第二回 見所満載!競馬博物館で◯◯になりきろう!
競馬初心者Kさん、ゴールドシップ好きのYちゃんとの東京競馬場ツアー。
場内を見学しながらまず向かったのは、競馬博物館でした。
東京競馬場へ行ったら、是非立ち寄ってみて欲しい場所。
それが、競馬博物館です。
東京競馬場のわたしの一押しスポット。
でも博物館ってなんだか堅苦しいし、競馬初心者だけど大丈夫?
そんなあなたも、どうぞご安心下さい。
この競馬博物館には、競馬初心者でも十分に楽しめる仕掛けがあります。
最初にわたしたちが向かったのは、特設展示のコーナー。
競馬博物館の一階入ってすぐ奥の場所にある展示です。
今回は「三冠馬」の展示がされており、歴代三冠馬の貴重な資料やデータが掲載されていました。
競馬ファンなら生唾モノの展示ですが、競馬初心者にはあまり面白いものではないかもしれません。
時間もないので、ここはとりあえずさっと目を通すだけにしました。
けれど数々の展示品から、三冠ってこんなにすごいことなんだ!というのは、競馬未経験であるKさんにもなんとなく伝わったかと思います。
あ、ステイゴールド産駒で「うちの子」であるオルフェーヴルの展示だけは、じっくりと拝見しました。
そして、2階の常設展示へ。
わたしが競馬初心者である友人たちに見せたかったものは、ここにあります。
最初の方にある競馬の歴史についての展示は、今回は割愛。通路の両側に事細かに説明されている、競馬や競走馬のなりたちなどなど。じっくり見学していたら、何時間あっても足りないくらいの量の展示です。
「この展示だけでも一日過ごせそうですね」と、Kさんは感嘆の声を漏らしていました。
そして、両サイドに続く展示の道を抜け、左に曲がった先。
そこに突如として現れるのが、わたしが二人に見せたかったもの。
実際に使っているものと同じ、本物の発馬機です。
一頭分の発馬機には馬の模型がすっぽり収まっており、実際に馬に乗ったり、スターターになりきったりすることが出来ます。
そう、ここは競馬のスタートを体験出来るコーナーなのです
目の前に急に現れた大きな機械に驚くYちゃんとKさん。
わたしの強い勧めにそんな二人はノリノリで応えてくれて、いざ体験の運びとなりました。
発馬機に入っている馬の模型にKさんがまたがり、Yちゃんはスターターの役を演じることに。
そして、係のお姉さんの合図でYちゃんが旗をファンファーレに合わせて左右に振ります。
発馬機の上にあるランプが赤く光ったら手元にあるボタンを押すと、ゲートが勢い良く開きます。
基本的に、馬に乗っているKさんはただ跨っているだけです(笑)
わたしはこの発馬機のスタート体験を是非二人にも体験してもらいたかったのです。
理由は、わたしも昔体験してとても興奮して楽しかったから。
それだけです。
ただ、わたしにとっては、人に勧めたいと思えるほど素敵な体験だったのです。
それに、実際に体験することで競馬への親近感が生まれるのではないか、とも思います。
競馬を身近に感じることは、競馬好きになる第一歩。
競馬好きを育てるための掴みとしては、なかなか素敵な体験が出来るコーナーだと思います。
更に先へ進むと、まるでゲームセンターのような景色が広がります。
レース体験では、映像を見ながら動く馬に跨って実際の騎手の動きを体験できます。
これは一番人気のようで、いつも人が並んでいる印象。
わたしも体験したことがありますが、結構疲れもしますがすごく楽しいです。
人気があるのも頷けます。
それから、自分の顔に合わせて帽子と勝負服を選んで騎手になりきれたり、馬の特徴を覚えて競走馬を当てるクイズなどもあります。
とにかく盛り沢山で、わたしは一日中競馬博物館にいても飽きません。
初心者にもやさしいゲーム形式のものが多く、遊びながら学んで楽しめる、素晴らしい施設だと思います。
「時間がある時にまた来たい! ゆっくり見たい!」とYちゃんは本当に楽しそうに笑っていました。
その笑顔が見れただけでも、二人を競馬博物館に連れてきて本当に良かったと思えました。
競馬博物館を堪能したわたしたちは、次に馬場内広場を目指しました。
お昼もだいぶ時間が過ぎて、お腹も空いてきた頃です。
馬場内の芝生で、美味しいものでも食べるとしましょう。
ということで次回、メガグルメフェスティバルでのお話へ続きます。
写真:笠原小百合