[阪神ジュベナイルフィリーズ]今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜日曜重賞編〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今週は阪神ジュベナイルフィリーズの出走馬から3頭を紹介します。

ウォーターナビレラ

ファンタジーSを勝利し、3戦無敗でG1に挑むウォーターナビレラ。母の父は2歳時に東京スポーツ杯2歳Sを勝利しているキングヘイローです。

競馬ファンの中では話題になっていますが、今年に入って「母父キングヘイロー」の馬が絶好調。2009年から2020年の12年間、母父キングヘイローの馬は重賞を3勝しかしていませんでした。しかし、2021年は1年間だけでJRAの重賞を8勝。ここにきてブレイクの兆しを見せています。

また、この8勝は3000mの阪神大賞典(ディープボンド)、1200mのG1スプリンターズS(ピクシーナイト)、3歳のダート重賞レパードS(メイショウムラクモ)と条件も多種多様。能力の高さだけでなく適性の幅広さも示しています。

その活躍は日本だけにとどまらず、ディープボンドはフランスのG2フォワ賞を制し、阪神ジュベナイルフィリーズが行われる日曜日にはピクシーナイトが香港のG1香港スプリントに挑戦します。

来年のクラシックを占う意味で重要な2歳戦においても、ウォーターナビレラだけでなく、キングヘイローと同じ東スポ杯2歳Sを制したイクイノックスがおり、阪神ジュベナイルフィリーズの結果いかんでは「来年のクラシックの主役が牡牝ともに母父キングヘイロー」と言う事も十分考えられる状況です。キングヘイローファンの方は注目してみてください。

また、ウォーターナビレラは騎手が武豊騎手、調教師が武幸四郎調教師と兄弟コンビでこのG1に挑むことも話題になっています。その点も注目してみてはいかがでしょう。

サク

1戦1勝のキャリアでこの大舞台に挑むサク。母の父は2歳時にはデビューすらしていなかったマヤノトップガンです。

ウマ娘で競馬を知った方、ウマ娘だけをプレイされている方の中には「『トップガン』は分かるけど『マヤノ』って何だよ」と思われる方もいるのではないでしょうか。

この『マヤノ』はマヤノトップガンの馬主田所祐氏の冠名。田所氏は主に『マヤノ』と『マックス』を使用しており、『マヤノ』の冠名は田所氏が経営していた病院のある兵庫県神戸市の「摩耶山」からつけられています。

このように「冠名が地名からつけられている」と言う例はしばしば見受けられ、代用的なところではマチカネフクキタルやマチカネタンホイザの冠名『マチカネ』も大阪府豊中市にある「待兼山」に由来しています。

マヤノトップガンに話を戻すと、マヤノトップガンの馬主田所祐氏は冠名に神戸市の山の名をつけていたり、阪神タイガースの専属ドクターを務めていたりと関西には縁のある人物だったようです。この”阪神”ジュベナイルフィリーズにはぴったりなのではないでしょうか。

ウォーターナビレラの母の母の父にもその名は見受けられ躍進に期待したいところです。

サークルオブライフ

前哨戦のアルテミスSを制したサークルオブライフ。この馬は曽祖父にスペシャルウィーク、タイキシャトルと2頭のウマ娘もモデルとなった名馬の名前が見られます。

しかし、「2歳戦」というキーワードで見ると注目すべきはこの馬の曾祖母にあたるビワハイジだと筆者は思います。

ビワハイジは1995年の阪神3歳牝馬S(レース名は当時のもの)を2戦2勝のキャリアで優勝しており、この時はウマ娘にも登場する女帝エアグルーヴを破っています。

また、ビワハイジは繁殖牝馬としてもエアグルーヴにも負けず劣らずの活躍を見せており、この阪神ジュベナイルフィリーズについても2008年のブエナビスタ、2011年のジョワドヴィーヴルと2頭の勝ち馬を輩出しています。

そのビワハイジの息子で、サークルオブライフの母父にあたるアドマイヤジャパンはG1勝ちこそありませんが、ディープインパクトが無敗の三冠を達成した2005年の菊花賞で、彼に一矢報いんと抜群の早めの仕掛けからゴール直前まで抵抗したレースは印象深く、世代が違えば「強い菊花賞馬」として歴史に名を残していたであろう実力馬です。

種牡馬としてはJRAの重賞を勝つ馬は出せていませんがその名血の力は母父として生かされる可能性は十分にあります。サークルオブライフはその名声を高めるきっかけとなる馬になるかもしれません。

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