2021年産駒達のJRA新馬戦も150レース以上が終了。
2023年の開催もあと10週となりました。
今回も世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬5頭を紹介していきたいと思います。
2023年10月15日(日)
東京4R ダ1600 雨・不良 16頭
ミッキーファイト
牡馬
ドレフォン×スペシャルグルーヴ
母の父:スペシャルウィーク
所属:美浦)田中博康厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:津村明秀騎手
534㎏ 2番人気 3枠5番
2022年チャンピオンズカップを含む重賞2勝馬ジュンライトボルトの半弟・ミッキーファイトが新馬戦勝利を飾りました。
発馬はやや遅れたミッキーファイトでしたが、体制を整えるとスムーズにスピードに乗っていき、先行集団の1つ後ろ7番手辺りで折り合いレースを進めていきます。
直線に入ると不良馬場のなかグングンと脚を伸ばして行き、残り200mを切ったところで4番手に。
完全に抜け出していたセントラルヴァレーが前を横切るようにして外に逃避してしまうなか真っ直ぐ走り抜き、クビ差で差し切り勝ちとなりました。
勝ち時計は1分38秒4。
野田みづきオーナーはこれがこの世代の新馬戦嬉しい初勝利となっています。
京都4R 芝1200 晴・重 11頭
シュークリーム
牝馬
ファインニードル×スポークスウーマン
母の父:Invincible Spirit
所属:栗東)西村真幸厩舎
生産:フジワラファーム
鞍上:松山弘平騎手
422㎏ 5番人気 7枠8番
3頭の重賞勝ち馬、シュウジ、アンジュデジール、ファストフォースの馬主として知られる安原浩司オーナーが、今年の新馬戦初勝利を挙げました。
7枠からスタートのシュークリームは、好スタートを決めるとそのままスピードに乗って先頭へ。
逃げの体勢に入ってレースを引っ張っていきます。
抜群の手応えのまま直線に入ると、そこからメンバー唯一の33秒台となる上り33.8の末脚を繰り出し、2着に入った1番人気マーシャルテイルに7馬身差をつける見事な逃げ切り勝ち。
勝ち時計は1分10秒0でした。
鞍上松山騎手はこの勝利で今年の新馬戦節目の10勝目。
2世代目となるファインニードル産駒は今年3頭目の新馬戦勝利となっています。
新潟5R 芝1600 小雨・良 18頭
ワイドラトゥール
牝馬
カリフォルニアクローム×ワイドサファイア
母の父:アグネスタキオン
所属:栗東)藤原英昭厩舎
生産:フジワラファーム
鞍上:吉田隼人騎手
432㎏ 1番人気 5枠10番
重賞2勝馬ワイドファラオの半妹・ワイドラトゥールが新馬戦勝利です。
5枠10番からスタートのワイドラトゥールは先頭集団の後ろ寄り、6番手にポジションをとりレースに入っていきます。
外めをまわって直線に入ると、徐々にスピードを上げていき残り200m付近で先頭に。
余裕を感じさせる走りで2着ニシノティアモに2馬身半差をつけ、1番人気に応えました。
勝ち時計は1分35秒5。
幅田オーナーは今年の新馬戦嬉しい初勝利、この世代のカリフォルニアクローム産駒は2頭目の新馬勝ちとなりました。
東京5R 芝1600 雨・重 14頭
カルツァクライン
牡馬
イスラボニータ×ポリネイター
母の父:Motivator
所属:美浦)林徹厩舎
生産:谷口牧場
鞍上:津村明秀騎手
442㎏ 5番人気 8枠13番
2021年きさらぎ賞勝ち馬ラーゴムの半弟エコロブルーム、2023年福島牝馬S勝ち馬ステラリアの半弟カルツァクラインらが登場しました雨の東京5レース。
8枠からスタートとなったカルツァクラインは、スタートは悪くありませんでしたが内枠勢に先を譲る形で馬群中程にポジションをとりレースを進めていきます。
3-4コーナーを外から回りながら少しずつ前との距離を縮めていくと、残り400m付近では6-7番手。
ここから200mで力強い加速を見せて一気に先頭に立ち、最後は外からきた14番タルタロスの追撃をクビ差で抑えました。
勝ち時計は1分38秒0。
ライオンRH所属馬からはこの世代最初の新馬戦勝ち馬誕生となりました。
京都5R 芝1800 晴・重 15頭
エルサビオ
牡馬
レイデオロ×ギーニョ
母の父:サンデーサイレンス
所属:栗東)中内田充正厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:川田将雅騎手
482㎏ 2番人気 5枠8番
シルクRのインファイターとキャロットFのエルサビオ、クラブ馬2頭が戦前から人気を集めた新馬戦は、最後まで両馬が接戦を繰り広げる展開となりました。
好スタートを切ったエルサビオは、スムーズにスピードに乗るとそのまま先頭へ。
馬群を引っ張っていく形でレースを進めていきます。
良い手応えのまま直線に入りますが、外から並びかけてきたのは1番人気インファイター。
200mの一騎打ちのなかで一時はインファイターが完全に前に出ましたが、素晴らしい粘りを見せてこれに食らいついて行き、最後は同タイム、ハナ差の決着で勝利をおさめました。
勝ち時計は1分49秒9。
中内田調教師は今年の新馬戦4勝目。その全てが川田将雅騎手と挙げた勝利となっています。
以上、10月15日開催のメイクデビュー勝ち馬5頭を紹介しました。
この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。
写真:かずーみ、win、かぼす