日本競馬界を牽引する存在のひとつ、サンデーレーシング。
メインレースの時間に「黒、赤十字襷、袖黄縦縞」の勝負服を見ない時は無いと言っても過言では無いでしょう。2020年は5頭でGⅠを9勝もしているのですから、その快進撃には驚くばかりです。
- グランアレグリア(安田記念、スプリンターズS、マイルCS)
- クロノジェネシス(宝塚記念、有馬記念)
- ラッキーライラック(大阪杯、エリザベス女王杯)
- フィエールマン(天皇賞・春)
- グレナディアガーズ(朝日杯FS)
今回は、そんなサンデーレーシングの期待馬をピックアップしたいと思います。
ディーンズリスター
牡馬
父: ディープインパクト
母: ラヴズオンリーミー
母父: Storm Cat
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
厩舎:矢作芳人(栗東)
募集額:1億5,000万円(一口375万円)
母13歳時の産駒(空胎明け)
全兄姉にドバイターフの勝ち馬リアルスティール、無敗でオークスを制覇したラヴズオンリーユーがいる血統。
否が応でも、期待が高まる1頭です。
父ディープインパクト×母父Storm Catはスーパーニックスの一つ。特にノーザンファーム生産馬の活躍は目覚ましく、JRAで12頭が出走し実に11頭が勝利をあげ、
- サトノアラジン(2017年 安田記念)
- リアルスティール(2016年 ドバイターフ)
- ラヴズオンリーユー(2019年 オークス)
- ラキシス(2014年 エリザベス女王杯)
の4頭のGⅠ馬が誕生し、8頭が1億円を超える獲得賞金をあげています。
血統の素晴らしさ通り、育成時からセンスある良血馬らしい走りを披露しています。
クラブとしても、是が非でもクラシックへ駒を進めたい1頭でしょう。
アルファヒディ
牡馬
父: ハーツクライ
母: ドバイマジェスティ
母父: Essence of Dubai
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
厩舎:池江泰寿(栗東)
募集額:1億円(一口250万円)
母14歳時の産駒(8連産目)
母は米国で12勝をあげBCフィリー&メアスプリントを制し、2010年の米国牝馬チャンピオンスプリンターに輝いたドバイマジェスティ。やはり良血のなせる力なのか、
- 2012年産 ゴールドエッセンス 24戦3勝
- 2014年産 アルアイン 20戦5勝(2017年 皐月賞、2019年 大阪杯)
- 2015年産 ダンノマジェスティ 8戦4勝
- 2016年産 ヒメノカリス 6戦1勝
- 2018年産 シャフリヤール 3戦2勝
と、産駒たちは非常に堅実な走りを披露しています。アルアインはもちろんの事、今年2021年のシャフリヤールが毎日杯をJRAレコードタイで駆け抜けた事は記憶に新しい方も多いと思います。
母父のEssence of Dubaiは日本であまり馴染みがない種牡馬かもしれませんが、2002年にGⅡのUAEダービー、米国スーパーダービなどダート中距離路線で13戦5勝の成績をあげています。ここにハーツクライとの配合と考えますと、やはり2,000m以上が視野に入ってくるのではないでしょうか。
育成も焦らず、明らかにクラシックを逆算し伸びしろを活かす調整が出来ています。サンデーレーシングの活躍馬は兄姉がしっかりと活躍している牝系からでる傾向が特に強いだけに期待の1頭です。
ライラックワイン
牝馬
父: オルフェーヴル
母: ライラックスアンドレース
母父: Flower Alley
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
厩舎:松永幹夫(栗東)
募集額:5,000万円(一口125万円)
母11歳時の産駒(5連産目)
全姉がラッキーライラックとなる本馬。
やはり父母の相性が良いのか、素晴らしい産駒が誕生しました。
母ライラックスアンドレースは米国GⅠアシュランドSを制し、若くして繁殖生活に入った馬。毎年、非常に姿形の良い産駒を送り出し、その多くが豊かなスピードを持つ事が特徴です。
母父のFlower Alleyは米国にてGⅠトラヴァーズS制覇など14戦5勝。むしろ、トーセンラー(2013年 マイルCS)、スピルバーグ(2014年 天皇賞・秋)の半兄とお伝えした方が、良血かつ、いかに本国向きか伝わりやすいかもしれません。
育成の段階から大きなストライドで、しっかりとバネの効いた走りをしている点に好感が持てます。
狙うは、全姉同様に牝馬のクラシック路線でしょう。
コマンドライン
牡馬
父: ディープインパクト
母: コンドコマンド
母父: Tiz Wonderful
生産牧場:ノーザンファーム(安平町)
厩舎:国枝栄(美浦)
募集額:1億4,000万円(一口350万円)
母7歳時の産駒(3連産目)
米国にてデビュー戦で12馬身差をつけ圧勝した28日後にGⅠスピナウェイSに挑戦し、出遅れながら後続に13馬身半差をつけて優勝する快速ぶりを見せつけ、合計重賞3勝をあげたコンドコマンドの第3仔です。8戦5勝の現役時代、2着につけた着差の合計は約44馬身ですから、いかに快速を誇ったかが分かります。
全兄のアルジャンナは2019年にデビューし新馬戦を快勝、東京スポーツ杯2歳Sを2着、きさらぎ賞3着、毎日杯2着でダービーへ駒を進めました。快速馬の母にディープインパクトの組み合わせですから、きっちりとかみ合えば重賞制覇の可能性も十分あるでしょう。
本馬コマンドラインは3月中旬にすでに国枝厩舎へ入厩を果たし、ゲート試験もクリア済み。
再びノーザンファーム天栄にてデビューの日に向け、しっかりと調整を積むことになります。血統的にも仕上がり的にも早期から活躍が期待できるだけに、期待が高まります。
まだまだ本来ならばご紹介したい期待馬が多くいるのですが、以上4頭に注目してご紹介させて頂きました。
この記事が皆様のPOG戦略のお役にたてれば幸いです。
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※記事内の数字は2021年3月28日現在です。
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