「スーパーGⅡ」と呼ばれるレースがある。それにはしっかりした定義があるわけではなく、個人それぞれの思いがあるだろう。3歳の春クラシックを前にして戦い、過去の勝ち馬に名馬が並ぶ「弥生賞」や「スプリングS」か。或いは春秋の天皇賞前のレース「阪神大賞典」や「京都大賞典」か。はたまたGⅢのハンデ戦からGⅡに昇格し、現在では多く...
ウマフリライター
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ウマフリライターの記事一覧
その日、年に二度響きわたる勇壮なファンファーレ──障害競走の頂点を競うJ-G1のファンファーレ──を、私が中山競馬場で聴くことはなかった。 年に二度、欠かさずにおもむく大好きな競馬場。しかし、あえて中山行きの切符をとらなかった。夜も眠れないくらいに待ち望んでいた遠征の足どりを、自ら途切れさせた。どうしても、かの地へと足...
1994年5月1日。 その日、イタリアのイモラ・サーキットではサンマリノGPが開催されていた。のちに「赤い皇帝」の異名をとるミハエル・シューマッハ、日本人の片山右京、ミカ・ハッキネン、ルーベンス・バリチェロらが参戦していたそのレースは、今では「呪われた週末」「イモラの悲劇」と呼ばれる。そのレースで「音速の貴公子」と呼ば...
私の幼い頃の記憶に、新潟競馬場の厩舎地区側にある外厩にいた、重賞馬・キリサンシーの姿があります。引退後数年のあいだ、彼はそこで過ごしていました。昭和から平成への転換期、挑戦を続けた「公営新潟」出身の名馬の姿が、そこにはありました。 1985年(昭和60年)に、父サンシー母アンナリビアとの間に生まれたキリサンシー号。 公...
金沢競馬の魅力や面白い所、たまに変な所などを発信していこうと思っています、金沢競馬フリーペーパー「遊駿+」代表のヨドノミチです。 ネットの界隈でもなかなか取り上げてもらえない(書いてくれる人が少ない)金沢競馬場の事を色々と書いていこうと思いますので、どうぞお付き合いの程、よろしくお願いします。 皆さんは行った事のない競...
イナリワン、メジロマックイーン、マヤノトップガン、サクラローレル、ゴールドシップ、キタサンブラック……。これまで、本当に様々な「名ステイヤー」が日本競馬界を賑わせてきました。そこで今回は「あなたの好きなステイヤーは?」をテーマに、4人の競馬ファンに各自の想いを語っていただきました!あなたの好きな馬は語られているでしょう...
珍事1「ご注文の商品は、品切れです」 香港ダービーが行われる当日の、早朝4時。一人の男が、香港へと降り立った。暑くもなく寒くもなく快適な気候で、最高の気分だった。 その時はまだ知らなかったのだ。その後、数々のトラブルが待ち受けていることに……。 空港からアーリーチェックインをリクエストしておいたホテルへ向かうバスに乗る...
4月から5月にかけての新緑の季節に行われるビッグレース「天皇賞春」。格式高いこのレースの最大の特徴は、このレースでしか使用されない京都競馬場芝3200mで行われるという点である。 超長距離戦ではあるが、スタミナだけでは勝つことが出来ない。だからこそこのレースを勝った馬は名馬として名を残すのである。2009年に生を受けた...
今回から「南関名勝負」と題しまして過去の名勝負をご紹介していきます。私は地方競馬に興味を持ち始めたのはおおよそ2000年以降ですので、大ベテランの先輩方からすれば比較的新しいレースが中心になるかと思いますが、南関競馬にまだ興味をあまりお持ちでない方にもご覧いただければ幸いです。 今回は、私が初めて地方競馬場へ足を運んだ...
そうだ、カメラを買おう。 最近は、スマホのカメラもいいものばかり。何も一眼レフじゃなくても、十分過ぎるほどに、写真は撮れる。 しかし、競馬のレースシーンとなれば話は別。スマホでは写せない「本気の戦い」のワンシーンを切り取っておさめることができるのが、一眼レフである。 私が一眼レフを手にしたのは、2011年の秋のことだっ...
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語り継がれし「名馬」たち
レース回顧
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[重賞回顧]天性のセンスがまたも爆発! ジャンタルマンタルが隙のない完璧な競馬で3歳ベストマイラーの座を獲得~2024年・NHKマイルC~
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[重賞回顧]師弟で掴んだ王者の称号。長期休養を乗り越えたテーオーロイヤルが古馬最高の栄誉を獲得!~2024年・天皇賞(春)~
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[重賞回顧]美しいレース運びで惜敗続きにピリオドを打ったアドマイヤベルが、オークスの優先出走権を権得!~2024年・フローラS~
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[重賞回顧]天まで届け勝利の凱歌。史上まれに見る混戦を制したのはジャスティンミラノ!~2024年・皐月賞~
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[重賞回顧]中118日の雪辱劇!『マジックマン』に導かれたステレンボッシュが、逆転で桜の女王を戴冠~2024年・桜花賞~
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[重賞回顧]躍進著しい上村厩舎の大黒柱ベラジオオペラ。ダービーの雪辱を果たし、GⅠ初制覇を達成!~2024年・大阪杯~
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[重賞回顧]雪辱vs雪辱の死闘を制したマッドクールが、待望のGⅠ初制覇~2024年・高松宮記念~