[新馬戦回顧]メイクデビューの勝者達(2025/06/15)

多くのサラブレッドたちが最初の大舞台として走ることになる新馬戦。
ここでは2023年産まれの競走馬のなかから、新馬戦を勝利した馬たちを取り上げていきます。

今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?

06月15日(日)

■函館5R 2歳新馬・芝1200m・1:08.4

ルージュサウダージ

牝馬(2番人気)
父:フィレンツェファイア
母:ミッドナイトラヴ(母父:ロードカナロア)
厩舎:松永幹夫(栗東)
騎手:小沢大仁
馬主:東京ホースレーシング
生産者:追分ファーム(安平町)
一口価格:4.5万円(400口)

まずまずのスタートを切ったルージュサウダージは先頭集団後ろ寄りの5番手でレースに入っていきます。
直線に向けて少しずつ前との距離を詰めていくと、残り200m付近では3番手。
進路はしっかり開けており上り最速となった34.3の末脚を見せて、東京ホースレーシングのこの世代最初の勝ち上がりを2歳のコースレコードで決めています。

アメリカの短距離戦線で活躍した新種牡馬フィレンツェファイアの初年度産駒。
導入時にはダート中心になるだろうとの見方もあったようですが、産駒初勝利は芝のレースで飾ることになりました。

■東京5R 2歳新馬・芝1600m・1:35.7

リアライズシリウス

牡馬(1番人気)
父:ポエティックフレア
母:レッドミラベル(母父:ステイゴールド)
厩舎:手塚貴久(美浦)
騎手:津村明秀
馬主:今福洋介
生産者:社台ファーム(千歳市)

函館の新馬戦に続き、こちら東京でも新種牡馬の初年度産駒が初陣を飾っています。

5枠5番から好スタートを決めたリアライズシリウスはそのまま先頭に立つと逃げの体勢へ。
軽快にレースを進めると長い直線でも脚色は鈍るどころか上り最速をマーク。
最後は2着カムアップローゼスに7馬身差をつけて単勝1.9倍の一番人気に応えました。

社台ファーム生産馬は先週に続き2週連続となる新馬戦勝利となっています。

■阪神5R 2歳新馬・芝1800m・1:49.3

サレジオ

牡馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:サラキア(母父:ディープインパクト)
厩舎:田中博康(美浦)
騎手:Cルメール
馬主:シルクレーシング
生産者:ノーザンファーム(安平町)

ここまでの11レース中7レースで1番人気が、3レースで2番人気馬が勝利している今年の新馬戦。
この週最後の新馬戦も本命馬が勝ち上がりを決めました。

単勝1.7倍の1番人気に推されたサレジオは、2枠2番からスタートを切るとスムーズにスピードに乗り序盤から先頭へ。
レース後2番手で進めたかったとのコメントもありましたがペースが遅いと見た名手ルメール騎手の好判断で余裕を持った逃げをうち、直線では途中まで持ったまま。2着ローベルクランツの追い上げもクビ差まででした。

近親に朝日杯FSを含む重賞4勝馬サリオスを持ち、母サラキアも府中牝馬Sを制しエリザベス女王杯・有馬記念で2着になっている良血馬。
シルクレーシングのこの世代最初の勝ち上がり馬となりました。

写真:@gomashiophoto、ぐっちー、gpic

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