[一口馬主]トップを目指せ! 2歳世代、今週の勝ち上がり馬たち 2024/11/9,10

「road to the future」未来へ続く道。

このコーナーでは、週末のレースを勝ち上がった一口馬主クラブの2歳馬たちを取り上げていきます。
ここから、クラシック戦線や世代の各路線、古馬になって活躍する名馬がきっと現れるはずです。
今週はどのような期待馬が勝利を収めたのでしょうか?

11月9日(土)

■東京3R 2歳未勝利・芝2,000m・2:02.5

リアンベーレ - インゼルサラブレッドクラブ

牡馬(2番人気)
父:キズナ
母:ファタルベーレ(母父:Pedro the Great)
厩舎:手塚 貴久(美浦)
騎手:横山 武史
生産者:社台ファーム(千歳市)
一口価格:70,000円(500口)

スタートを五分に出ると道中は馬群の中でジッと我慢。直線では内ラチの狭い所を抜け、ラスト200mで前を行く逃げ馬を競り落とし3戦目での初勝利を決めました。

母ファタルベーレは2018年に米国で行われた1,800mのGⅠデルマーオークスの勝ち馬。母父Pedro the Great(ペドロザグレイト)は愛国の短距離GⅠフェニックスSを制しています。

今日の走りからは距離はこれ位がちょうど良さそうに映りました。
デビュー戦で2着に敗れた時の勝ち馬アルマヴェローチェはその後、札幌2歳Sで2着に好走。リアンベーレにも期待が集まります。

■東京5R メイクデビュー東京・芝1,800m・1:48.4

カザンラク - キャロットクラブ

牡馬(1番人気)
父:シルバーステート
母:ヴィアンローズ(母父:Sevres Rose)
厩舎:嘉藤 貴行(美浦)
騎手:C.ルメール
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:75,000円(400口)

スタートは反応良く飛び出すとまずは2番手をキープ。ラスト1,000mあたりから先頭に立つと、あとは問題なく押し切りました。

母ヴィアンローズは現役時代、仏国芝2,000mのGⅢノネット賞を制するなど計4勝の活躍をしました。繁殖成績も非常に優秀で今年の京都大賞典を勝ったシュヴァリエローズなど5頭が3勝以上をマークしています。

今日は無理に逃げずに前に馬を置くことを覚えられたのも好印象ですし、ラスト3ハロンも【11.6 - 11.2 - 11.0】と加速出来ていたことも評価できます。今日は着差以上に完勝でしたし、早めに賞金を加算して来春のクラシックを目指したい1頭なのではないでしょうか。

■東京6R メイクデビュー東京・芝1,600m・1:35.0

ルージュナリッシュ - 東京サラブレッドクラブ

牝馬(3番人気)
父:ドレフォン
母:レッドラヴィータ(母父:スペシャルウィーク)
厩舎:国枝 栄(美浦)
騎手:横山 和生
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:100,000円(400口)

スタートが速くハナを奪うと、終始マイペースの逃げを披露し見事にデビュー勝ちを飾りました。
最終レースに行われた同条件の3歳以上2勝クラスの勝ちタイムが1:34.8で、5着馬が1:35.0でしたので非常に優秀な内容でした。

母レッドラヴィータは現役時代芝の1,400m戦で1勝、1,800m戦で2勝をマークし繁殖生活に入り、第2仔マテンロウスカイ(父:モーリス)が今年の中山記念を制しています。また、ルージュナリッシュ以外に産駒4頭中3頭がJRAで勝ち星をマークしており、非常に優秀な母という事がうかがえます。
そして、父ドレフォン×母父スペシャルウィークの組み合わせからは獲得賞金1億円オーバーのサーマルウインド、今年のレパードSを制しジャパンダートクラシックで2着だったミッキーファイトが誕生しています。

今日の走りを見ると距離はマイル位までは十分に守備範囲で、成長次第ではダート路線でも勝負できそうに映りました。

■東京9R オキザリス賞・ダート1,400m・1:25.1

プロミストジーン - シルク・ホースクラブ

牝馬(5番人気)
父:ナダル
母:プロミストリープ(母父:ヘニーヒューズ)
厩舎:上原 佑紀(美浦)
騎手:T.マーカンド
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:60,000円(500口)

デビュー戦ではスタートでやや後手を踏むも、危なげのないレースぶりで勝利。
今日はスタート五分も無理をせずに中団待機を選択。結果としてこれが正解で、直線では上がり3ハロンで断然の1位となる35.3秒の切れる脚を披露します。
同日の7R3歳以上1勝クラスの勝ちタイムが1:25.6でしたので、今日は快勝と言って良いでしょう。

母プロミストリープは2018年に浦和競馬場で行われた重賞、SⅠ桜花賞の勝ち馬で、次走では大井競馬場で行われたSⅠ東京プリンセス賞競走で2着など活躍をしました。

今日の末脚からは非凡な才能が十分に垣間見ることが出来ました。
距離を伸ばしても面白いでしょうし、次走以降の選択肢が非常に楽しみです。

11月10日(日)

■東京2R 2歳未勝利・芝1,800m・1:50.6

ソードマスター - 社台サラブレッドクラブ

牡馬(1番人気)
父:エピファネイア
母:デアリングエッジ(母父:キングカメハメハ)
厩舎:斎藤 誠(美浦)
騎手:横山 武史
生産者:社台ファーム(千歳市)
一口価格:1,500,000円(40口)

近2走とは違い今日は逃げの競馬を選択し、最初の1,000mを1:04.1のスローペースに落とします。
直線では余力たっぷりで、ラスト300m付近から仕掛けられると反応良く伸び内から強襲する2着馬をしっかりと抑えきりました。

牝系を見ると従姉には2020年に無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクトがいる血統。
また、父エピファネイア×母父キングカメハメハの組み合わせからはデアリングタクトの他にイズジョーノキセキも重賞を制覇しています。

今日のレースぶりからは距離はこれ位が合っていそうですし、慣れてくれば逃げにこだわらず前走の様に先行策でも十分に戦えると思います。

■京都9R 黄菊賞・芝2,000m・2:00.0

ミュージアムマイル - サンデーサラブレッドクラブ

牡馬(1番人気)
父:リオンディーズ
母:ミュージアムヒル(母父:ハーツクライ)
厩舎:高柳 大輔(栗東)
騎手:C.デムーロ
生産者:ノーザンファーム(安平町)
一口価格:1,000,000円(口)

スタートでは控える競馬を選択し、道中は中団外目を追走。4コーナーで早々に先頭に並びかけると後続に差をつけ、圧倒的人気に応えました。

母ミュージアムヒルはハーツクライ産駒ながら現役時代は芝のマイル戦で3勝をあげています。
ミュージアムマイルもデビュー戦でマイルを使われましたが3着に敗退。次走の2歳未勝利では1,800m戦で勝利し、今回は2,000m戦への出走でした。
1戦毎に距離を伸ばしていますが、今日の走りからは1,800m戦が現状はベストなのではと映りました。もちろん2,000m戦がこなせないわけではなく、選択肢に入ってくると思います。

初仔ながら500キロ近い雄大な馬格を誇っており、今後もしっかりと調教で負荷をかけていけると思います。
クラシックを目指すうえで、次走どこに向かうか非常に楽しみです。

※本記事内のクラブ名は愛馬会法人名を使用しています

写真:だいゆい、@gomashiophoto、INONECO

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