[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達 - 2023年01月22日(日)-

2020年産駒達もいよいよ3歳に。新馬戦も270戦を越え、残り少なくなってきました。
今回も先週開催された新馬戦で、世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した3歳馬達を紹介していきたいと思います。

2023年01月22日(日)

中京3R ダ1200 晴・良 16頭

スクルプトーリス

牝馬
ジャスタウェイ×サッカーマム
母の父:Kingmambo
所属:栗東)松下武士厩舎
生産:ケイアイファーム
鞍上:鮫島克駿騎手
436㎏ 5番人気 2枠4番

2019年シリウスS勝ち馬ロードゴラッソの半妹スクルプトーリスが初陣を飾りました。

好スタートを切ったスクルプトーリスは、行き脚もついてスムーズにスピードに乗り、3-4番手でレースに入っていきます。
外を回りながら直線に入ると、200mを切った辺りから鮫島騎手の鞭に応えて加速。
先行していたグリューナブリッツを交わし、2馬身差をつける完勝でした。

勝ち時計は1分14秒4。
中村智幸オーナーはこれがこの世代の新馬戦での嬉しい初勝利となりました。

小倉5R 芝1800 曇・良 16頭

ベレザニーニャ

牝馬
アメリカンペイトリオット×シウダニーニャ
母の父:Leroidesanimaux
所属:栗東)小崎憲厩舎
生産:富菜牧場
鞍上:小崎綾也騎手
458㎏ 9番人気 5枠10番

「馬が飛び跳ねる様子」から名付けられたというウマピョイが戦前から注目を集めました小倉5レース。

9番人気ベレザニーニャは好スタートを決めると、外から逃げの体勢に入ったそのウマピョイの2-3馬身後ろで折り合いレースを進めます。
4コーナーを回りながら前に並びかけたベレザニーニャ。
そのまましっかりと脚を伸ばすとウマピョイとの競り合いを1馬身半差で制し、見事新馬勝ちとなりました。

勝ち時計は1分50秒3。
一村哲也オーナー、生産の富菜牧場、小崎憲厩舎、そして10年目小崎綾也騎手の4者にとっての記念すべき新馬戦初勝利となりました。

中京6R 芝1600 晴・良 16頭

ハートループ

牝馬
モーリス×グランデアモーレ
母の父:ネオユニヴァース
所属:栗東)池添学厩舎
生産:白老ファーム
鞍上:D.イーガン騎手
464㎏ 3番人気 8枠16番

2019年菊花賞馬で2021年の天皇賞春も勝ったワールドプレミアの半妹マンデヴィラや、障害重賞2勝馬メイショウブシドウの半弟メイショウオジマらがデビューを迎えました中京6レース。
キャロットファーム所属馬からこの世代8頭目の新馬戦勝ち馬が誕生しました。

やや頭を上げる仕草を見せながらも悪くないスタートを切りましたハートループ。
大外から二の脚をきかせてジワジワと先頭まで出ていくと、そのままレースを引っ張っていきます。
鞍上イーガン騎手が先頭に立ってからはリラックスできていたと語る通り、余力を残した手応えで直線に入ると最後までしっかり脚を伸ばし、1番人気スイミーユニバンスの追い込みをクビ差制して勝ち上がりを決めました。

勝ち時計は1分35秒9。
課題をはっきりさせながらの勝ち上がりで、今後の成長と活躍に期待が膨らむ1勝となりました。

中山6R 芝2000 曇・良 17頭

ピクシレーション

牝馬
ハーツクライ×シアードラマ
母の父:Burning Roma
所属:美浦)菊沢隆徳厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:横山武史騎手
468㎏ 2番人気 7枠13番

社台RH所属馬がこの世代の新馬戦20勝目を挙げました。

2番人気に推されましたピクシレーションは、終いを活かしてほしいという指示もあったということで中団から。
外めを回りながら脚を溜めます。
直線に入ると馬場の中央付近に進路を取って、上り最速タイとなった34.8の末脚を披露。
1番人気ダールフルートを交わすとそのまま1馬身半差をつけて先頭でゴールとなりました。

勝ち時計は2分05秒7。
鞍上横山武史騎手も想像以上の切れ味、新馬らしからぬ勝ち方でしたと高評価。
今後は一旦放牧に出しじっくり進めていく方針のようです。


以上、1月22日開催のメイクデビュー勝ち馬4頭を紹介しました。

この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。

写真:⁦‪@NavierStoke0718、突撃砲、みちのくゆきおとこ

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