戸塚記念 :川崎 2100m
1971年に創設された3歳重賞で、長きに渡り南関の中距離路線における素質馬が集うレースとして開催されてきました。「3歳秋のチャンピオンシップ」の指定競走でもあります。
世代戦の最終競走と位置付けている陣営も多く、春に南関クラシック路線で活躍した馬や夏に成長を遂げた馬が激突するハイレベルな一戦が見られます。
長らく浦和所属馬の未勝利が続いていましたが、2016年に浦和・小久保智厩舎のベルゼブブが勝利すると、翌年も同厩舎のカンムルが勝利。さらに2018年には同じく浦和の川島正一厩舎・チャイヤプーンが勝利し、浦和所属馬による3連覇が達成されています。特にベルゼブブは、同世代の東京ダービー馬バルダッサーレや黒潮盃勝ち馬ミスミランダーを相手に3馬身差の快勝を収める走りを披露しました。
川崎記念や関東オークスといった大レースが開催されることの多い川崎2100m戦。
同条件であり優先出走権も得られるロジータ記念を見据えて出走する牝馬も多く、2010年~2012年にかけて牝馬による3連覇も達成されています。他の競走同様に川崎巧者が輝くレースで、中心となる馬たちの「川崎経験」も気にしたい一戦です。