2021年産駒達のJRA新馬戦も150レース以上が終了。2023年の開催もあと10週となりました。
今回も世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬5頭を紹介していきたいと思います。
2023年10月14日(土)
東京３R 芝1400 晴・良 18頭
ソンシ
牡馬
Night of Thunder×Afdhaad
母の父：Nayef
所属：栗東）中内田充正厩舎
生産：Shadwell Estate Company Limited
鞍上：川田将雅騎手
480㎏ 1番人気 4枠7番
藤田晋オーナーが6月の開幕週以来の新馬戦勝利を挙げました。
マル外馬ソンシは好スタートを決めるとそのまま前へ。
差の無い3番手という好ポジションでレースを進めていきます。
最終コーナーを外から回ると先頭に並びかけていき、残り400を切った辺りからはWar Front産駒エリカマルゲリータとの一騎打ちに。
最後は1馬身差でこの勝負を制し、1番人気に応えました。
勝ち時計は1分22秒8。3着には2023年高松宮記念記念を含む重賞2勝馬ファストフォースの半弟ウォーオブサウンドが入っています。
中内田厩舎はこれで今年の新馬戦3勝目。
3勝全てが川田騎手とのタッグとなっています。
京都４R ダ1800 曇・良 14頭
フォーエバーヤング
牡馬
リアルスティール×フォエヴァーダーリング
母の父：Congrats
所属：栗東）矢作芳人厩舎
生産：ノーザンファーム
鞍上：坂井瑠星騎手
526㎏ 2番人気 2枠2番
2022年のセレクトセールで1億780万円で取引された期待馬が、強いレースぶりを披露して新馬戦を制しました。
リアルスティール産駒フォーエバーヤングは2枠2番からのスタート。
馬群の中5－6番手で折り合い進んでいきます。
直線に入っても前には4頭が並んでいましたが、その真ん中にスペースを見い出すと一気に加速。
あっという間に抜け出し、2着シーリュウシーに4馬身差をつける完勝でデビュー戦を終えました。
勝ち時計は1分54秒8。
藤田晋オーナーは東京3レースのソンシに続く勝利で、この日の新馬戦2連勝を達成しています。
新潟５R ダ1200 晴・良 15頭
トニーテソーロ
牡馬
ヘニーヒューズ×アイライン
母の父：ローレルゲレイロ
所属：美浦）畠山吉宏厩舎
生産：アラキファーム
鞍上：原優介騎手
474㎏ 1番人気 6枠11番
ヘニーヒューズ産駒から、この世代6頭目の新馬戦勝ち馬誕生です。
6枠からのスタートとなったトニーテソーロは、好発進からそのまま勢いに乗って先頭へ。
逃げの体勢に入っていきます。
後続を引き付けながらレースを進めると、余力を十分残したまま直線に入り、そこからは差を広げる一方。
2着テイエムデンセツに7馬身差をつける完勝で1番人気に応えました。
勝ち時計は1分13秒4。
4年目の原優介騎手はこれが今年の新馬戦嬉しい初勝利となっています。
京都５R 芝1600 曇・良 13頭
タガノエルピーダ
牝馬
キズナ×タガノレヴェントン
母の父：キングカメハメハ
所属：栗東）斎藤崇史厩舎
生産：新冠タガノファーム
鞍上：団野大成騎手
440㎏ 2番人気 2枠2番
重賞2勝馬ワンダフルタウンの半妹ジェントルレイン、2013年日経新春杯勝ち馬カポーティスターの半弟センカラット、2021年セレクトセールで1億4300万円で取引されたアドマイヤアストラらが顔を揃えました京都5レース。
障害重賞3勝を含む重賞4勝馬・タガノエスプレッソの半妹タガノエルピーダは、スタート直後左によれて3番メイショウカンムリと接触しそうになる一幕もありましたが、すぐに体勢を立て直し前へ。
馬群内側、3番手にポジションをとってレースを進めていきます。
そのまま好位をキープして直線に向くと、最後は逃げたクランフォードが唯一の目標に。
クランフォードも良い粘りを見せましたが、今回はタガノエルピーダの末脚が上回り、3/4馬身差をつけてのゴールとなりました。
勝ち時計は1分34秒3。
キズナ産駒はこの勝利で今年の新馬戦11勝目となっています。
東京５R 芝1800 晴・良 11頭
ルカランフィート
牡馬
イスラボニータ×ゴージャスランチ
母の父：マンハッタンカフェ
所属：美浦）鹿戸雄一厩舎
生産：社台ファーム
鞍上：松山弘平騎手
462㎏ 3番人気 8枠11番
重賞2勝馬プログノーシスの半弟オルドヴァイ、ダイナカールの一族になる期待馬ボーモンドらが人気を集めましたこの日最後の新馬戦。
3番人気に推されたイスラボニータ産駒ルカランフィートは、11頭立ての11番からスタート。好発進を決めて2番手でレースを進めます。
そのまま最終コーナーを回ると、直線は逃げていた1番人気ボーモンドとの一騎打ちに。残り200ｍ手前から始まった長い先頭争いは、ルカランフィートが3/4馬身前に出たところでゴールを迎えました。
勝ち時計は1分49秒3。
社台RH所属馬からは今年5頭目の新馬戦勝ち。
鞍上松山弘平騎手はこの勝利で記念すべきJRA通算1100勝を達成です。
以上、10月14日開催のメイクデビュー勝ち馬5頭を紹介しました。
この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。
写真：かずーみ、青狸
