巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。
実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。
そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。
今日は京成杯の出走馬の中から3頭に注目してみたいと思います。
ルークスヘリオス・オニャンコポン
ルークスヘリオス・オニャンコポン2頭の父エイシンフラッシュは2010年の京成杯の勝ち馬。京成杯を勝ったエイシンフラッシュはその年のダービーを制することになるのですが、当時のエイシンフラッシュの評価はそれほど高いものではありませんでした。
ウマ娘のゲームでエイシンフラッシュの育成イベントを進めているとクラシック前の評価は「実力はある。しかし、クラシックで通用するかと言われたら………」と言うニュアンスで描かれています。筆者の感覚からするとその評価は実際のエイシンフラッシュのクラシック前の評価を的確に表していると言える気がしています。実際、エイシンフラッシュのクラシックレースでの単勝人気は皐月賞が11番人気、日本ダービーが7番人気と決してクラシックの中心と言う存在ではなかったと言えるでしょう。
この年のクラシックはエアグルーヴの息子ルーラーシップやエリザベス女王杯2着等牝馬路線で活躍したローズバドの息子ローズキングダムなどの良血実力馬、新馬戦でローズキングダムに負けてから5連勝で皐月賞を制したヴィクトワールピサ、青葉賞を4馬身差でちぎって勝った4戦無敗のペルーサなど、血統や戦績が派手な馬が多く「史上最強世代ではないか」と言われるほどのメンバーが揃っていました。
その中でエイシンフラッシュは誰もが目を引くような好馬体をしていたとはいえ、日本にあまり馴染みのないドイツ血統でレースセンスこそ感じるものの勝つときは全て僅差。この世代の中にあっては「地味」な印象がぬぐえなかったのかもしれません。
しかし、エイシンフラッシュは、上がり3F32.7と言う究極の末脚で日本ダービーを制し世間の評価を覆し、その後も秋の天皇賞を制するなどこの世代でもトップクラスの活躍をする馬と成長しました。
ルークスヘリオスもオニャンコポンも現時点での評価は決して高くありませんが、父と同じように京成杯を足掛かりに飛躍を狙いたいところです。
タイセイディバイン
タイセイディバインの父ルーラーシップはこれまでの記事で幾度と取り上げているように母にエアグルーヴを持つ良血馬です。
エアグルーヴ、もしくはその母ダイナカールを起点とした牝系は日本屈指のファミリーラインとして知られており、エアグルーヴの子孫だけでもアドマイヤグルーヴ、ドゥラメンテ、ルーラーシップなど数多くのG1馬(海外含む)を輩出しています。この京成杯にもアドマイヤグルーヴの孫ホウオウプレミアが出走を予定しています。
しかし、日本を代表する牝系はエアグルーヴラインだけではありません。タイセイディバインのロンドンブリッジ牝系も日本が誇る牝系のひとつです。
ロンドンブリッジは1998年の桜花賞2着馬。繁殖牝馬としても2004年のオークス馬ダイワエルシエーロなど重賞勝ち馬を3頭送り出す良母として知られています。近年では2017年の菊花賞馬キセキがこの牝系から誕生しており、いまだ勢いが衰えない牝系です。
タイセイディバインはそのキセキと同じルーラーシップ産駒。祖母も同じロンドンブリッジなのでタイセイディバインはキセキと4分の3同血と言う事になります。この時期から1800~2000mの距離を中心に使われていることから見ても、距離が延びて良さそうなイメージが出来ます。皐月賞・日本ダービーはもちろん、先々も見据えて楽しみな一頭かなと思います。
開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
・AppStore
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