[新馬戦振り返り]メイクデビュー勝ち馬紹介 2020/11/14,15

「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末の新馬戦を勝ち上がった馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線で活躍する名馬や、古馬になって活躍する名馬が、きっと現れるはずです。
今週は、どのような期待馬がデビュー勝ちを収めたのでしょうか?

11月14日(土)

東京4R メイクデビュー東京・芝1,800m・1:51.7

アンダープロット

牡馬(2番人気)
父:ハーツクライ
母:マチカネタマカズラ
母父:kingmambo
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:加藤征弘厩舎(美浦)
鞍上:M.デムーロ騎手

最後は激しい叩き合いを制し、新馬勝ちを果たしました。

頭数が少なかった事もあり、前半1,000mが65.2秒という超スローペースでした。このタイムは気にする事は無いでしょう。いかにも新馬らしい競馬でしたが、勝負根性は見どころがありました。

父ハーツクライ×母父Kingmamboの組み合わせからは、ダート路線のロードゴラッソ、短距離馬ツルマルレオン、中距離馬コウエイオトメと多種多様な活躍馬がでています。母マチカネタマカズラの仔達も色々なタイプが多いだけに、今後が楽しみな存在です。

東京6R メイクデビュー東京・芝1,400m・1:23.7

ルージュアドラブル

牝馬(2番人気)
父:ロードカナロア
母:ココロノアイ
母父:ステイゴールド
生産牧場:坂井牧場(浦河町)
所属:国枝栄厩舎(美浦)
鞍上:C.ルメール騎手

390kgの小柄な牝馬が力強く新馬勝ちを果たしました。

スタートでは立ち遅れ最後方へ。そこから騎手に促され中段へ位置をとり、直線では素晴らしいフットワークで抜け出し完勝しました。

父ロードカナロア×母父ステイゴールドからはJRAで5頭中1頭の勝ち上がりに留まっていましたが、本馬は牝系を辿ればマックスビューティへ遡る血統馬。今度の活躍に注目です。

阪神4R メイクデビュー阪神・ダート1,400m・1:25.6

レディバグ

牝馬(9番人気)
父:ホッコータルマエ
母:フェバリットガール
母父:ダンスインザダーク
生産牧場:ゴールドアップカンパニー(新ひだか町)
所属:北出成人厩舎(栗東)
鞍上:酒井学騎手

直線で力強く伸び5馬身差をつけ快勝です。

新種牡馬ホッコータルマエ産駒、4頭目の勝ち上がりになりました。
道中で手が動く競馬になっていましたが、最後まで垂れる事無く外に出してからも良い脚を使っていましたし、距離はまだまだ伸びても大丈夫でしょう。

阪神5R メイクデビュー阪神・芝1,600m・1:35.2

アトミックフレア

牝馬(7番人気)
父:ドゥラメンテ
母:ミスティックソウル
母父:Bahri
生産牧場:オリオンファーム(日高町)
所属:渡辺薫彦厩舎(栗東)
鞍上:酒井学騎手

スタートセンス良く先団につけ、優等生なレースをし新馬勝ちです。

酒井騎手の仕掛けにもしっかり反応しましたし、直線でフラフラする所も見受けられませんでした。
最後の坂で少しロス見受けられた点もありましたので、平坦な競馬場が向きそうです。

スピードが今後ついてくれば、上のクラスまで出世は十分に可能だと思います。

福島5R メイクデビュー福島・ダート1,700m・1:48.8

ジョイフルダンサー

牝馬(2番人気)
父:ヘニーヒューズ
母:バリアーモ
母父:シンボリクリスエス
生産牧場:新冠橋本牧場(新冠町)
所属:西浦勝一厩舎(栗東)
鞍上:勝浦正樹騎手

ラスト200mから徐々に加速しキッチリと差し切りました。
父ヘニーヒューズ×母父シンボリクリスエスの組み合わせはJRAにて4頭中2頭が複数勝利をあげる明確なダート配合と思って良いでしょう。

今日のレースを見るに、道中はおっつけ気味な場面も見受けられましたし、距離はまだ伸びても大丈夫なはずです。

11月15日(日)

東京5R メイクデビュー東京・芝1,600m・1:38.1

カフェカサエル

牡馬(1番人気)
父:ラブリーデイ
母:プロミネント
母父:タイキシャトル
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:堀宣行厩舎(美浦)
鞍上:石橋脩騎手

馬場の良い所に持ち出して、先団をしっかりと交わし切りました。

最後は迫られましたが、しっかりと仕掛けには反応しましたし新馬戦としては十分に合格点ではないでしょうか。今日の走りだけ見ると距離はこれくらいが現状は良さそうです。

祖母はアドマイヤメインを筆頭に産駒通算27勝の名繁殖牝馬・プロモーションになります。
ゆくゆくは距離を伸ばしても面白そうです。

東京6R メイクデビュー東京・ダート1,600m・1:40.8

メタスペクター

牡馬(6番人気)
父:ダンカーク
母:フロリアード
母父:クロフネ
生産牧場:静内フジカワ牧場(新ひだか町)
所属:小西一男厩舎(美浦)
鞍上:野中悠太郎騎手

先行争いを制しキッチリと抜け出し、新馬勝ちです。

騎手の指示にもきちんと反応していましたし、内から抜け出すあたり新馬戦としては上々の内容でした。
父ダンカーク×母父クロフネは本国において3頭出走しておりロッキーサンダーが1勝クラスで上位争いをしています。やはりこの配合の本質はダートかと思います。

阪神4R メイクデビュー阪神(牝馬限定)・芝1,400m・1:22.3

シゲルピンクルビー

牝馬(1番人気)
父:モーリス
母:ムーンライトベイ
母父:High Chaparral
生産牧場:天羽牧場(日高町)
所属:渡辺薫彦厩舎(栗東)
鞍上:幸英明騎手

ラスト200mを過ぎてから切れ味を披露し、1番人気に応えました。

正直、父モーリスかつSadler's Wellsの4×3から、ここまで切れる脚が使えると想像できなかっただけに驚きました。思い起こせば半姉シゲルピンクダイヤも桜花賞、チューリップ賞ともに上がり3ハロン1番時計でした。
父がモーリスに変わった事でどの様な成長曲線を描くのか、非常に興味があります。

阪神5R メイクデビュー阪神・芝1,800m・1:50.4

ダノンジェネラル

牡馬(1番人気)
父:ドゥラメンテ
母:ペルヴィアンリリー
母父:フレンチデピュティ
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
所属:中内田充正厩舎(栗東)
鞍上:川田将雅騎手

今日は競馬を教える事に徹し、しっかりと直線抜け出し勝ち切りました。
490kgで黒光りする馬体は非常に見栄えがありました。

直線を向いてからの走りであったり、まだまだ成長の余地は残している様に見えますので素質だけで勝ったという事でしょう。
セレクトセールで1億5,000万円もの高値で取引された期待馬。
Mr.Prospectorの4×3の配合で半兄アドマイヤエイカンは札幌2歳Sの優勝馬です。

写真:半熟 一口馬主

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