「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

9月19日(土)

中山5R メイクデビュー中山・芝1,800m・1:52.5

スルーセブンシーズ

牝馬(1番人気)
父:ドリームジャーニー
母:マイティースルー
母父:クロフネ
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:尾関知人厩舎(美浦)
鞍上:C.ルメール騎手

ドリームジャーニー産駒から、大物の登場です。
前半1,000mを65.1というスローペースで進むなか、全く焦る事無く直線では大外に持ち出す安全策で差し切りました。ここでは能力が違ったという事でしょう。
半姉が紫苑ステークスの勝ち馬パッシングスルーという事を踏まえつつ今日のレースぶりを見るならば、距離は2,000mくらいまでがベストに映ります。ただ、ドリームジャーニー産駒は長距離を難なくこなすスタミナがありますからさらに延長してもカバーできる可能性はありそうです。
クラシック皆勤賞でも何ら不思議が無いポテンシャルを感じるレースぶりでした。

中山6R メイクデビュー中山・ダート1,800m・1:58.5

ユイノシワザ

牡馬(11番人気)
父:クリエイターⅡ
母:アドマイヤインディ
母父:フジキセキ
生産牧場:ヒダカファーム(浦河町)
所属:竹内正洋厩舎(美浦)
鞍上:内田博幸騎手

道中でも隊列が何度も入れ替わるなど激しい一戦になりましたが、豪快に差し切りました。
ラスト200mでは大勢決したかと思いましたが、内田騎手の豪快なアクションに応えてくれました。
まだまだ走り方や反応で幼い面が見受けられましたので、これからの成長に期待です。

中京4R メイクデビュー中京・ダート1,800m・1:57.4

タイセイアゲイン

牡馬(3番人気)
父:パイロ
母:アーバンレジェンド
母父:アグネスタキオン
生産牧場:社台ファーム(千歳市)
所属:松下武士厩舎(栗東)
鞍上:福永祐一騎手

直線走路で事故が発生する中で、間一髪避けきった後の脚はお見事でした。
一頭だけ脚の回転が違い、素晴らしい瞬発力を初戦から披露してくれました。
血統面を見るとダートで今後も走ってくるのだと思いますが、あれだけの脚を使える馬はそうそういません。
ダート路線に新星が現れました。

中京5R メイクデビュー中京・芝1,200m・1:09.9

ヒトヨギリ

牝馬(1番人気)
父:Shalaa
母: Federation
母父:Motivator
生産牧場:英国産
所属:橋田満厩舎(栗東)
鞍上:福永祐一騎手

父Shalaa(シャラー)は愛国産でスプリントGⅠを2勝。母父Motivator(モティヴェーター)はモンジューの初年度産駒で、エプソムダービーの勝ち馬です。日本では凱旋門賞を連破したトレヴの父として有名かと思います。
バリバリの欧州血統で日本の馬場で初戦からはどうかな、と半信半疑でしたがここではスピードが違いました。
抜群のスタートで、福永騎手があえて逃がさずに控える競馬を教える余裕までありました。
走法を見ると、広い競馬場でこそに見えますし、距離はまだまだ伸びても大丈夫そうに映りました。
次走でどの様な競馬をするか、非常に楽しみな存在です。

9月20日(日)

中山4R メイクデビュー中山・芝1,200m・1:10.8

セイウンエンプレス

牝馬(9番人気)
父:リーチザクラウン
母:リップル
母父:アグネスタキオン
生産牧場:西山牧場(日高町)
所属:本間忍厩舎(美浦)
鞍上:武藤雅騎手

馬体重386kgと小柄ながら、初戦から弾けました。
ちなみに父リーチザクラウンは途中から西山茂行オーナーが所有していましたので、喜びもひとしおでしょう。
今日は坂を上り切ってから切れ味を発揮しただけに、これから成長待ちの面もあるかと思いますが、身体が追い付いてからも今日の様な切れ味が出せれば、複数の勝ち星をあげられるような存在だと思います。

中山5R メイクデビュー中山(牝馬限定)・芝1,600m・1:36.7

ペイシャフェスタ

牝馬(6番人気)
父:マクフィ
母:スプリングフェスタ
母父:ゼンノロブロイ
生産牧場:梅田牧場(浦河町)
所属:高橋裕厩舎(美浦)
鞍上:武士沢友治騎手

道中3番手からスピード感良く抜け出し、新馬勝ちです。
直線では他馬と接触する場面も見受けられましたが、怯むことなく最後まで伸び切りました。
今日のレースぶりからは父マクフィの良い所を引き継いだように見えますし、現状はマイルくらいがちょうど良さそうに見えました。

中京5R メイクデビュー中京・芝2,000m・2:02.6

ジュンブルースカイ

牡馬(1番人気)
父:ドゥラメンテ
母:ジュントップヒトミ
母父:ゼンノロブロイ
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:友道康夫厩舎(栗東)
鞍上:福永祐一騎手

今日は完成度が一枚上でした。
全てにおいて及第点以上で、新馬戦としては文句のつけようがありません。
近親にはダービー馬マカヒキやウリウリなど活躍馬が並びます。
あとは、「サンデーサイレンスの3×3」という強いクロスとなっていますので、気性面の成長や馬体の成長が鍵になりそうですが、順調ならば上のクラスで戦える存在なのではないでしょうか。

9月21日(月)

中山5R メイクデビュー中山・芝1,600m・1:37.9

ブルメンダール

牡馬(1番人気)
父:モーリス
母:ブルーメンブラット
母父:アドマイヤベガ
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:国枝栄厩舎(美浦)
鞍上:川田将雅騎手

母はマイルCSの勝ち馬ブルーメンブラット、父は新種牡馬モーリス。
そして「サンデーサイレンスの奇跡の血量」の配合馬です。
良くなってくるのは先々だと思いますが、今日は優等生の走りで勝てた事が大きいです。
しっかりと先行するスピードもありますし、今後の成長が楽しみな存在です。

中京4R メイクデビュー中京・ダート1,200m・1:12.2

クインズメリッサ

牝馬(4番人気)
父:パイロ
母:ケイアイアテナ
母父:Afleet Alex
生産牧場:新冠橋本牧場(新冠町)
所属:宮本博厩舎(栗東)
鞍上:川又賢治騎手

2013年7月21日に記録された2歳コースレコードタイのタイムで逃げ切りました。
走りはまだまだ一本調子かと思いますが、ラスト200m以降に見せた加速は驚きの一言です。
母父のAfleet Alex(アフリートアレックス)は米国のクラシック二冠馬ですし、父パイロも決してダートの短距離限定という種牡馬でもありませんので、成長次第で距離をこなせても不思議ありません。
次走で今日の様な仕掛けられてからの加速が見られれば、先々まで楽しめそうな存在です。

中京5R メイクデビュー中京・芝1,600m・1:34.4

ナムラメーテル

牝馬(5番人気)
父:リオンディーズ
母:ナムラボルテージ
母父:グランデラ
生産牧場:八田ファーム(新ひだか町)
所属:鈴木孝志厩舎(栗東)
鞍上:和田竜二騎手

父リオンディーズの良いところを活かして新馬勝ちです。
評判馬も多く激戦となりましたが、先頭にたってからは最後まで気を抜く事が無く、素晴らしい加速力を見せてくれました。特に最後の200mの走りを見ると距離はもう少し伸びても良さそうです。
センスある走りでしたし、次走の走り次第では上のクラスまで出世できそうな1頭かと思います。

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