[天皇賞(春)ヒストリックトリビア]女帝誕生はあるのか? 過去3着以内に食い込んだ5頭の名牝を探る。

トリビア (trivia) は、「くだらないこと、瑣末なこと、雑学的な事柄や知識、豆知識」を指す。
一説に、ラテン語で「三叉路」3 (tres) + 道 (via) を意味する言葉で、古代ローマの都市において三叉路が多かったことから、「どこにでもある場所」「ありふれた場所」を指すようになり、さらに転じて、くだらないこと、瑣末なことを意味するようになったという。

Wikipediaより

競馬ヒストリックトリビア。
今回は、天皇賞・春で「女帝誕生はあるのか?」という点について、着目していこう。

3着以内に食い込んだ牝馬は過去5頭。
今年のチャレンジャーは彼女たちとどこまで共通する?

今年の天皇賞・春の出走メンバーを俯瞰すると、「どの馬でも可能性あり」という思いが胸中を駆け巡る。

そこで注目されるのが、日経賞でワンツーを決めた関東馬の牝馬2騎、ウインマリリンとカレンブーケドールだ。

日経賞が牝馬のワンツーで決まったのは、日経賞がまだ「日本経済賞」という名称で、それも中山3200mという長距離で行われた第一回以来、実に実に58年ぶりの事だった。

また、牝馬の勝利に限ってみても、1988年のメジロフルマー以来の偉業である。

ウオッカが登場して以降、牝馬が席巻する場面が顕著となっている現代の日本競馬界。
しかし、いまだ春の天皇賞の峰は高い。歴代でも、牝馬はたったの1勝しかあげられていない。

これまで、1938年から2020年までの82年間で、のべ71頭もの牝馬が春の天皇賞に挑戦し[1-2-2-66]という成績を残している。

馬券に絡む好走を見せることが出来たのは、わずか5頭のみ。

その5頭とは、下記の通り。

  • ヒサトモ(1938年)3着
  • トヨワカ(1947年)3着
  • レダ (1953年)1着
  • クインナルビー(1953年)2着
  • セカイイチ(1955年) 2着

この5例で共通しているポイントは、下記の通り。

  1. 4歳(現表記)であること。
  2. 前走で勝利していること。
  3. 前走から同じ騎手が継続騎乗していること。
  4. 天皇賞・春までに牡馬混合での2,400m以上のレースで3着内の好走をしていること。
  5. レースがフルゲートにならないこと。

ウインマリリンは、全て条件を満たしそうだ。

果たしてメロディーレーンを含む3頭の牝馬は、どれだけの成績を残せるだろうか?

今年の天皇賞は阪神競馬場の芝3,200mで行われる。

史上初、前人未到の領域で行われるゆえ、これまでのデータは通用しないかもしれない。

しかしこんな時──こんな状況だからこそ、牝馬優勢のビッグウェーブが、春の天皇賞の高き峰まで登攀する可能性もあるのではないか。

ぜひ、牝馬たちの立ち回りに注目して見てみたい、2021年の天皇盾春の陣in仁川である。

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