2020年産駒達もいよいよ3歳に。新馬戦も260戦を越え、残り少なくなってきました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した3歳馬達を紹介していきたいと思います。
2023年01月15日(日)
中京３R ダ1800 晴・稍重 14頭
キスオンザチーク
牝馬
Curlin×エスキモーキセス
母の父：To Honor and Serve
所属：栗東）松永幹夫厩舎
生産：社台ファーム
鞍上：横山典弘騎手
498㎏ 3番人気 3枠4番
日曜最初の新馬戦。
キスオンザチークは先頭集団の内側、3番手で折り合いレースに入っていきます。
やや縦に伸びた展開のなかそのまま直線に入ると、38年目のベテランに導かれてスッと進路を外へ。
鮮やかな末脚を披露して見事新馬勝ちを決めました。
勝ち時計は1分56秒0。
2馬身差の2着にはこの世代の新種牡馬バンドワゴン産駒のハッピーバンド。
3着には2014年新潟2歳S勝ち馬ミュゼスルタンの半妹コリアンドリが入っています。
レース終了時点での2020年産勝ち上がり頭数が一口クラブで最も多い社台RHは、この勝利でこの世代の新馬戦18勝目となりました。
小倉５R 芝1200 曇・稍重 18頭
テーオーヴァイナー
牡馬
ビッグアーサー×セイリングデイ
母の父：ブラックタイド
所属：栗東）藤岡健一厩舎
生産：ヤナガワ牧場
鞍上：藤岡康太騎手
490㎏ 4番人気 1枠2番
2016年のオークス馬で最優秀3歳牝馬であるシンハライトの半妹ジャミーレらがデビューを迎えた小倉5R。ビッグアーサー産駒から、この世代2頭目の新馬戦勝ち馬が誕生しました。
内枠から好スタートを切ったテーオーヴァイナー。
積極的に前へ行きますが、先頭に立つと物見をするところがあったということで、外から来たアスクダイアムーンを先に行かせて2番手へ。
直線に入ると藤岡康太騎手の合図にしっかり反応して早々に先頭に立ち、追い上げてきた1番人気ジャミーレを1馬身半差凌いでの勝利でした。
勝ち時計は1分09秒9。
生産のヤナガワ牧場はこれがこの世代の新馬戦における初勝利となりました。
中京６R 芝2000 晴・重 12頭
マスクトディーヴァ
牝馬
ルーラーシップ×マスクオフ
母の父：ディープインパクト
所属：栗東）辻野泰之厩舎
生産：社台ファーム
鞍上：吉田隼人騎手
448㎏ 6番人気 6枠7番
社台RHの所属馬が中京の新馬戦2連勝をあげました。
2018年函館記念勝ち馬エアアンセムの半弟エアミュニュレ、2022年青葉賞勝ち馬プラダリアの半弟グランデサラス、2019年アルゼンチン共和国杯勝ち馬ムイトオブリガードの全弟ダイヤグラフらが顔を揃えた中京6レース。
マスクトディーヴァはまずまずのスタートを切ると馬群なかほど、7－8番手で折り合いレースを進めます。
外を回りながら直線に入ると、残り200ｍ付近から上り唯一の34秒台となる34.4を記録した素晴らしい末脚を見せ、先行勢を一気に差し切っていきました。
勝ち時計は2分03秒5。
ピリピリしていてゲートでは座るような仕草も見せたということですが、動きの方は能力を感じた、いい脚でしたと吉田隼人騎手も高評価。
心身の更なる成長と今後の活躍に期待の1頭です。
中山６R ダ1800 曇・良 13頭
ボールドゾーン
牡馬
Mendelssohn×Halo Dolly
母の父：Popular
所属：美浦）木村哲也厩舎
生産：Spendthrift Farm LLC
鞍上：北村宏司騎手
508㎏ 6番人気 5枠7番
シルクレーシング所属馬から11頭目の新馬戦勝ち馬誕生です。
上へ飛び上がるようなややバタついたスタートとなったボールドゾーンは後方からとなりますが、早めの仕掛けで外からグングンポジションを上げていくと、直線に向く頃には4番手に。
余力が残っているか心配されましたがその脚色が鈍ることは無く、上りも最速の38.9。
2着ダノンヒューマに3馬身半差をつける快勝でした。
勝ち時計は1分55秒6。
伸びしろをたっぷり見せながらの勝利で、今後の成長が楽しみです。
鞍上北村宏司騎手はこれがこの世代の新馬戦記念すべき初勝利でした。
以上、1月15日開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を紹介しました。
この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。
写真：@NavierStoke0718、かぼす、Aska
