[シルクロードステークス・根岸ステークス2022]今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜日曜重賞編〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今日はシルクロードステークス・根岸ステークスの出走馬の中からそれぞれ注目馬を紹介してみたいと思います。

カレンモエ

シルクロードステークスで注目したいのはカレンチャンの娘でこれが3度目の紹介となるカレンモエです。今回はカレンモエの父親、ロードカナロアの話も交えて紹介します。

カレンモエの父親ロードカナロアはカレンチャンの1歳年下でカレンチャンと同じ安田隆行厩舎の管理馬でした。スプリンターらしい筋骨隆々とした馬体は当初から高い評価を受けており、調教助手の安田翔伍氏は「この馬で大きなところをとれなかったらヤバいな」と思ったと当時を振り返ってのインタビューで述べています。

その期待通り、ロードカナロアは順調に勝利を積み重ね、8戦6勝うち重賞2勝という好成績で初めてのG1高松宮記念に挑むことになります。そこに立ちはだかったのが同厩舎の先輩カレンチャンでした。

ロードカナロアは1枠1番と言う好枠から良いポジションを獲ったものの、最後の直線は伸びあぐね、前年のスプリンターズステークスの覇者カレンチャンを捕えきれず3着に敗れました。このレースはロードカナロアが生涯唯一2着以内に入れなかったレースであり、当時のスプリント路線のレベルの高さ、カレンチャンの強さを物語っているのではないでしょうか。

その年の秋、ロードカナロアとカレンチャンはスプリンターズステークスで再びスプリント界の頂点を決めるG1で戦います。直線は高松宮記念と同じように前を行くカレンチャンをロードカナロアが追う展開となりますが、今度はしっかりとロードカナロアが差し切り、スプリント界の世代交代を告げました。

その後ロードカナロアは安田記念など先のスプリンターズステークスを含めG1・6勝を挙げました。特筆すべきは香港のG1香港スプリントを連覇したこと。香港の競馬はスプリント路線のレベルが非常に高く、香港スプリントを勝つことは世界最高峰のG1のひとつ凱旋門賞を勝つことよりも難しいのではないかとも一部で言われていたほどでした。しかし、ロードカナロアはいとも簡単にそのレースを2連覇し、そのポテンシャルの高さを見せつけました。

ちなみに調教師の安田隆行氏は2011年スプリンターズステークスのカレンチャンから始まり、2012年高松宮記念(カレンチャン)、2012年スプリンターズステークス(ロードカナロア)、2013年高松宮記念(ロードカナロア)、2013年スプリンターズステークス(ロードカナロア)と「JRAスプリントG1・5連勝」と言う大記録を達成し、その名を轟かせました。

父母と同じ安田隆行厩舎で、カレンモエはその素質をついに開花させるのか、注目です。

タガノビューティー・ソリストサンダー

根岸ステークスで注目したいのはタガノビューティーとソリストサンダーの2頭。この2頭はいずれも母の父がスペシャルウィークです。

スペシャルウィークと言えば日本ダービーやジャパンカップなど芝の中長距離戦線で活躍した名馬。産駒にも日米オークスを制したシーザリオやG1・6勝のブエナビスタなど芝戦線を中心に活躍した馬が多いです。

一方で2012年の帝王賞を制したゴルトブリッツや同年の東京大賞典を制したローマンレジェンドなどダート路線でも活躍馬を頻繁に輩出しています。

母の父になるとダートでの活躍馬もさらに目立つようになり、2018年の平安ステークス勝ち馬サンライズソアや2021年のシリウスステークス勝ち馬サンライズホープを輩出しています。タガノビューティーとソリストサンダーもこの根岸ステークスでは上位人気が予想されています。

このように、競馬の世界では「自身は芝馬なのに子孫はダートでも活躍する」と言う事例がたくさんあります。なので、次回のチャンピオンズミーティング、東京ダート1600mで行われるアクエリアス杯も出場するウマ娘や育成ウマ娘でスペシャルウィークなど「芝適性の高いウマ娘」をあえて使ってみるのも面白い遊び方なのではないでしょうか?

開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
・AppStore
https://apps.apple.com/jp/app/id1325457827
・GooglePlay
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.cygames.umamusume
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