11月の開催も4週目。2020年産駒達の新馬戦もここまでで210戦を超えました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬達を紹介していきたいと思います。
2022年11月26日(土)
阪神4R ダ1800 曇・稍重 16頭
オーサムリザルト
牝馬
Justify×Blossomed
母の父:Deputy Minister
所属:栗東)池江泰寿厩舎
生産:Orpendale/Chelston/Wynatt
鞍上:武豊騎手
490㎏ 2番人気 4枠7番
インゼルレーシングが今年の新馬戦4勝目を挙げました。
やや横にヨレつつのスタートとなったオーサムリザルトですが、行き脚はしっかりついて前へ。
5-6番手でレースを進めます。
最終コーナーをラチ沿い最短距離で回ると、直線に入るところで2-3頭分外へ出し進路を確保して、この時点で4番手。
残り200m手前で武騎手のゴーサインを受けると一気に加速し前を交わしていき、最後は1番人気の2着クールミラボーに2馬身半差をつける快勝となりました。
勝ち時計は1分53秒6。
米三冠馬Justifyの初年度産駒が、JRAの新馬戦で初勝利を挙げた記念すべきレースとなりました。
東京5R 芝1600 曇・良 18頭
レイベリング
牡馬
Frankel×Noyelles
母の父:Docksider
所属:美浦)鹿戸雄一厩舎
生産:Sir Nicholas & Lady Nugent
鞍上:M.ギュイヨン騎手
464㎏ 2番人気 8枠17番
Frankel産駒が今年のJRA新馬戦2勝目を挙げました。
外枠からまずまずのスタートを切ったレイベリングは、内から出てきた馬に煽られるなど序盤少しごちゃついたこともあり中団やや後方からレースに入っていきます。
そのまま最終コーナーを回ると残り400mの時点で11番手。
流石に難しいかと思われましたが、外に進路をとるとここから上がり最速33.1秒の末脚を披露。
馬場の中央から一気に前を交わしていき、最後は2着ショウナンアビアスに3馬身半差をつける快勝となりました。
勝ち時計は1分35秒4。
今年の新馬戦初勝利となったギュイヨン騎手はこれがなんと12年ぶりのJRAでの勝利でした。
2022年マイラーズC勝ち馬ソウルラッシュの半弟ジョアジョルナータは馬場入場後に右前肢跛行を発症し除外に。
11月13日の新馬戦も同じ右前肢跛行で除外になっており、状態が心配されます。
阪神5R 芝1600 曇・良 18頭
クファシル
牡馬
モーリス×グルヴェイグ
母の父:ディープインパクト
所属:栗東)池添学厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:R.ムーア騎手
490㎏ 2番人気 2枠4番
2021年ローズS勝ち馬アンドヴァラナウトの半弟クファシルがデビュー勝ちを飾りました。
好スタートを切ったクファシルは、やや力んだ様子を見せながらも行き脚しっかりついて序盤から前へ。
先頭に立ちレースを進めます。
そのまま直線に入ると、やや疲れを見せていたとのことですが名手R.ムーア騎手の追い出しにしっかり応えて粘り強い走りを披露。
追い込んできたテンクウハット、1番人気アスクビートルズを抑えて逃げ切り勝ちを決めています。
勝ち時計は1分35秒3。
6月から新馬戦毎月勝利を継続中のサンデーレーシング。
この勝利で今年の新馬戦節目の10勝目、6か月連続勝利となりました。
東京6R ダ1600 曇・稍重 16頭
グランヒマラヤ
牡馬
シルバーステート×リアライズナラック
母の父:Fusaichi Pegasus
所属:美浦)松山将樹厩舎
生産:高松牧場
鞍上:石川裕紀人騎手
500㎏ 11番人気 2枠3番
2021年中京記念勝ち馬アンドラステの全弟ヴァリドゥスが単勝1.7倍と人気を集めたこの日最後の新馬戦は、3連単の配当が500万を超える大荒れのレースとなりました。
悪くないスタートを切ったグランヒマラヤは、行き脚しっかりついて積極的に前へ。
ダートコースに入った辺りで単独先頭に立ち、逃げの体勢に入ります。
そのまま最終コーナーを回り500m超えの直線に入ったグランヒマラヤ。
脚色は鈍ることなく差を広げ、2着馬ベルウッドムサシに3馬身半、3着キタノワンダーには更に5馬身の差をつける圧勝となりました。
勝ち時計は1分38秒2。
松山厩舎、飯田訓大オーナー、生産の高松牧場にとって今年の新馬戦嬉しい初勝利となりました。
鞍上石川騎手も、緩さや幼さなど未完成の部分があると課題を指摘しつつも、強くないとできないレースと高評価。
今後は未定とのことですが、G1フェブラリーSを始め複数の重賞が開催されるコースで、今後に期待が高まる走りを見せてくれました。
以上、今週土曜開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を見ていきました。
この仔達がこれからどのような成長を見せてくれるのか、ここからの成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。