巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。
実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。
そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。
今日は皐月賞の出走馬の中から注目馬を2頭紹介してみたいと思います。
イクイノックス
2戦2勝で皐月賞に挑むイクイノックス。父がキタサンブラック、母の父がキングヘイローと両親揃ってウマ娘ゆかりの馬となっています。
母の父キングヘイローは言わずと知れた「黄金世代」を代表する名馬の1頭。皐月賞は好位からセイウンスカイをマークするような形でレースを進めるものの、逆に4角出口で突き放され、最後は半馬身差届かず2着。
続くダービーは確かな末脚が東京競馬場に向いていると評価され、スペシャルウィークに次ぐ2番人気に支持されました。しかし、当時3年目の福永祐一騎手が行く気になったキングヘイローを制御できず、折り合いを欠くように先頭で競馬を進めると、最終コーナーを回った直後に息切れ。14着と言う大敗を喫してしまいます。
三冠最後の菊花賞も5着と敗れたキングヘイローは、結局牡馬クラシックをひとつも獲ることが出来ませんでした。この世代はスペシャルウィーク、セイウンスカイと言う強豪がいたと言う不運もありましたが、三冠の結果はこの馬のポテンシャルを考えると物足りない結果に終わったと言わざるを得ないでしょう。
種牡馬に上がってからは愛娘・カワカミプリンセスがオークスを制し、念願のクラシックタイトルを獲得しましたが、牡馬クラシックについては、まだキングヘイローの血族から勝利する馬は出ていません。
祖父キングヘイローにとって念願の牡馬クラシックタイトルをプレゼントできるのか、注目です。
ラーグルフ
ホープフルステークスでは3着と好走したラーグルフ。曽祖父は、先述の「黄金世代」の中でも中山芝コースで特にその強さを見せつけたグラスワンダーです。
ただ、今回ピックアップするのはこの馬の母系。曾祖母ロスマリヌスについて紹介します。
ロスマリヌスは1999年デビューの競走馬で現役時代は2戦2勝と短いキャリアで引退しています。圧巻だったのが2戦目の白菊賞。このレースの1番人気はフジキセキの子で後に皐月賞で2着に入るダイタクリーヴァでした。そのダイタクリーヴァをその類まれなスピードと切れ味であっさりと突き放したレースぶりは「来年の牝馬クラシックはこの馬では?」と思わせるのに十分なレースでした。
しかし、ロスマリヌスはこの白菊賞を最後に志半ばで現役生活を終えています。今でもこの馬が走る桜花賞を見て観たかったなぁと時たまふと思い出す名牝です。
子孫からはまだG1級のレースを制する馬は出ていませんが、ロスマリヌスの弟ノーリーズンは2002年の皐月賞で15番人気ながらコースレコードタイの好タイムで優勝しており、血統的なポテンシャルの高さ、皐月賞との相性の良さは証明されています。
ノーリーズンの激走から20年、ラーグルフが大穴を開ける可能性は十二分にありそうです。
開発:Cygames
ジャンル:育成シミュレーション
プラットフォーム:iOS/Android/PC
配信:日本
利用料金:無料(一部有料コンテンツあり)
URL:
・AppStore
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・GooglePlay
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