ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・片目のサラブレッド福ちゃんのPERFECT DAYS]近親交配と受胎率の関係性(シーズン1-25) 2024年12月17日 2つの卵のうちのひとつを潰したと報告があってから、音沙汰のない日々が続きました。便りの無いのは良い知らせとは言いますが、さすがに気になって、自分から慈さんに電話をしてしまいました。慈さんは電話に出るなり、これまで溜まっていた報告を矢継ぎ早にしてくれましたが、肝心のスパツィアーレの卵2つ問題については触れてくれません。僕... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]売却率(シーズン3-29) 2024年12月12日 売却率の話をします。売却率なんて言葉を使うと、いかにも生産者っぽいですし、いよいよ僕も生産者らしくなってきたなあと自覚します(笑)。売却率とは、セリ市で馬がどれぐらい売れたのかを示す指標です。セリ市全体の売却率を言うこともありますし、種牡馬ごとのそれを指すこともあります。 たとえば、2001年以降のサマーセールの売却率... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・片目のサラブレッド福ちゃんのPERFECT DAYS]心臓が動いた!(シーズン1-24) 2024年12月10日 自分の生き方を責め、悲観的になっていると、4日後に慈さんから「おはようございます。ダートムーアですが…」と思わせぶりなLINEが入りました。続いて理恵さんから、「直検の動画で確認お願いします」と動画が送られてきました。こういうまどろっこしい形で伝えてくるときは、大体良いことが多いのですが(笑)、そんな裏読みをする余裕も... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]キャンバスに余白を残す配合(シーズン3-28) 2024年12月5日 生産における配合の難しさは、目の前に誕生する馬が走るようにするか、その先を見据えるか、良いところ取りができないところにもあります。もう少し分かりやすく説明すると、今所有している繁殖牝馬にどの種牡馬をつけると、生まれてきた産駒が最も走る確率が高いかを追求する配合と、生まれてきた仔が牝馬だった場合、その馬が繁殖牝馬になった... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・片目のサラブレッド福ちゃんのPERFECT DAYS]卵が2つと消えた卵(シーズン1-23) 2024年12月3日 夜が涼しくなってから、トイプードルのチョコを散歩していると、慈さんから携帯に電話がかかってきました。「サマーセールの申込書が今日届きましたので、明日持って行ってきます」という第一声に、そういえば明日が締め切り日であることを思い出しました。申込書がこちらに届いておらず、慈さんが気づいてくれなければ、あやうく申込みし忘れる... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]パレスマリスに食指が動く(シーズン3-27) 2024年11月28日 ストームキャットの血を入れて、スピードと馬格をアップさせようというのが2024年度の配合のテーマでした。ダートムーアにはオナーコードを、スパツィアーレにはリアルスティールとダノンレジェンドを予約しました。リアルスティールにおいては、あわよくばダートムーアにも種付けできればというぐらいの期待感を抱いています。 それでも時... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・片目のサラブレッド福ちゃんのPERFECT DAYS]娘を嫁に出す(シーズン1-22) 2024年11月26日 NO,9ホーストレーニングメソドの看板が見えてきました。入り口を通過すると、いくつかの厩舎が並立しています。そのうちのひとつが木村忠之さんのNO,9ホーストレーニングメソドです。青のジャンパーを着た木村さんらしい人を向こうに見つけ、車を止めて近寄っていくと、やはりそうでした。14年前と変わらない日焼けした精悍な姿です。... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]母と娘は似ている(シーズン3-26) 2024年11月21日 岩手の永田調教師から電話がかかってきました。エコロテッチャンの引退の話だなとピンと来て、受話ボタンを押しました。実は少し前に上手獣医師からも相談の連絡があり、テッチャンを繁殖入りさせる予定だったけれど、行き先の牧場が一杯でもう1年待ってくれと言われたとのこと。競走馬として良くなってきたテッチャンに対し、永田調教師も上手... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・片目のサラブレッド福ちゃんのPERFECT DAYS]受胎告知(シーズン1-21) 2024年11月19日 綺麗な黒い〇(マル)が見えました。「これは受精卵だな」と獣医師さんが言い、13日目の受胎が確認できました。綺麗な黒丸が見えたとき、モノクロにもかかわらず、僕の目の前に太陽が急に現れたようにまぶしく感じました。胸を撫でおろし、ガッツポーズしたい気持ちでしたが、そこは冷静を装って「ありがとうございます」と獣医師さんにお礼を... 治郎丸敬之
ニュース・ブログ ブログ・手記 [連載・馬主は語る]レモンポップと中年の危機(シーズン3-25) 2024年11月14日 レモンポップがチャンピオンズカップを優勝しました。距離不安や大外枠の不利がささやかれていましたが、蓋を開けてみれば、受けて立つ横綱相撲での完勝。大外枠はたしかに有利ではありませんでしたが、1800mの距離に関しては、僕は全く心配していませんでした。というのも、レモンポップはダート馬としてはそれほど筋骨隆々のマッチョな馬... 治郎丸敬之