3着1000 4着600 5着400(万円)
■レースの歴史、位置付け
日本で初となる近代競馬場が設置された根岸競馬場の所在地に由来し、1987年に設立された競走。現在の天皇賞や皐月賞の前身となるレースが1942年まで開催されていた同競馬場は、1977年に跡地が根岸競馬記念公苑として整備された。なお、馬の博物館などがある同地は現在、整備工事のため休館。再開は2029年頃を見込んでいるとのこと。
根岸ステークス自体は中間で何度か施行条件の変動があったが、いずれの年も多くの馬が路線の主役に名乗りをあげて行った。2000年にこのレースを制したブロードアピールは、直線最後方から上り3ハロン34秒8という鬼脚を炸裂させて前を行く14頭をごぼう抜き。それまでのダート戦において史上最速となる末脚で勝ち切った彼女の雄姿は、レースから20年以上が経った今でも競馬ファンの間で語り継がれている。

■前年のレース模様
ダート転向後3戦2勝、1400m戦では無敗というフリームファクシが1番人気。G1級競走での勝利があるタガノビューティーやドンフランキーなどを抑えての支持だった。
レースはスタート直後にタガノビューティーが落馬する波乱の展開に。テンから飛ばしたドンフランキーが刻んだ600mの通過タイムは33秒9とかなり速く、後方有利の流れとなった。
直線に向いたところでコスタノヴァが一気に弾けて抜け出すと、2着のロードフォンスに4馬身差をつける快勝劇。この勝利で東京ダートを5戦無敗とした彼は次走のフェブラリーステークスも勝利し、一気にG1ホースへと駆け上がった。

■今年の出走馬
地方からサントノーレ、ネオトキオ、フェブランシェの3頭が登録。このうちサントノーレはG2級競走である京浜盃を、フェブランシェはG3級競走であるスパーキングレディーカップを制しており、中央馬相手にもダートグレードで勝利経験がある。


さらにネオトキオも南関東・門別で出走した26戦中、掲示板を外したのは僅かに3回というかなりの安定感を持っている。2走前のノースウインド賞では、かつてJRAの3勝クラスに所属し、実績馬相手に何度も好走があったロードアラビアン相手に完勝。3頭ともチャンスがありそうで、今年はレース史上初となる地方勢の勝利にも期待がかかる。
もちろん、中央勢もエンペラーワケア、オメガギネスといった有力馬を筆頭に、ビダーヤ、インユアパレス、ウェイワードアクトといったオープンクラスで着実に結果を残してきた実力馬もスタンバイ。本番のフェブラリーステークスを前にして、かなりの激戦が予想されそうだ。

○シルクロードステークス 春の尾張へ淀から続く絹の道
シルクロードステークス(G3)
日曜京都11R 15:30発走
芝1200m(右)サラ系4歳以上 オープン ハンデ
本賞金 1着4100 2着1600 3着1000 4着620 5着410(万円)
■レースの歴史、位置付け
レース名は紀元前2世紀から15世紀半ばまでユーラシア大陸を横断していた古代の交易路に由来。2014年に長安-天山回廊の交易路網が世界遺産に登録された。この道の総延長は約8700kmとも言われており、これはシルクロードステークスを7250回分走った距離に相当する。
レース自体は1996年に高松宮記念の前哨戦として開設された重賞競走。2000年に高松宮記念が現行の3月の開催となったことで、このレースも2回京都開催の2週目に移設され、2011年からは同開催の開幕週に繰り上げて開催されている。過去10年の勝ち馬のうち3頭がG1馬になっており、登竜門的な役割を果たしているレースでもある。
■前年のレース模様
前年のスプリンターズステークスで600m通過が32秒1というレース史上最速のラップタイムを刻んだピューロマジックが、その速力を評価されて1番人気に推されていた。
期待通りスタートからハナを取ったピューロマジックが、600mの通過が33秒1というハイペースでかっ飛ばしてレースは進む。そのまま直線半ばまで先頭を維持していたが、さすがに脚が鈍ったところで末脚に賭けていた馬たちが殺到。最後は外から切れ味を発揮したエイシンフェンサーが差し切り、騎乗していた川又賢治騎手と共に重賞初制覇を果たした。

■今年の出走馬
同舞台の京阪杯を制したエーティーマクフィを筆頭に、淀短距離ステークスから転戦してくるヤブサメや昨年の覇者エイシンフェンサーが中心となりそう。3頭とも最後の直線での切れ味が抜群な馬で、瞬発力勝負で甲乙つけがたい存在だ。

とはいえ、彼ら以外にも昨年の葵ステークスの勝ち馬アブキールベイや一昨年の京阪杯を勝利したビッグシーザーなども出走を予定しているほか、ラピスラズリステークスを制したロードフォアエース、新潟の千直で躍進したイコサンなど速力自慢が集結。どの馬が勝ってもおかしくない混戦ムードが漂っている。ここを勝利し、春の高松宮記念に本命候補として駒を進めるのは果たしてどの馬になるだろうか。
早くも今年の初めの月が終了し、厳冬期の2月へ。先週の日曜日は各地で大雪の影響も見られ、朝晩はかなり冷え込んできている。競馬を楽しく観戦するためにも体調管理には気を付けたいところだ。
東京競馬が始まったことで、2026年最初の中央G1もすぐそこまで迫ってきている雰囲気を感じる。さらに今年はスケジュールの関係もあり、サウジカップデーがフェブラリーステークスの1週前に開催。いよいよ大舞台に向かう実力馬も始動する2月、各地で寒さを吹き飛ばす熱戦を期待したい。
写真:かず、ぼん(@Jordan_Jorvon)、すずメ
