岩手県盛岡競馬場で毎年行われるJpnⅠマイルチャンピオンシップ南部杯(以下、南部杯)。 数々の名馬、名勝負が生まれたこの大レースの存在は、地方競馬ネット投票が普及したこともあり、今や中央競馬のファンにとってもよく知られるところとなったと思います。 しかしながら、「南部」の名称が盛岡にとって大きな意味を持つということにつ...
コラム・エッセイ
コラム・エッセイの記事一覧
ウマフリ読者の皆さま、はじめまして。金沢競馬のフリーペーパー「遊駿+(ゆうしゅんプラス)」の編集長・ヨドノミチと申します。「遊駿+」は『ファンが作る、金沢競馬をもっと楽しむ情報誌』として金沢競馬場内で不定期に配布を行っているフリーペーパーです。創刊は2006年の白山大賞典号。2018年度の白山大賞典号で、創刊13年目と...
2018年7月21日、福島競馬場。 ウイナーズサークルで肩を並べた馬主と騎手──大野裕氏と大野拓弥騎手の、笑顔が弾けた。それは非常に珍しい『馬主と騎手、親子でのJRA勝利』の瞬間だった。男同士の家族らしく、交わした言葉は非常にシンプル。 父は子に「サンキュー」と伝え、子は父に「良かったね」と答えたという。 その短い言葉...
「牛に引かれて善光寺参り」という言葉がある。 心の貧しい老婆が、庭に干していた布を引っかけていった牛を追いかけているうちに善光寺にたどり着き、そこで信心にめざめた、というようなお話だ。私の場合は「牛」ではなく、とある記事だった。緒方きしんさんによる、川崎競馬場の訪問記。 まず、モツ煮の写真にヤラれた。そしてスマートフォ...
日本馬による海外遠征が増えてきている昨今、遠征先としてさらに注目度をあげている香港。今回は、日本の競馬ファンにも馴染み深い存在と言える香港の競馬を解説していきます。 そもそも「香港」とは? 一般的に香港と呼ばれている区域の正式名称は「中華人民共和国香港特別行政区」。それを略して香港と呼んでいます。正確には香港という国は...
「日本にも、野生に近い状態の馬を観ることができる場所があるらしい」 私がSNSで宮崎県串間市「都井岬」という存在を知ってから、約1年の時が過ぎました。そしてついに先日、行ってみたかったその場所に一人旅を敢行。今回はその日の思い出を、写真とともに振り返ります。 宮崎市内から国道220号線を南下。左手に海を見ながら都井岬へ...
近年はサクソンウォリアーを始めとする「日本血統」が活躍するニュースも多く流れ、日々注目が高まっている海外競馬。 そこで今回は「海外に輸出された日本の血統」を中心に、日本競馬と海外競馬の関係や歴史を簡単に紹介してみようと思います。 輸入大国と世界を見据えたブリーダー もし「一番身近な海外のレースは?」と聞かれたら、凱旋門...
因縁のライバル……とまでいかないが、腐れ縁というような関係の馬はいるものだ。今回の記事でいうと、タイセイファントムとイーグルカザンの2頭がそれにあたる。 その2頭が出会ったのは、2010年の8月8日だった。函館2歳ステークス。芝の1200mで争われる、世代最初の2歳戦だ。 仕上がりの早い馬たちが集まるとされているレース...
2017年11月25日、豪州のオーナーより、1頭の競走馬の死亡が発表された。 アドマイヤデウス号 牡6歳父 アドマイヤドン母 ロイヤルカードJRA戦績 22戦5勝(GⅡ 2勝) それは自身が豪州馬として予備登録していた、JCの前日の夜であった。豪州に移籍後、一度も走ることなく、道半ばで彼の馬生は幕を閉じた。当初、突然の...
天気が良い日の午後だった。川崎駅を降り、ぶらぶらと川崎競馬場へと向かう。今日は関東オークスの日だ。競馬場への道を左折する時に「このあと、横断歩道あったっけ?」と不安になり、わざわざ歩道橋を渡る。毎度のことだ。毎度のことだけど、不安になるものは仕方がない。競馬新聞を持ったおじさんや楽しげな大学生が歩道橋を見向きもしないで...
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語り継がれし「名馬」たち
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