[中京記念]今も駆ける スター"ウマ娘"の血を引く者たち〜日曜重賞編〜

巷で話題になっているゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」。

実際の競走馬をモデルにしたこのゲーム。登場するウマ娘たちの中に現役で走っている馬をモチーフとしたキャラクターはいませんが、子供、孫あるいは親戚にあたる馬が現役で駆けている例はたくさんあります。

そういった競走馬を「ウマ娘 プリティーダービー」から競馬を持った方々にも応援してもらいたい。そんな思いからこの「今も駆ける スターの血を引く者」では、ウマ娘にも登場するキャラクターのモデルとなった競走馬と血縁関係に当たる馬を、その週のビッグレースからピックアップして紹介していきたいと思います。

今日は日曜日に行われる中京記念から2頭紹介したいと思います。

ダブルシャープ

小倉芝では3勝2着3回と言う好成績をおさめているダブルシャープ。この馬は母の父がアグネスタキオン、母の母の父がマルゼンスキー、おじにメジロブライトがいるウマ娘の血が豊富な馬です。

ウマ娘ではおっとりしたキャラクターになっているメジロブライト。モデル馬も比較的おとなしいイメージのある馬でした。しかし、そんなメジロブライトも一度だけ”荒ぶる”ところを見せたことがあります。

それが1998年の宝塚記念。このレースでサイレンススズカに次ぐ2番人気に支持されたメジロブライトは、スタート前ゲートの中で暴れてしまいます。「宝塚記念」と「ゲート」と言えば2015年のゴールドシップの出遅れは多くの人の頭に浮かぶと思いますが、実はこのメジロブライトも「宝塚記念」の「ゲート」でやらかしたことがあったのです。

メジロブライトの場合は、全馬が入り切る前に暴れたので、幸いにもそのままスタートが切られることはありませんでしたが、安全のために外枠からの発送となってしまいました。レースにおいてもメジロブライトは4コーナーで致命的不利を受けると言う不運にも見舞われ、13頭中11着と大敗。1番人気で逃げ切ったサイレンススズカとは対照的な結果となりました。

今回絶好の舞台での重賞挑戦となるダブルシャープには、そういったトラブルなくレースを進めてほしいところです。

ヴァリアメンテ

この中京記念が重賞初挑戦となるヴァリアメンテ。父のドゥラメンテはエアグルーヴの孫にあたる馬で、今年の天皇賞春、宝塚記念を制したタイトルホルダーを輩出するなど今勢いのある種牡馬です。

今年の中京記念は例年の中京芝1600mではなく小倉の芝1800mで行われます。この小倉芝1800mで、ドゥラメンテ産駒は無類の強さを誇っています。

過去3年(2019年8月22日~2022年7月17日)のドゥラメンテ産駒の小倉芝1800m成績は35戦して8勝と勝率が20%を超えています。期間内に小倉芝1800mに出走した全てのドゥラメンテ産駒を単勝・複勝馬券を100円ずつ買った時、回収金額は単勝だと130円、複勝だと172円といずれもプラス収支になっています。

今年2月に行われた小倉大賞典でもドゥラメンテ産駒のアリーヴォが勝利をおさめており、このコースと相性が良いのは間違いなさそうです。小倉コースは小回りの分、早めにペースが上がることも多いコースです。この「早めにペースを上げてもゴールまでしっかりと耐えきれる」と言う特徴は先述のタイトルホルダーに通じるものがあり、ドゥラメンテ産駒はこの小倉芝1800mコースに合った適性を持つ馬が多いのかもしれません。

重賞初挑戦とは言え、この強みを生かせば、ヴァリアメンテにも十分チャンスはありそうです。

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