ローレルの冠の代表馬と言えばローレルゲレイロを思い出す方も多いのではないでしょうか。
また勝負服の「海老・白玉霞」を見るとカネツクロスやカネツフルーヴを思い出す方もいるでしょう。
そんなローレルレーシングの期待の3頭をピックアップしていきます!
キャプテンローレル
牡馬
父:ドレフォン
母:アラフネ
母父:クロフネ
生産牧場:アラキファーム(新冠町)
厩舎:羽月友彦(栗東)
募集額:1,500万円(一口3万)
母10歳時の産駒(4連産目)
母は新馬戦、すずらん賞を連勝し桜花賞へも出走したアラフネ。
半兄はマクフィ産駒で新馬勝ちをし函館2歳Sを2着したルーチェドーロで、その後全日本2歳優駿3着など活躍をしています。特にデビュー戦は8年ぶりに函館ダート1,000mの2歳レコードを更新する快速ぶり。直前の調教や当日の気配から、走る毎に良くなってくる1頭かなと見ていただけに、強烈に印象に残っているレースです。血統的に考えると初戦からしっかりと動けるタイプの一族であることがハッキリしてきました。
そして父はBCスプリントを制し米国最優秀短距離馬に選出されたドレフォンをむかえた事で、より明確に芝ダート問わない早い時期からしっかり走れる快速馬を生産したいという意図が伺えます。2021年が産駒達のデビュー年。社台スタリオンステーションで繫養され初年度から200頭を超える種付けを行うなど高い期待を集めています。そして、馬産地からの評価も上々で活躍と飛躍が期待される初年度になりそうです。
育成の段階から背中の感触を褒められることが多く、しっかりと坂路を登れている事も高評価です。
先にも書きましたが、何よりの魅力は早い時期からガンガン走れそうな点だと感じています。
POG的に見逃せない存在となりそうです。
フィニッシュムーヴ
牡馬
父:ホッコータルマエ
母:ウーマンインレッド
母父:ステイゴールド
生産牧場:対馬正牧場(新冠町)
厩舎:和田正一郎(美浦)
募集額:1,500万円(一口3万円)
母11歳時の産駒(8連産目)
直線1,000mの鬼ともいえる存在であるライオンボスの半弟がローレルクラブで募集されました。
母ウーマンインレッドの産駒はクラブのホームページで紹介されている通り父の良い特性を活かす傾向にある様で、牝馬ながら地方で70戦走ったプリサイスエンド産駒のアップドーミー、中距離路線で頑張ったジャングルポケット産駒のキークラッカー、そして意外な事に産駒の重賞制覇は全て芝のバトルプラン産駒ライオンボスとなっています。今回のフィニッシュムーヴは父が2020年NAR新種牡馬ランキングトップのホッコータルマエですから素直にダート路線とみて良いでしょう。
2021年3月に顔部外傷のアクシデントがあったとの事ですが、そこから怖がる性格から一転し、走る気満々で闘争心を出すようになったというエピソードをもつ本馬。デビュー前からガンガン乗り込みを行うグランデファームの中で「どのスタッフが騎乗しても高い評価を与えるほどの綺麗な身体の動かし方をする」とクラブの育成情報で紹介されるほどです。
POGという企画の中でダート馬という枠組みをどうとらえるか人それぞれかもしれませんが、非常に興味深い存在です。
ビーナスローズ
牝馬
父:キタサンブラック
母:シャンスイ
母父:スウェプトオーヴァーボード
生産牧場:新冠橋本牧場(新冠町)
厩舎:清水久詞(栗東)
募集額:1,400万円(一口7万円)
母14歳時の産駒(2連産目)
キタサンブラックを管理した清水久詞厩舎に魅惑の1頭が今年入厩します。ビーナスローズです。
育成を経て馬がどんどん良くなり、クラブ内で公開されている2021年4月の動画では先々を期待させてくれそうな動きまで成長をとげました。非会員の方でも見る事は出来ますし、清水調教師への預託の経緯なども載っていますので是非皆様もご覧頂ければと思います。
母のシャンスイは社台コーポレーション白老ファームの生産馬でキャロットファームで現役生活を送ります。デビューが遅れた事もあり年明けの5月に既走馬と走りながらいきなりデビュー勝ち。その後は故郷に戻り繁殖入りし、母と同じキャロットファームの所属馬で3勝をあげたネオフレグランスを輩出しています。その後ノーザンファームを経て新冠橋本牧場へやってきました。祖母の全兄はギャロップダイナ。いとこに宝塚記念馬アーネストリーなど芯の入った血統背景をしています。
育成の段階でスパルタ調教で知られる清水厩舎での戦いに備え、角馬場10,000mのハッキングキャンター調教の通称万ハックやスピード調教を行うなど準備は万端。1,800m前後からオークスの舞台までを意識できる血統背景なだけに覚えておきたい1頭です。
まだまだ本来ならばご紹介したい期待馬が多くいるのですが、以上3頭に注目してご紹介させて頂きました。
この記事が皆様のPOG戦略のお役に立てれば幸いです。
※記事内のクラブの名称はクラブ法人名を使用しています。
※記事内の数字は2021年4月29日現在です。
※記事内の写真はクラブ募集時の写真となっています。
※本記事はクラブ様からのご厚意で使用させて頂いております。転載等はご遠慮下さい。