「競馬に絶対はない」とはよく言われる言葉ですが、競馬とは必ずしも強い馬が勝つものではなく、実力的に劣勢と見られている馬が、体調や作戦、展開など様々な要素で強い馬を負かしてひと泡吹かせるということが往々にしてあるものです。しかし、そのレースで先頭でゴールした馬が間違いなく勝者であり、そのレースで一番強かったとも言えると...
ウマフリライター
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ウマフリライターの記事一覧
「あなたが最も忌み嫌う四字熟語は何ですか?」 答えは様々あるだろうが、私は、こう答える。 「予後不良」と。 回復が極めて困難で、殺処分の処置が適当であると診断された状態を「予後不良」と呼ぶ。転じて、競馬においては「予後不良」は「安楽死」を暗に意味する言葉となっている。 2019年7月3日。九州地方で災害級の大雨が続く中...
南関名勝負第3回は2014年のジャパンダートダービーです。 この年のジャパンダートダービーの注目は何と言ってもハッピースプリント。2001年のトーシンブリザード以来13年ぶりに南関三冠を達成できるかどうかがかかるレースとなりました。 ……いや、むしろ三冠馬誕生は『ほぼ間違いない』と思われたと言っても過言ではないでしょう...
1993年7月11日。その日の福島競馬場には、過去最大入場者数を更新する47,391人の競馬ファンと、5頭の逃げ馬が集まっていた。 脇目もふらず、ただひたすらに。前へ前へ。作戦か、暴走か。 この日観衆は、数ある『英雄の在り方』のうち、紛れもないひとつの答えを目の当たりにする。 この日福島に集まった16頭のうち、1番人気...
「南関名勝負」第2回は2007年の帝王賞を取り上げます。この年は日本がパートⅠ国に昇格したことに伴い、初めてJpnⅠとして行われることになりました。 人気はJRA勢5頭のうち3頭に集中。 そのなかで圧倒的1番人気に推されたのは、前年6歳を迎えて本格化しここまでGI級5勝──さらには短距離からマイル、中距離と距離適性を広...
金沢競馬には「四大重賞」と呼ばれる、歴史と格式のある重賞がある。百万石賞・白山大賞典・北國王冠・中日杯の4重賞が、それにあたる。 上半期最高の重賞、百万石賞(2100m)。唯一の統一重賞、白山大賞典(2100m)。全国屈指の最長距離重賞、北國王冠(2600m)。真冬の金沢最終重賞、中日杯(2000m)。 チャンピオンデ...
1.砂の三歳女王決定戦 湿気を帯びた風が、雨を呼ぶ6月。 JRAでは、春の牝馬クラシック路線に区切りがついたこの時期、地方競馬では一足遅れて、牝馬クラシック路線が佳境を迎えます。南関東牝馬三冠路線のラストを飾る、砂の3歳女王決定戦。6月中旬に、川崎競馬場で開催される関東オークス(JpnⅡ)です。1965年に創設されたこ...
土曜日になると、父は難しい顔をして新聞を睨んでいることが多かった。小さい頃は仕事をしていると思っていたのだが、どうやら違う。それが競馬の予想をしているということに気づいたのは、小学校4年生の頃だった。 「競馬?」「せやで、1着はどの馬になるかを当てるねん」 娘が競馬に興味を持ったのがうれしいのか、父は馬柱の読み方やら父...
指名馬が発表になるたびに「おお〜」「とられた!」という声が教室に響く。和やかなムードでありつつも、真剣にPOG対策本のページをめくっていく彼らは「JRA-VAN POG × うまカレ 大学対抗POG大会 2019-2020」の参加者だ。 今や全国から29大学が集う、大学競馬界の一大イベントとなった「大学対抗POG大会」...
初年度募集馬のキタノコマンドールが皐月賞5着から日本ダービーへ駒を進め、2年目のラヴズオンリーユーはオークスを制覇。史上5頭目となる無敗での樫の女王誕生──さらにはそのオークス勝利がクラブの重賞初制覇というおまけつきだ。飛ぶ鳥を落とす勢いとはまさにこのことだろう。 バヌーシーことDMMドリームクラブは、今最もアツい一口...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]復活と希望の勝利!北村友一騎手とクロワデュノールがホープフルSを制覇~2024年・ホープフルS~
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[重賞回顧]いざ、新時代へ! 復活を遂げたレガレイラが偉業を達成~2024年・有馬記念~
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[重賞回顧]ニュースター誕生! 見惚れるほどの圧勝劇~2024年・朝日杯フューチュリティステークス~
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[重賞回顧]最速の母”ラッシュ”から魂の”ラッシュ”へ、鞍上が繋ぐ悲願成就!~2024年・マイルCS~
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[重賞回顧]”バド”の雪辱を、”スタニング”が晴らす見事な勝利~2024年・エリザベス女王杯~
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[重賞回顧]夕暮れに映えた白き古豪、ハヤヤッコ~2024年・アルゼンチン共和国杯~