[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達 - 2022年11月12日(土)-

11月の開催も2週目。2020年産駒達の新馬戦もここまでで190戦を超えました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬達を紹介していきたいと思います。

2022年11月12日(土)

東京4R ダ1600 晴・良 16頭

トニトゥルス

牡馬
マジェスティックウォリアー×シリウストウショウ
母の父:スペシャルウィーク
所属:美浦)新開幸一厩舎
生産:ディアレストクラブ
鞍上:M.デムーロ騎手
468㎏ 2番人気 8枠16番

マジェスティックウォリアー産駒から、今年3頭目の新馬戦ウィナー誕生です。

大外から悪くないスタートを切ったトニトゥルスは、5-6番手でレースに入っていきます。
外を回りながら直線に入ると少しずつ前との差を詰めていき、残り200mからは先に抜け出していたハッスルダンクとの一騎打ちに。
最後まで脚を伸ばして行き、クビ差前に出たところでゴールを迎えました。

勝ち時計は1分40秒1。
鞍上M.デムーロ騎手も、真面目で先も楽しみと高評価で、次走にも注目です。

ゴール直前で競走を中止した14番サノノヒューズは右第1指関節開放性脱臼で予後不良となったとのこと。
パトロールを見ると立っていたので、何とか助かってほしいと思っていましたが……残念です。

阪神4R ダ1800 晴・良 9頭

サンデーファンデー

牡馬
スズカコーズウェイ×ファーストレディ
母の父:スマートボーイ
所属:栗東)音無秀孝厩舎
生産:グランド牧場
鞍上:武豊騎手
542㎏ 5番人気 2枠2番

2021年のサマーセールで3630万円で取引された牡馬が初陣を飾りました。

内枠から飛び出すようにゲートを出たサンデーファンデーは、スムーズにスピードに乗って先頭へ。
36年目の名手のエスコートでリラックスした様子のままレースを進めると、追い出されてからもしっかり反応。
2着バックトゥザライトに差を詰めさせず見事逃げ切り勝ちを決めました。

勝ち時計は1分55秒7。
5月生まれの大型牡馬で調教ではまだまだ動けていないくらいだったとのこと。
今後更なる成長が楽しみです。

スズカコーズウェイ産駒は今年の新馬戦初勝利となりました。

福島5R 芝2000 晴・良 14頭

ボーンイングランデ

牡馬
サトノクラウン×シェアザジョイフル
母の父:ブラックタイド
所属:栗東)吉田直弘厩舎
生産:グランデファーム
鞍上:斎藤新騎手
468㎏ 4番人気 6枠9番

「グランデファームで生まれた」という名を持つボーンイングランデが、生産のグランデファームと馬主であるグランデオーナーズに今年の新馬戦初勝利をもたらしました。

まずまずのスタートを切ったボーンイングランデは、馬群の後ろ、後方5番手辺りで折り合ってレースに入ります。
ゆったりしたペースで進むレースとなりましたが、4年目斎藤新騎手が残り800mで まくりを仕掛けていき一気に先頭へ。そのまま直線に入っても脚色は衰えず、2着トーセンエスクードに2馬身半差をつける快勝となりました。

勝ち時計は2分04秒9。
レース後、斎藤騎手は馬の後ろを走ること、馬ごみのなか、そして先頭を走ることと色々な経験をさせることができたと語りました。この経験を経て次走どのような走りを見せてくれるのか、ボーンイングランデの今後に期待が高まります。

東京5R 芝1600 晴・良 11頭

ライトクオンタム

牝馬
ディープインパクト×イルミナント
母の父:Quality Road
所属:栗東)武幸四郎厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:C.ルメール騎手
426㎏ 1番人気 8枠11番

社台RHから今年12頭目の新馬戦勝ち馬誕生です。

外から好スタートを切ったライトクオンタムは、二の脚をきかせて積極的に前へ。
先頭に立ちレースを進めます。
余裕を持った手応えのまま直線に入ると残り200mを切った辺りから軽く追われて更に加速。
上がり最速は2着馬アンリーロードに譲りましたが、そのアンリーロードに2馬身半差をつける完勝で1番人気に応えました。

勝ち時計は1分34秒1。
この世代が最期となりますディープインパクト産駒は9月のオープンファイアに続いて2頭目のデビューで新馬戦2連勝。
ラストの世代でも、印象深い活躍を魅せてくれそうです。

阪神5R 芝1600 晴・良 13頭

エンファサイズ

牡馬
リアルスティール×ファビュラスセンス
母の父:グラスワンダー
所属:栗東)四位洋文厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:藤岡康太騎手
446㎏ 6番人気 6枠9番

社台RHが新馬戦連勝を飾りました。

後方4番手辺りからレースに入っていきましたエンファサイズ。
内でジッとこらえて直線に入ると、ラチの切れ目を利用して一気に前へ進出します。
抜け出してからは少しフラフラするところがあったということで幼さを見せますが、内からフェゲフォイアが迫りかけると再加速。
追い込んできた重賞3勝馬ケイデンスコールの全妹・ケイデンシーマークに2馬身差をつけて、伸びしろをたっぷり見せながらの新馬勝ちとなりました。

勝ち時計は1分34秒5。
3年目となる四位洋文厩舎はこれが今年の新馬戦初勝利となりました。

以上、今週土曜開催のメイクデビュー勝ち馬5頭を見ていきました。

この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、ここからの成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。

写真:かぼす、かずーみ

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