[本日の重賞紹介]石川ダービー
2019年石川ダービー馬 ロンギングルック

石川ダービー(3歳・2000m)

石川ダービーとは?

2017年から施行。
金沢競馬におけるダービーとしては、1999年から2004年まで「日本海ダービー(1900m)」が行われていました。それから13年の時を経て誕生した、日本競馬で一番「新しい」ダービーです。
過去3回では牝馬が2勝、吉原寛人騎手が2勝、金田一昌厩舎が3勝という成績になっています。

石川ダービー、今年の注目馬

今年の注目は、3歳最初の重賞・北日本新聞杯を制したフジヤマブシです。
石川ダービー施行以来、まだ誰も達成していない2冠制覇がかかります。
さらに鞍上の平瀬城久騎手は2004年に日本海ダービーを制していますから、現役騎手で唯一達成可能な「日本海・石川両ダービー制覇」という記録もかかっているレースになります。

金沢競馬とダービー

金沢競馬とダービーで印象深いのが、2014年。
この年は金沢にダービーの存在しない空白期間でした。
しかし、それにもかかわらずダービー馬が金沢競馬から誕生したのです。

その馬は現在JRAの2勝クラスにいる、ケージーキンカメ(牡9歳)です。
ケージーキンカメはJRAを5戦未勝利という戦績で金沢に移籍するや、そこから怒涛の5連勝。勢いそのままに、初めて挑む重賞が当時東海北陸交流だった名古屋の東海ダービーでした。

ここで1番人気に推されると後の重賞3勝馬ノゾミダイヤを5馬身突き放す圧倒的な走りで優勝。
「ダービーのない金沢競馬」からダービー馬誕生という快挙を達成しました。

ちなみにこの年は、吉原寛人騎手がハッピースプリントで東京ダービーを制覇。ケージーキンカメの青柳正義騎手と共に、ダービーのない金沢競馬から2人もダービージョッキーが誕生する不思議な年となったのです。

金沢競馬の現役ダービージョッキーは、いま現在4人。
石川・東京ダービーを制した吉原寛人騎手。
昨年の石川ダービーを制した中島龍也騎手。
東海ダービーを制した青柳正義騎手。
そして日本海ダービーを制し、今年はフジヤマブシに騎乗する平瀬城久騎手。

今年、金沢競馬5人目のダービージョッキーが誕生するのか、それとも──。
人馬共に要注目の一戦です!

ケージーキンカメ(2014年サラブレッド大賞典)
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