[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/07/20)

多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。

今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?

07月20日(日)

■函館5R 2歳新馬・芝1800m・1:48.7

アーレムアレス

牡馬(4番人気)
父:ハービンジャー
母:スターズインヘヴン(母父:ワークフォース)
厩舎:(栗東)橋口慎介
騎手:菱田裕二
馬主:フィールドレーシング
生産者:(白老町)社台コーポレーション白老ファーム

まずまずのスタートを切ったアーレムアレスでしたが、無理に前には行こうとせず内枠を活かして内寄りへ。
そのまま道中進んでいき、最終コーナーを回りながら外に進路を確保すると直線に入ってしっかり加速。
少し先に抜け出していたカレンブーケドールの初仔ハムタンをしっかりと捉え、1と3/4馬身前に出て勝ち上がりを決めました。

19歳を迎えたハービンジャーの仔から今年2頭目の新馬戦勝ち馬誕生となっており、今後に注目です。

■小倉5R 2歳新馬・芝1800m・1:52.5

ベレシート

牡馬(2番人気)
父:エピファネイア
母:クロノジェネシス(母父:バゴ)
厩舎:(栗東)斎藤崇史
騎手:北村友一
馬主:サンデーレーシング
生産者:(安平町)ノーザンファーム

現役時代G1を4勝した名牝クロノジェネシスの初仔ベレシートが初陣を飾りました。

ゲートをワンテンポ遅れて出た上に直後躓くアクシデントがあり最後方からのスタートとなったベレシート。
母の背も知る北村騎手は慌てず後方のまま折り合わせてレースを進めていきます。
最終コーナーに向けて外を回さず内を突くと、直線に入ってからしっかり進路を見つけて鞭を1つ2つ。これに反応したベレシートの末脚は強烈の一語でした。

6月3週目から毎週新馬戦を勝っている今年のサンデーレーシング。
この世代の新馬戦勝ち馬はこれで5頭目となりました。

■福島5R 2歳新馬・芝2000m・2:03.8

オブラプリーマ

牝馬(7番人気)
父:ヴァンゴッホ
母:マナローラ(母父:ハーツクライ)
厩舎:(美浦)上原佑紀
騎手:石橋脩
馬主:ノースヒルズ
生産者:(新ひだか町)土居牧場

出走13頭中最軽量となった406㎏の牝馬が先頭でゴールを駆け抜けました。

調教でも苦手だったというスタートで後手を踏んだオブラプリーマは最後方からのスタート。
鞍上石橋騎手のエスコートで先頭集団の後ろを追走する位置まで上がっていき道中を進むと、スローペースとなった展開のなか最終コーナーを外から回り先頭との距離を詰めていきます。
勢いよく直線に入ると馬場の中央付近を力強く加速して残り200mを切る頃には先頭に。
あっという間に抜け出したオブラプリーマはそのまま2着テルケンレンスキーに3馬身半差つけて勝ち上がりを決めました。

アメリカンファラオの仔で今年の新種牡馬であるヴァンゴッホは、この勝利が産駒のJRA初勝利となっています。

写真:Sarcoma、かずーみ、@gomashiophoto

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