![[リーディング]騎手リーディングが一気変動! 岩田望来騎手が2日で9勝し首位へ ルメール騎手も5勝](https://uma-furi.com/wp-content/uploads/2026/02/202602035-scaled.jpeg)
競馬の流れは、数字で如実に表れる。好調な陣営や種牡馬を見つけ、注目するのも楽しみのひとつと言えるだろう。先週の競馬をリーディングの順位とともに振り返る。
■厩舎リーディング 池江泰寿厩舎が約5年ぶりに10番人気以下で勝利し2位タイに浮上
先週はリーディングで大きな変動はなく、藤原英昭厩舎が依然としてトップ。土日で2勝をマークし、好調ぶりをアピールしている形だ。
一方、2位タイに新たに杉山晴紀厩舎と池江泰寿厩舎がランクイン。このうち池江泰寿厩舎は土曜東京9Rの白嶺ステークス(4歳上3勝クラスダ1600m戦 ヴィヴァン・戸崎圭太騎手)と、同京都12Rの4歳上1勝クラス芝1600m戦(ダイヤモンドハンズ・岩田望来騎手)で2勝を挙げた。
東京で勝利したヴィヴァンは7か月ぶりの実戦ということもあって単勝オッズ63.8倍の12番人気という低評価だったが、それを見事に覆す快勝劇。池江厩舎に所属する馬が10番人気以下で勝利を挙げたのは、2021年の6月12日以来、実に約5年ぶりとなる。新馬戦ではのちのダービー馬シャフリヤール相手にタイム差無しの2着に好走した実績を持つ馬だけに、オープン入り後も楽しみは大きい。
また、京都で勝利したダイヤモンドハンズは1年ぶりの復帰戦で見事に1着。こちらはサトノダイヤモンド産駒の初勝利を挙げた馬で、2歳時には札幌2歳ステークスで3着に好走した実力の持ち主だ。早くからその素質を嘱望されていた馬たちが復活の勝利を挙げた池江厩舎は勢いがつきそうで、ここから一気に流れへ乗ってくる可能性があるのではないだろうか。
先週終了時点でのリーディング順位は以下の通り。
1位 藤原厩舎 8勝(先週2勝) 昨年8位
2位タイ 杉山晴厩舎 6勝(先週2勝)昨年1位
2位タイ 福永厩舎 6勝(先週1勝) 昨年26位
2位タイ 松永幹厩舎 6勝(先週2勝)昨年15位
2位タイ 上原佑厩舎 6勝(先週1勝)昨年30位
2位タイ 池江厩舎 6勝(先週2勝)昨年17位
7位タイ 寺島厩舎 5勝(先週1勝)昨年43位
7位タイ 栗田厩舎 5勝(先週1勝) 昨年37位
7位タイ 高野厩舎 5勝(先週1勝) 昨年22位
7位タイ 武幸厩舎 5勝(先週1勝) 昨年49位
ほか、四位厩舎や村田厩舎など3厩舎が7位タイ
7位タイにつけている村田一誠厩舎は、ここまで挙げた5勝のうち4勝が6番人気以下。騎手時代も人気薄の相棒をよく着内に持って来ていたが、今度は調教師として波乱を呼ぶ人になるのかもしれない。既に昨年の勝利数のうち3割以上をマークしている好調ぶりも要チェックだ。
■騎手リーディング 岩田望来騎手が土日で9勝と絶好調 横山和生騎手は通算500勝に加え、2週連続の重賞制覇
まさに岩田望来騎手ウィークだった。土曜京都4Rの3歳未勝利ダ1800m戦(ヴィエントデコラ・寺島良厩舎)、京都9Rの長浜特別(4歳上2勝クラスダ1400m戦 ハクサンアイリス・高橋一哉厩舎)、京都12Rの4歳上1勝クラス芝1600m戦(ダイヤモンドハンズ・池江泰寿厩舎)で、土曜3勝をマーク。そして日曜日にはその勢いが加速した。
京都3Rの3歳未勝利(アスクチャンスマン・梅田智之厩舎)でこの日最初の勝利を挙げると、以降4Rの3歳新馬ダ1400m戦(ティエラレイナ・四位洋文厩舎)、6Rの3歳1勝クラス(エブリーポッシブル・新谷功一厩舎)、8Rの4歳上1勝クラス(レイワサンサン・高柳大輔厩舎)、9Rの衣笠特別(4歳上2勝クラスダ1800m戦 キングブルー・四位洋文厩舎)、12Rの4歳上2勝クラス芝1600m戦(ジーティードレス・辻野泰之厩舎)で6勝。土日で合計9勝を挙げ、一気にリーディングトップを奪取した。
ちなみにライトトラックに騎乗した京都10Rは7着に敗れ、騎乗機会の連勝数は5で途切れたが、もしここも勝利していれば武豊・横山典弘・安藤勝己・ジョアン・モレイラ騎手らに並ぶ、1日の騎乗機会の連勝記録に名を連ねていた。
2025年はフランスへの武者修行を敢行して勝利を挙げるなどワールドワイドな活躍を見せた望来騎手。2026年の初頭からこの活躍ぶりであれば、さらなる飛躍が期待できそうだ。

また、土曜京都3Rの3歳未勝利ダ1400m戦ではゴディアンフィンチに騎乗した横山和生騎手が1着。これにより、現役38人目となるJRA通算500勝を達成した。
同馬を管理する安田翔伍厩舎は、この日の京都に出走させた馬の馬上は全て横山和生騎手に託していた。その想いに応えて通算500勝を飾り、翌日にはこのコンビで根岸ステークスをロードフォンスで制覇。2人にとっては良い報告が連続した週末であった。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 岩田望騎手 18勝(先週9勝)昨年8位
2位 C.ルメール騎手 17勝(先週5勝)昨年1位
3位 横山武騎手 13勝(先週2勝)昨年4位
4位タイ 戸崎騎手 12勝(先週1勝) 昨年2位
4位タイ 川田騎手 12勝(先週2勝)昨年6位
4位タイ 西村淳騎手 12勝(先週2勝)昨年21位
7位タイ 松山騎手 10勝(先週3勝)昨年3位
7位タイ 坂井騎手 10勝(先週1勝)昨年5位
9位タイ 丹内騎手 9勝(先週0勝)昨年7位
10位 横山和騎手 8勝(先週3勝)昨年10位
望来騎手の連勝や和生騎手の記録達成の影に隠れてはいるが、クリストフ・ルメール騎手もしっかり先週5勝。望来騎手とは僅か1勝なうえ、3位の武史騎手には5勝差をつけている。ここから3週はJRAの競馬場でルメール騎手が最も得意とする東京競馬場の開催が続くため、来週にはリーディングトップに返り咲いている可能性も十分にある。2月2週目にして、早くもトップ争いに注目が集まりそうだ。
■種牡馬リーディング 上位2つは依然拮抗 17位のファインニードルは京都芝1200mが得意?
先々週が終わった時点の1,2位だったエピファネイアとロードカナロアは、ロードフォンスの根岸ステークス勝利により再び順位が交代。有力産駒を抱える2頭にとって、このリーディング争いが今年いっぱい続くことも十分に考えられる。
とはいえ、3~5位につけるキズナ、キタサンブラック、レイデオロも賞金差はまだ首位と1億円弱。重賞1勝で十分にひっくり返る可能性は秘めており、春のG1シーズンまでは順位の入れ替わりが激しくなるかもしれない。
一方、産駒が先週日曜京都11Rのシルクロードステークス(4歳上オープン・G3 芝1200m戦 フィオライア・太宰啓介騎手)を制したファインニードルだが、実は今開催の京都種牡馬リーディングでは9位にランクインしている。しかも彼の産駒があげた2勝はどちらも京都芝1200mなうえ、現時点での重賞5勝中4勝もこの条件なのである。
ファインニードルの父であるアドマイヤムーン産駒もこの条件が得意であり、彼自身、現役時代にはシルクロードステークスを制している。そのため彼の仔もまた京都芝1200mの条件が得意なのではないかという噂がSNSを中心とする一部で立っていたが、今回の勝利によってその仮説はより強まったと考えて良さそう。まだ京都開催は2週間続くため、この条件にファインニードル産駒が出走してきたら追いかけてみたい。

先週終了時点の順位は以下の通り。
1位 ロードカナロア 13勝(先週5勝) 昨年2位
2位 エピファネイア 15勝(先週2勝) 昨年5位
3位 キズナ 10勝(先週3勝) 昨年1位
4位 キタサンブラック 10勝(先週2勝) 昨年3位
5位 レイデオロ 10勝(先週1勝) 昨年10位
6位 ドゥラメンテ 5勝(先週2勝)昨年4位
7位 リオンディーズ 7勝(先週0勝)昨年6位
8位 ドレフォン 10勝(先週1勝)昨年7位
9位 シルバーステート 10勝(先週0勝) 昨年14位
10位 サートゥルナーリア 5勝(先週2勝)昨年13位
サートゥルナーリアが10位にランクインしたことにより、シーザリオの仔かつ、現時点で種牡馬入りしている兄弟すべてがTOP10に顔を出した。3兄弟すべてが1月から重賞勝ち馬を送り出しているように、この血の勢いはまだまだ止まらなさそうだ。間もなく春のG1シーズンに突入するが、今年はシーザリオ一族が競馬界を席巻するかもしれない。
■生産者リーディング ケイアイファームが2週連続重賞制覇!日高大洋牧場は約4年ぶりに重賞ウィナーが誕生
日曜東京11Rの根岸ステークスを制したロードフォンスはケイアイファームの生産馬。先々週のプロキオンステークスもロードクロンヌで1着となっており、2週連続での重賞勝利となった。同牧場にとって週を跨いでの重賞制覇は初のこと。2頭ともにフェブラリーステークスを目指す形となるのかは分からないが、今後に向けて明るい視界が開けたのは間違いないだろう。

また、日曜京都11Rのシルクロードステークスでは、日高大洋牧場出身のフィオライアが勝利。同牧場の重賞制覇は2022年の小倉記念をマリアエレーナで制して以来、約4年ぶりとなる。かつては名馬、スペシャルウィークを輩出した牧場から久々の重賞ウィナーが誕生したことは、これからの走りを期待させてくれる。偉大な先輩の背中を超えて行けるか。

先週が終了した時点での順位は以下の通り。
1位 ノーザンファーム 56勝(先週15勝) 昨年1位
2位 社台ファーム 20勝(先週4勝) 昨年2位
3位 社台コーポレーション白老ファーム 9勝(先週1勝) 昨年3位
4位 ケイアイファーム 4勝(先週1勝) 昨年8位
5位 ダーレー・ジャパン・ファーム 10勝(先週2勝)昨年11位
6位 辻牧場 6勝(先週0勝) 昨年18位
7位 下河辺牧場 6勝(先週1勝)昨年4位
8位 ノースヒルズ 6勝(先週1勝)昨年9位
9位 追分ファーム 7勝(先週2勝)昨年10位
10位 三嶋牧場 8勝(先週3勝)昨年5位
先週は2026年に入ってから初めてノーザンファーム生産馬のJRA重賞勝利がなかった。とはいえ1週間で15勝という数字は先々週以上なうえ、今年に入ってからの週間では最も多い勝利数である。さらに地方競馬に目を向けると、水曜に大井で行われた金盃はグリューヴルムで勝利し、地方重賞も2週連続で勝利しているのは流石。同馬は南関東への移籍後【2-3-1-1】と安定した成績を続けているだけに、今後ダートグレード競走で中央馬と対決するかもしれない。
まだ2月の1週目を終えたばかりだが、早くも騎手リーディングは白熱してきた。競馬場ごとのリーディングに目を移すと、小倉が面白い。土曜日に史上最高となる3連単配当の立役者となった橋木太希騎手が4位タイにつけている。同期の吉村誠之助騎手や高杉吏麒騎手は既に大舞台で活躍しているが、彼らに負けない勝ち星をここから積み重ねて行って欲しいところだ。
もちろん、他の部門でも白熱した争いが続いている。ここからは重賞レースの数も一気に増えてくるため、それを制することが上位に食い込むひとつのカギとなるかもしれない。
写真:水面、突撃砲、INONECO、s1nihs
