皆様お元気でおすごしでしょうか。
一口馬主ブロガーのクロキリです。
普段は出資馬の近況メインの個人ブログを書いていますが、今回はこの場で2020年の競馬を一口馬主目線で振り返ってみようと思います。
競馬ファンの皆様、2020年の競馬はいかがでしたか?
2020年を象徴するのは何と言っても「コロナ禍」でしょう。
聞き飽きるくらい聞いた名前ですが、この話題無しには振り返ることは出来ません。
皆様ご存知の通りJRAは関係者の皆様の尽力のおかげで、他のプロスポーツが軒並み試合数削減や開催自粛を選ばざるを得なかったなか、コロナ対策に寄付や支援金を送るなどしながら無観客競馬と言う形で開催継続。
他のスポーツや音楽活動等を趣味にしている方々と比べれば、我々競馬ファンは恵まれていたようにも感じます。
とは言え無観客競馬は2月から10月まで(※2020年年末執筆時点)とほぼ一年間続きました。
当然、影響は少なくありません。
一口馬主目線でみたコロナの影響と言えば、やはり──。
一口馬主の楽しみといえば出資馬の現地応援があります。
当歳や1歳から成長を見守ってきた出資馬がついに2歳を迎え、初めてパドックでその姿を見る瞬間というのはこの趣味のハイライトの1つと言っても過言ではないでしょう。
例えば3歳2月にデビューした馬が残念ながら未勝利で終わってしまった場合、その仔が走った期間はずっと無観客競馬だったことになりますから、その仔の出資者さんにとっては現地応援の機会が一度もないまま引退となってしまった……ということになります。
そんな悔しい思いをした一口馬主さん(勿論個人馬主さんも)は、大勢いるでしょう。
私も3歳未勝利で引退となった出資馬6頭には、競馬場で会うことは一度もできませんでした。
皆さん残念だったろうとは思いますが、特に悔しい思いをされたんじゃないかなと思うのは、2020年無敗の三冠牝馬となり間違いなくJRAの主役の一角だったデアリングタクトの、出資者さん・関係者の方々ではないでしょうか。
彼女はノルマンディーOCという一口クラブの所属馬。
2012年から募集を開始したこのクラブのGⅠ勝利は、デアリングタクトの桜花賞が初めてでした。
初のGⅠ勝利からの牝馬三冠制覇。
普通の年なら現地で出資仲間や会員同士で盛り上がり、口取りに参加させていただいたり、優勝祝賀会があったりと、2018年にシルクのアーモンドアイ出資者さん達が味わったであろう歓喜を味わい、共有できるはずだったシーズンでした。
この共有がなかなかできなかったというのは本当にもどかしく、残念だったのではないかなと思います。
──とは言え、三冠牝馬出資者。
非出資である我々から見ればとにかく羨ましい存在であることに変わりはないのですが。
影響は競馬場以外でも。
もう一つ、個人的に、一口馬主の大きな楽しみだと感じているポイントとして「牧場見学」があります。
競馬場で見るよりずっと近くで馬を見られますし、許可がおりれば触ったり隣に立って写真を撮ってもらうこともできて、個人的には「競馬場で会うよりテンションがあがるな!」とすら感じているほど素晴らしい時間を過ごせるサービスです。
この牧場見学も、一時は完全に中止となっていました。
私は愛知県に住んでいて、中京競馬場があるとはいえ出資馬が中京で走るというケースはかなりレア。これまで4世代合計60戦しているうち中京で走ったのは3頭、4走のみでした。
コロナと関係なくそう簡単に遠征できるわけでもありませんから、毎年は無理でも2年に一度くらい旅行がてら北海道にいって、そこでまとめて一度出資馬に会っておくというのをパターンにしていくのも良いなぁと考えていた矢先のコロナ禍──。
競馬場より牧場好きな私としてはかなり残念でした。
毎年春から夏にかけて1歳募集馬を出資前に見学できる各クラブの募集馬ツアーも、2020年は開催を見送ったクラブが殆ど。出資馬選びに大きな影響があったという一口馬主さんも、かなり多かったのではないかと思われます。
どうなる、2021年の一口馬主界隈?
2020年はここまで書いてきたようにコロナの影響をうけつつも、前述の三冠牝馬デアリングタクトや9冠達成で引退のアーモンドアイ、宝塚記念・有馬記念制覇のクロノジェネシス、GⅠを3勝のグランアレグリア、同2勝ラッキーライラックなどなど「クラブ馬」が大活躍。
各クラブの1歳馬募集も例年以上に盛況だったというクラブが多かったようです。
ここ数年サンデー・シルク・キャロットのといったノーザン系クラブの一強大勢という状況が続いていましたが、2020年ノルマンディーOCのデアリングタクトが一気にブレイクしたのは大きかったのではないでしょうか。
個人的には、看板だったウインブライトこそ引退してしまいましたが重賞で名前を見ることが増えてきた印象のウインレーシング、そろそろ復活があっても良い気がする社台TC、2020年秋頃から調子をあげてきていた印象のG1TC、さらにはワラウカド・YGGといった新興勢力たちも、魅力十分。
2020年のノルマンディーOCのようになってもおかしくないのではないかなと、願望も込みで考えています。
まだまだコロナは落ち着きそうにもありませんが、2021年はどんな名勝負がみられるのか。
毎週土日を楽しみに過ごす日々が、続きます。