[神戸新聞杯・オールカマー]今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜日曜重賞編〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今日は日曜日の両メインレースからウマ娘に関連する馬を紹介していきたいと思います。

ワンダフルタウン/キングストンボーイ

神戸新聞杯に出走を予定しているワンダフルタウンとキングストンボーイ。この2頭はいずれもエアグルーヴの血を受け継いでいます。ワンダフルタウンは父の母が、キングストンボーイは父の母の母がエアグルーヴです。

神戸新聞杯は三冠最後菊花賞のトライアルレースですが、エアグルーヴにとって三冠最後のレースはあまり良い思い出ではありません。

1996年のオークスを制したエアグルーヴは牝馬三冠最後のレース秋華賞に出走。オークスの勝ちっぷりの良さ、そのオークスで2着となった桜花賞馬ファイトガリバーが戦線を離脱したことが重なったためか単勝は1.7倍と圧倒的な支持を集めていました。当然レースでの注目度も他の馬より高くパドックでは多くのファンが彼女の写真を撮ろうとしていました。その際に一部のファンが焚いたフラッシュに驚きエアグルーヴは冷静さを失ってしまいます。

いつもの落ち着きをなくしたエアグルーヴはレースで本来の力を発揮できず10着と惨敗。レース後には骨折も判明しました。

なのでエアグルーヴにとって三冠最後のレースは悔しい思い出しかないでしょう。牡牝の違いはあれど子孫たちにはその無念を晴らすべく菊花賞で良いレースが出来るよう神戸新聞杯でも結果を残すことが期待されます。

また、馬は非常に繊細な生き物です。ファンの皆様におかれましては、パドックや牧場見学において馬の写真を撮るときはフラッシュを焚かないようにお願いいたします。

グローリーヴェイズ

オールカマーに出走するグローリーヴェイズは曽祖父にメジロライアン、曾祖母メジロラモーヌの弟にメジロアルダンがおり、「メジロ家」ど真ん中の血統です。

メジロアルダンは「ウマ娘」の公式サイトで『ガラスのように繊細な脚』と紹介されている通り、現役時代はケガに泣かされた馬でした。デビュー4戦目で2着となった日本ダービーの後、骨折による1年の休養。復帰した翌年、スーパークリーク、オグリキャップとの大接戦を演じて3着に入った秋の天皇賞の後には競走馬にとって「不治の病」と言われる屈腱炎を発症しまたもや1年近く休養。復帰戦のオールカマーを挟み、再度出走した秋の天皇賞ではヤエノムテキの2着と好走するもののその後2戦してまたもや屈腱炎を発症。その後復帰を果たすものの往年の力が戻ることはなく引退しました。

脚元さえ無事であればオグリキャップやスーパークリークのライバルとしてしのぎを削っていたであろう素質馬がG1タイトルを獲得できないで終わる。これも競馬の厳しさと言えるでしょう。改めて「無事是名馬」とはよく言ったものだと思います。

ちなみにメジロアルダンの姉メジロラモーヌは日本競馬史上初めて牝馬三冠を達成した名馬。競走能力だけでなくその漆黒の馬体の美しさも際立つ馬で将来的な「ウマ娘入り」も期待したくなる一頭です。是非この機会にメジロラモーヌのことも調べてみてはいかがでしょうか。

開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
・AppStore
https://apps.apple.com/jp/app/id1325457827
・GooglePlay
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.cygames.umamusume
・DMM GAMES
https://dmg.umamusume.jp
© Cygames, Inc.

あなたにおすすめの記事