2021年産駒達のJRA新馬戦も早くも26戦が終了。
7月に入りました。

今回も世代全体のうち3割前後しか勝ち上がることができない狭き門を突破した2歳馬6頭を紹介していきたいと思います。

2023年07月01日(土)

函館5R 芝1200 晴・稍重 6頭

ルージュレベッカ

牝馬
キズナ×シックスイス
母の父:Luhuk
所属:栗東)昆貢厩舎
生産:社台牧場
鞍上:横山和生騎手
454㎏ 1番人気 3枠3番

東京ホースレーシング所属馬から、この世代最初の新馬戦ウィナー誕生です。

単勝1.5倍の圧倒的一番人気となりましたルージュレベッカは、ゲートの出は今一つでしたがそこから鋭い二の脚を披露し前へ。
先頭に立ちレースを引っ張っていきます。
そのまま直線に入ると、最後は2着馬サクセスカノンにやや差を詰められますが3/4馬身差でこの追撃をかわして逃げ切り勝ちを決めました。

勝ち時計は1分12秒2。
キズナ産駒は先週最後の新馬戦も勝利しており、2週連続の新馬勝ちとなりました。

中京5R 芝1200 曇・重 7頭

クリノハレルヤ

牝馬
ドレフォン×シーサイドロマンス
母の父:ショウナンカンプ
所属:栗東)武英智厩舎
生産:社台ファーム
鞍上:川田将雅騎手
456㎏ 1番人気 7枠7番

クリノガウディーやクリノプレミアムの馬主として有名な栗本博晴オーナーが、今年の新馬戦嬉しい初勝利をあげました。

2023年の千葉サラブレッドセールで牝馬最高額となる6050万円の値が付いた期待馬であるクリノハレルヤは7頭立ての7枠7番から。
やや出遅れますがスムーズにスピードに乗っていき、あっという間に先頭に出てレースを進めていきます。
余力を残したまま直線に入ると川田騎手の檄に反応して最後までしっかりと脚を伸ばし、重賞2勝馬ファンタジストや同1勝馬ボンボヤージュの全弟である2着馬アスクワンタイムに3馬身半差をつけて1番人気に応えました。

勝ち時計は1分10秒5。
鞍上川田騎手はこの勝利でJRA史上10人目、現役4人目の中央通算1900勝を達成。
記憶に残る1勝となりました。

福島5R 芝1200 曇・稍重 13頭

シリウスコルト

牡馬
マクフィ×オールドフレイム
母の父:ゼンノロブロイ
所属:美浦)宗像義忠厩舎
生産:千代田牧場
鞍上:丸田恭介騎手
448㎏ 10番人気 4枠4番

今年の新馬戦2頭目となる、単勝10番人気以下からの勝ち馬が誕生しました。

マクフィ産駒シリウスコルトは、まずまずのスタートを決めると一旦は先行集団に並びかけますが、ここで一度抑えて中団後ろ寄りで折り合います。
徐々にポジションを上げながら最終コーナーに差し掛かると外に出されて進路を確保し、残り200mから見事な末脚を披露。
逃げ切り目前だったネムレスクイーンを捉え、1馬身半差をつける差し切り勝ちでした。

勝ち時計は1分11秒3。
母オールドフレイムの馬主でもあった飯田正剛オーナー、生産の千代田牧場さんと管理する宗像調教師、そして鞍上丸田恭介騎手は、これが今年の新馬戦記念すべき初勝利となりました。

函館6R ダ1000 晴・重 6頭

ナスティウェザー

牡馬
パイロ×レッドフェザー
母の父:ディープスカイ
所属:美浦)加藤征弘厩舎
生産:ダーレージャパンファーム
鞍上:佐々木大輔騎手
446㎏ 3番人気 3枠3番

2年目佐々木大輔騎手がこの日3勝目となる勝利をあげました。

好スタートを切ったナスティウェザーは、勢いそのままに先頭に立ち逃げの体勢に入ります。
2番手ワイノナオミに1馬身半ほどの差をつけたまま直線に入ると、佐々木騎手にしっかり追われて最後まで脚色は衰えず。
上りも最速の34.7、勝ち時計59秒4の逃げ切りで新馬戦勝利を飾りました。

4馬身差の2着には同じダーレージャパンファーム生産・ゴドルフィン所有のパイロ産駒バルミーウェザーが入り、同生産牧場・同一馬主・同種牡馬のワンツーフィニッシュとなっています。

中京6R ダ1400 曇・不良 10頭

ラムジェット

牡馬
マジェスティックウォリアー×ネフェルティティ
母の父:ゴールドアリュール
所属:栗東)佐々木晶三厩舎
生産:ノースヒルズ
鞍上:北村宏司騎手
488㎏ 6番人気 6枠6番

ノースヒルズの生産&所有馬が今年の新馬戦初勝利です。

まずまずのスタートとなったラムジェットは後方から。
一時は最後尾までポジションを下げて追走していきます。
最終コーナーを回った時点で前には8頭がいましたが、坂の終わり付近から爆発的な加速を披露。
上り2位の馬より更に1.8秒も早い35.8秒をたたき出す追い込みで、逃げ切り目前だったノイヤーヘルトを交わし1馬身半差をつけました。

勝ち時計は1分25秒4。
次はどのような走りを見せてくれるのか、注目の1頭になりそうです。

福島6R ダ1150 曇・重 13頭

ピンクヴェノム

牝馬
パイロ×ミスキララ
母の父:ファスリエフ
所属:美浦)牧光二厩舎
生産:賀張三浦牧場
鞍上:木幡巧也騎手
448㎏ 1番人気 7枠10番

パイロ産駒がこの日の新馬戦2勝目を挙げました。

7枠からスタートとなったピンクヴェノムは、好スタートを切ると勢いそのままに先頭へ。
快調にレースを引っ張っていきます。
最後の直線に入っても大きく脚色が鈍ることは無く、最速の上りで差してきていた2着馬オセアエクスプレスに3馬身半差をつける完勝で1番人気に応えました。

勝ち時計は1分08秒2。

中央での年間出走回数が一桁の年も多いという関係もありますが、生産の賀張三浦牧場さんは2015年のバラブシュカ以来という久々の生産馬JRA勝利となりました。

1番タイバは馬場入場後に右前肢跛行を発症し競走除外。
早期の回復を願っております。


以上、7月1日開催のメイクデビュー勝ち馬6頭を紹介しました。

この仔達がこれからどのような走りを見せてくれるのか、今後の成長と活躍を楽しみに応援していきたいと思います。

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