[新馬戦回顧]4億超馬ダノンエアズロックらが勝ち上がり! -メイクデビューの勝者たち(2023年6月11日)

2021年産駒達の中央新馬戦2週目、3場開催最初の日曜日が終わりました。

今回も世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬3頭を紹介していきたいと思います。

2023年06月11日(日)

函館5R 芝1200 曇・良 11頭

ロータスワンド

牝馬
ロードカナロア×ルシュクル
母の父:サクラバクシンオー
所属:栗東)中竹和也厩舎
生産:ノースヒルズ
鞍上:藤岡佑介騎手
456㎏ 2番人気 8枠11番

2020年、2021年、2022年とサイヤーリーディングで3年連続2位につけているロードカナロア産駒から、この世代の新馬勝ち第1号が誕生しました。

重賞2勝馬ブランボヌールと、同3勝馬ビアンフェ。共に函館で勝利を挙げている重賞馬の半妹になりますロータスワンドは、大外からのスタートとなりましたが好発進で1番前へ。
逃げの体勢に入りレースを進めていきます。
そのまま最後の直線に入ると粘り強く脚を伸ばし、差してきた、同じくロードカナロア産駒のベアゴーゴーを1馬身抑えて初陣を飾りました。

勝ち時計は1分10秒2。

スプリンターだった兄姉に続く函館2歳S挑戦、そして制覇なるか。
次走も注目の1頭です。

阪神5R 芝1200 曇・稍重 8頭

ミルテンベルク

牡馬
モーリス×ペルレンケッテ
母の父:ディープインパクト
所属:栗東)武英智厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:藤岡康太騎手
460㎏ 1番人気 2枠2番

キャロット所属馬から今年早くも2頭目の新馬戦ウィナー誕生です。

2枠2番からの発馬となりましたミルテンベルクは、好スタートを決め一時は先頭に立ちますがハナを主張したドナヴィーナスとやりあう選択をせず2番手へ。
少し距離をあけて追走していきます。

最終コーナーを回りながら距離を詰めていき、直線に入ると早々に並びかけてドナヴィーナスと1対1の状況に。
上り最速となった35.1の末脚を披露し、2着ドナヴィーナスに3馬身差、3着デアパーディタにはそこから更に7馬身差をつける快勝で単勝1.8倍の人気に応えました。

勝ち時計は1分10秒4。
10分前の函館新馬戦では兄藤岡佑介騎手が勝利を飾っており、この日重賞は横山兄弟の日となりましたが、新馬戦は藤岡兄弟が輝く結果となりました。

東京5R 芝1800 小雨・稍重 9頭

ダノンエアズロック

牡馬
モーリス×モシーン
母の父:Fastnet Rock
所属:美浦)堀宣行厩舎
生産:ノーザンファーム
鞍上:D.レーン騎手
466㎏ 1番人気 2枠2番

セレクトセールで4億5千万円で落札されたダノンエアズロックを筆頭に、シトラール、ツキガキレイデスネ、ピースヒロフェイス、ベアサクシードと、重賞勝ち馬の半弟・半妹が実に5頭も顔を揃えました東京5R。

ダノンエアズロックは好スタートを決めると、内から上がってきたギンザターゲットを先に行かせて、そのすぐ後ろにポジションをとりレースに入ります。
スローペースとなった道中を余裕を持って進むと、良い手応えのまま直線に入り、残り200m手前辺りで先頭に。
ピースヒロフェイスやシトラールの追撃をしっかりと抑え込み、1.4倍の1番人気に応える新馬勝ちを決めました。

勝ち時計は1分48秒1。

この日産駒が新馬戦2勝を挙げたモーリスはここまでの種牡馬別最多となります新馬戦3勝目。
昨年年間で新馬戦3勝だった堀宣行厩舎はこの勝利で今年の新馬戦早くも2勝目。
そしてD.レーン騎手はここまでの東京競馬場での新馬戦5鞍を全勝という結果になりました。


以上、6月11日開催のメイクデビュー勝ち馬3頭を紹介しました。

この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。

写真:すずメ、@gomashiophoto、かぼす

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